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スマホカバーを作ろう!
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【エピローグ】
やがて、そろそろ夕方に近くなるころ。
全員のスマホカバーが出来上がった。
「どんなのを作ったか、よかったら見せて下さい」
ホワイトボードの前に立ち、柳霞が言う。
「ちなみに、私のはこんなのです」
彼女が両手に掲げて見せたのは、一つは殻を貼ったりレジンを流したりする手本として作ったステンドグラス風のものと、もう一つは虹のかかる青空と下部に紫陽花が描かれたものだった。
「二つも作ってしまうなんて、さすがですね。……僕は、こんなのを作りました」
景貴が言って、自分が作ったものを掲げてみせる。
彼のそれは、ネイビーブルーの明るくシンプルなもので、金色の英文と金のラメが砂のように散らされていた。
「シンプルだけど、おしゃれな感じが素敵ね」
柳霞が微笑んで言う。
「ありがとうございます」
景貴も、笑って返した。
そのやりとりをきっかけに、他の参加者たちも、自分が作ったものを披露する。
月詠が作ったのは、卵の殻で造形したステンドグラスのような土台の中央に「ニワトリ」が描かれているという、いささかシュールなものだった。
そう、彼女がミール皿に描いた動物とは、ニワトリだったのだ。
「目玉焼きを置いても、よかったかもしれない」
ボソリと呟く彼女に、「それは、ちょっとシュールすぎるかも……」と言ったのは夏朝だ。
「面白い発想だとは思いますけれど……目玉焼きではさすがに、せっかくの綺麗なステンドグラスがもったいないですわね」
小さく笑って虹子も口を挟む。
「うん、やっぱり、そう思うよね」
二人の意見に月詠自身もうなずくのだった。
夏朝と左右も、自分たちが作ったものを見せる。
「恵御納さんのは、キラキラしていて、綺麗なのです」
美咲紀が、小さく目を見張って言った。
「ラメがいい感じに入っていて、いいですねー。明るくて幻想的、成功していると思いますよ」
柳霞も夏朝のカバーを見て言う。
「上下のは、私とおそろいだな」
左右のカバーを覗き込んで言ったのは、月詠だ。
「……そう言われてみれば、そうですわね」
はたと気づいて、左右も二つのカバーを見比べる。
一方はヒヨコ、一方はニワトリ――おそろいと言うか、親子である。
「どちらも、卵から連想したもの、というわけか」
「でも、どちらも個性的でいい味を出していますわね」
小さく笑いながら言う修に、傍から虹子が付け加えるように告げた。
「それに、そのキーホルダーも可愛いですわね」
「ありがとうございます。偶然の産物なのですけれど……そう言っていただけて、うれしいですわ」
左右は微笑んで返す。
紫や美咲紀、修もそれぞれ、自分の作ったカバーを披露した。
紫は、時間が余ったからと、バッグチャームやストラップを三つほど作っていたが、どれもミール皿に卵の殻を貼りつけて彩色し、レジンを使って花や星などのパーツを飾りつけた上品なものだった。
スマホカバーも、どことなく上品な感じに仕上がっており、他の者たちは感心してそれを眺めた。
美咲紀のカバーは、春らしいものに仕上がっていた。修のアドバイスで入れた金色のビーズが全体を引き立て、華やかに見せている。
対して修のは、スチームパンクなものに仕上がっていた。
「卵の殻は、先に彩色してから石畳のように敷き詰めてあるのです。すごーく、手が込んでいるのですよ」
美咲紀の言葉に、他の者たちが目を丸くする。
「石畳の雰囲気を出すために、手間のかかるやり方をするなんて、凝り性なんですね」
柳霞も、小さく目をしばたたいて言った。
「でも、もの作りには自分なりの想いや信念も大切だから、それは悪い傾向ではないと思いますよ」
「そう言ってもらえると、うれしいな」
修は笑って返す。
虹子と桜、小萩も自分たちのカバーを披露した。
虹子のそれは、『星空の下の教会』というテーマどおりのものに仕上がっていた。
桜のは、『幻想の国から届いた手紙』といった雰囲気で、幻想的でありながらアンティークでシックなものに仕上がっていた。
そして小萩のは。
柳霞のアドバイスで貝殻のパーツやパールのビーズなどを飾り、更に海らしい雰囲気のカバーが完成していた。
「毒島さんのも、本条さんのも、どちらも素敵ね」
二人のを見て、桜が言う。
「毒島さんのは、細かく砕かれた卵の殻がうまく生きているし、本条さんのは全体を青でまとめていて綺麗だわ」
「殻を細かく砕く方が綺麗に見えると考えた私の勘は、当たりましたわね」
わずかに頬を紅潮させ、虹子はうなずいて返す。
「小萩の作ったものが素敵なのは、当然です。ハイテクな感じがしたレジンも、小萩はうまく使えたのです」
一方小萩は、そう言って胸を張った。
そんな参加者たちのやりとりを見ている千尋に、柳霞が尋ねた。
「千尋くんは、どんなのを作ったの?」
「え? いや、あの……」
手元を覗き込まれて、彼は少し慌てる。だが、その時にはすでに、しっかり出来上がったものを見られていた。
彼のカバーはジェルメディウムを塗ったので、彩色したままの明るい赤だった。
その上に、デザインシートを切り抜いて好きなキャラクターのイニシャルを貼っている。さすがに、花やハートやリボンを飾る気にはなれなかったので、その他には小さな歯車と琥珀色のごく小さなビーズをいくつか飾って、終わりにした。
「シックで、いい感じだね」
「え……あ……そう、かな」
「うん。悪くないわ」
しどろもどろに答える彼に、柳霞は笑ってうなずいた。
そして柳霞は、ホワイトボードの前に戻ると、一同を見回す。
「今日はみなさん、お疲れさまでした。教室は、これで終わりです。……ありがとうございました」
一礼する彼女に、参加者たちも「ありがとうございました」と頭を下げた。
そのあとは皆、三々五々に分かれて行く。
「今日はありがとう。スマホカバー、大事にするね……!」
夏朝は柳霞に声をかけて言った。
「楽しんでくれたなら、私もうれしいわ」
返す柳霞に一礼して、夏朝は教室を出て行く。
(またこういう機会があるといいな)
と胸の中で思いながら。
(初めて作ったにしては、なかなかうまくいった……かな)
そう心に呟いて家路についたのは、紫だ。とりあえず、今日作ったものを母に見せて感想を聞いてみよう、などと考えていたが、その足取りは軽かった。
美咲紀と修は、自分たちが作ったものを写真に収め、更に教室や店の外観の写真なども撮らせてもらって、そこをあとにした。
このあとには、二人で記事をまとめる作業が待っている。
参加者たちが全員帰ってしまうと、柳霞は景貴と千尋をふり返った。
「今日は二人とも、ありがとう」
「いえ。たいしたことはしていませんよ。……それより、かたづけもお手伝いしますね」
景貴が、小さくかぶりをふって言う。
「ありがとう。千尋くんも、お願いね」
「あ、うん」
柳霞に言われて、千尋もうなずく。
そんなわけで、三人は手分けしてあとかたづけを始めた。
「景貴さん」
そんな中、千尋は景貴に声をかける。
「今日はその……ありがとう。俺、転ばないかとかこぼさないかとかに精一杯で、全然余裕なくて。手伝ってもらえて、本当に助かりました」
言って彼は、ペコリと頭を下げた。
「気にすることありませんよ。慣れないうちは、誰でも一杯一杯になるものですから」
それへ景貴は笑って返す。
その笑顔に、千尋はどこか肩の荷が下りたように感じて、小さく笑った。
そんな二人の姿に、柳霞も思わず微笑む。そして、声をかけた。
「かたづけが終わったら、お茶にしようか」
「そうですね。……では、あと少し、がんばりましょう」
景貴が言うのへ、千尋もうなずく。
そして三人は、せっせとあとかたづけを続けるのだった。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
マスターの織人文です。
参加いただき、ありがとうございました。
みなさんそれぞれ、個性的なカバーで、書いていてとても楽しかったです。
ただ、もう少し作り方についてマスターコメントの方ででも、説明しておく方がよかっただろうか? などと書いていて思いました。
そうした点、これから気をつけたいと思います。
それでは、少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月07日
参加申し込みの期限
2017年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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