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スマホカバーを作ろう!
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【3】殻を貼って色をつけよう
柳霞は、参加者たちが殻を貼り終わったころを見計らい、言った。
「殻を貼り終わった人は、ボンドが乾いたら色を塗り始めて下さい。色を塗る時は、好きなように塗って下さいねー」
対して参加者たちからは、それぞれ返事が返る。
それを確認して、柳霞は自分もすでにボンドが乾いた殻をアクリル絵の具で幻想的なステンドグラス風の色使いで塗り始めた。
左右と夏朝のいるテーブルにはもう一人、
仙藤 紫
がいた。
紫は殻を貼り付けながら、どんなものを作ろうかな……と考えを巡らせていた。
彼女は、卒業を間近に控えた寝子高の3年生だ。4月からは大学生で、このしばらくは入学準備に忙しい。
が、珍しく時間が空いた週末、自宅近くを散歩していて『ステラ・マリス』に行きあたった。
(ちょうどスマホカバーを買い替えようと思っていたし……自分で手作りするのも、いいかもしれないわね)
店頭のポスターを目にして、そう思った彼女は、参加を申し込んだというわけだ。
UVレジンを使ってアクセサリーを作るのは初めてだが、細かい作業自体は得意な方だ。母親が手芸が好きで、子供のころからそれを見よう見まねで覚えたせいだろうか。
卵の殻を貼り付ける作業も、柳霞の手本を見たせいか、さほど難しいとも感じなかった。むしろ、彩色や飾り付けの方が仕上がりの良しあしを決める気がする。
(ボタニカルな意匠をあしらったものとか、どうかしら。彩色は緑をベースにして、花びらをイメージした……ピンクとか黄色とか、そういう色を適度に配置して……)
ふと閃いたアイディアから、頭の中でイメージを広げて行く。
殻を貼り付け終わり、ちょうどボンドが乾いたところに柳霞の言葉があり、彼女はさっそく緑を筆に取って塗り始めた。
「仙藤先輩は、どんなカバーを作ってますの?」
それへ左右が、彩色の手を止めて、問うて来た。
「ボタニカルな感じにしようかと思っているわ」
答えて紫は、左右の手元を見やる。こちらは、カバーの上にヒヨコの形に貼り付けた殻を、黄色く塗っていた。
「そちらは……ヒヨコ……かしら」
「ええ。卵を一つ復元してしまったので、それならばとヒヨコにすることにしましたの」
問われて、大きくうなずき左右は答える。
「可愛くていいわね」
なんとなくほほえましい気持ちになって返すと、紫は夏朝の方に目をやった。
こちらは、白と橙色を中心に綺麗なグラデーション風に彩色している。今塗っているのは、挿し色の蒼だ。
「恵御納さんのは、幻想的ね」
「うん。……明るくて幻想的なものにしたいと思って」
顔を上げてうなずき、夏朝は自分のカバーを少し離して眺める。
「少し、ラメとか入れてみたいかも?」
呟く彼女に、ちょうどテーブルを回って来た柳霞が気づいた。
「ラメは色を塗る時でもいいけれど、レジンを流す時に入れると綺麗になりますよー」
歩み寄って来て言う。
「あ、そうなんだ」
少し考え、夏朝はうなずいた。
「なら、レジンを流す時にやってみるね」
「じゃあ、その時にまた詳しいやり方を教えますね」
柳霞も言って、テーブルを離れて行く。
別のテーブルでは、美咲紀と修が作業をしていた。
ちなみに、誘ったのは美咲紀の方だ。
作業を始める前、美咲紀は修のスマホを興味津々で覗き込んでいた。
修が普段使っているスマホカバーは、手帳タイプのものだ。
「いろいろなものが入ってますね。どんなものが仕込んであるのか、こっそり教えてなのです」
中を開いて見せる彼に、美咲紀が言う。
「どんなって……コンパクトで薄いグッズをいろいろと入れて使ってるよ。紙メモや板状筆記用具とかね」
修はカバーの内ポケットを見やって、答えた。
「とっさには、こっちの方が機動が早いんだ。あとは、特殊プラ製のルーペとLEDポケットランプとか」
「そんな便利グッズが……! スゴイのです」
美咲紀は目を見張って声を上げる。
「美咲紀は、どんなカバーを使ってるんだ?」
それへ苦笑しながら、修は尋ねた。
「私は、透明カバーの下に自分で撮った草花の写真入れてるのです」
言って、美咲紀も自分のスマホを取り出して見せる。
「いつでも着せ替えできるように、ウチのにゃんこやハムスターの写真も持ち歩いているのです☆」
そんなやりとりをしながら、二人はベースになるプレーンのカバーを選んだ。
美咲紀は白いものを、修は黒をそれぞれ選ぶ。
美咲紀は柳霞の説明どおりに、卵の殻を貼ってから彩色を始めた。
だが、修の方は結局、自分で考えて来たとおり卵を着色してから貼ることにしたようだ。
暗い灰色と暗いいぶし銀に塗った殻を荒く砕いて、ピンセットを使って石畳のように敷き詰めて行く。
それとは対照的に、美咲紀のカバーは若草色と淡い空色という、春らしい色合いに染め上げられて行っていた。
「美咲紀のは、ずいぶんと明るい色合いなんだな」
それに気づいて、修が言う。
「はい。私のカバーは、春がテーマなのです。この若草色の部分は草原で、淡い空色は空のイメージなのです」
美咲紀はうなずいて、カバーの斜め左下と右斜め上半分をそれぞれ示して答えた。そして問う。
「シュー君のは、どんなテーマなんですか?」
「俺のは、スチームパンク風……かな」
「スチームパンク、いいですね。どんなのになるか、楽しみなのです」
答える修に、美咲紀は目を輝かせて笑った。
二人と同じテーブルには、
旅鴉 月詠
の姿もあった。
彼女も修と同じく、黒いカバーを選んでいた。
(卵の殻は不揃いだから、まったく同じものは一つもできないのが面白い)
ピンセットでカバーの上に殻を置いて行きながら、そんなことをふと思う。
柳霞がやって見せたように思い切りよく殻を割り、全体が平べったくなるよう形を整えて行く。
カバーの中央に置くつもりで、鏡型のミール皿にも殻を貼った。
貼り終わると、カバーの方はアクリル絵の具数種類で、淡く薄く色を塗って行く。
「旅鴉のは、ステンドグラスみたいだな」
それをひょいと覗き込んで、修が言った。
「本当なのです。とても綺麗です」
美咲紀もつられたように覗き込み、声を上げる。
「ありがとう。そう見えたならうれしい。……ステンドグラスのように彩色しているからな」
答えて月詠は、修の手元を見やった。
「八神は、色を着けてから貼っているのか?」
「ああ。……石畳のようにしたかったからな」
うなずく修に、月詠は返す。
「いぶし銀がいい味を出している」
「だろ? 変化をつけるためと、上に乗せるものとの融和を考えて、この色を入れたんだ」
笑って答える修に、「ちゃんと効果は出てると思う」と言ってから、月詠は自分の作業に戻った。
カバーを塗り終えたところで、今度はミール皿の方に取り掛かる。
こちらは、とある動物を描く予定だ。
彼女は絵筆を握り直すと、黙々とそれを動かし始めるのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月07日
参加申し込みの期限
2017年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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