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【5】お茶の時間
教室が始まって、2時間ほどが過ぎた。
柳霞は、そろそろ全員が彩色を終えたようだと見て取って、言った。
「絵の具が乾くのを待つ間に、お茶にしましょうか」
「うれしいですわ。ちょうど喉が渇いたと感じていたところですの」
それを聞いて言ったのは、左右だ。
「お茶の時間があるなんて、至れり尽くせりなのです」
美咲紀もうれしそうな声を上げた。
そんな中、緊張の面持ちで立ち上がったのは、千尋だ。
彼は美咲紀たちと同じテーブルで、慣れない作業に黙々と挑んでいた。
とはいえ、色を塗る時にはずいぶんと楽しそうにやっていたけれど。
ちなみに彼のカバーは好きなキャラクターのイメージで、赤が基調になっていた。
だが今は、これからお茶を配らなければいけないという思いで一杯になっている。
一方、景貴も立ち上がった。
彼は虹子たちと同じテーブルで作業していたのだったが、乾燥中のカバーは綺麗なネイビーブルーに塗られていた。
「コーヒーと紅茶、どちらがいいですか? お好きな方を選べますよ」
慣れた様子で彼が一同に声をかける。
「俺はコーヒーをもらおう」
即座に言ったのは、修だ。
「私も今日はコーヒーにするのです」
続いて美咲紀が言った。
他の者たちも、次々に自分の飲みたいものを口にする。
景貴はそれをポケットから取り出したメモ帳にささっと書き留め、うなずいた。
「わかりました。それでは、しばらくお待ち下さい」
言って、千尋を促し部屋を出て行く。
慌ててそのあとに続く千尋を見やって、柳霞も一同をふり返った。
「お茶とお菓子の用意ができるまで、しばらくお待ち下さいね」
そして彼女も、二人のあとを追って部屋を出た。
キッチンに移動すると、すでにエプロン姿になった景貴が、お湯を沸かし始めていた。
「私はコーヒーを入れるから、景貴さんは紅茶をお願いね」
慌てて自分もエプロンをつけながら、柳霞は景貴に言う。
「わかりました」
うなずく景貴を見やってから、柳霞は千尋をふり返った。
「千尋くん、先にお菓子を運んでくれる?」
「り、了解」
うなずいて千尋は、すでに大皿に盛られて中央の調理台に置かれているお菓子を、大きなトレイごと持ち上げた。
「転ばないでね!」
「お、おう!」
柳霞に声をかけられうなずきつつ、幾分かよろよろしながら彼は部屋を出て行く。
(転ばないように……転ばないように……)
胸の中でぶつぶつ呟きながら、彼はドアから一番近いテーブルに近づいた。
トレイをテーブルに一旦下ろして、どうぶつクッキーとにくきゅうマカロン、それぞれが乗った大皿を取り上げる。
「わあ、可愛いお菓子ですね! これは、お店の人が焼いたのですか?」
その大皿を見た小萩に声をかけられ、千尋は「うぇっ!」とおかしな声を上げて飛び退った。
とてもではないが、彼女の問いに答えを返すどころではない。
「それは、洋菓子店『Raton』のお菓子なのです」
見かねて言ったのは、美咲紀だった。
「どうぶつクッキーと、にくきゅうマカロンだな」
小萩たちのいるテーブルの方を見やって、美咲紀の言葉を補足するように言ったのは、修だ。
千尋の反応に、思わず目を丸くしていた小萩は、二人の言葉に納得してうなずいた。
「そうですか。……食べるのが楽しみです」
「あ、ありがとう……」
千尋は小萩にとも、美咲紀、修の二人にとも取れる口調でモゴモゴと礼を言い、なんとか他のテーブルにもお菓子の大皿を配り終わって、キッチンへと足早に戻って行く。
そちらでは、すでにコーヒーと紅茶が出来上がっていた。
「紅茶の方を、運んでもらえますか」
景貴に言われて、千尋は紅茶のカップの乗った盆を手に取った。
(こぼさないように……こぼさないように……)
お菓子以上に、こちらはこぼすと大変だ。
誰より自分が一番それを心配しているせいで、彼は小刻みに震えながらキッチンをあとにした。
(千尋さんは、少し緊張されているようですね)
景貴はそんな彼に気づいて、そっとあとを追う。
驚かさないように気をつけて傍に行き、様子を伺った。
千尋の動きは多少ぎこちなく、しかもこぼさないよう気をつけているせいか、手際はあまりよくない。
だがそれでも、一生懸命がんばっているのは伝わって来た。
(大丈夫そうですね)
それを見やってうなずき、景貴はキッチンに戻ると、改めてコーヒーの乗った盆を手に戻って来る。
こちらは、慣れた物腰でコーヒーを配り始めた。
お菓子と飲み物が全員に行き渡ると、室内は和やかな空気に包まれた。
千尋と景貴、それに柳霞の三人も、それぞれ自分が作業していたテーブルに戻って、お茶とお菓子を手にする。
「クッキーもマカロンも、おいしい……!」
そう声を上げたのは、夏朝だ。
「紅茶ともよく合うわ」
それへ紫がうなずく。
「紅茶といえば、これはニャンヤル・キャットハーゲンのではありませんの?」
「正解です。今回は奮発しましたー」
左右に問われて、柳霞がうれしそうに返した。
「ちなみに、コーヒーの方はネコッツァです」
続けて言う彼女に、虹子がうなずく。
「やはりそうでしたの。この香りと口当たりのまろやかさは、そうではないかと思っていましたわ」
ひとしきり、お菓子と飲み物についてあれこれと話しながら、彼らはその時間を楽しんだ。
そんな中、夏朝がふと柳霞に尋ねる。
「僕は、出来上がりは明るめに、そして幻想的に仕上げたいと思ってるんだけど、明るめに作るコツとかってあるかな……?」
「それなら、ジェルメディウムを塗るといいですよ」
柳霞は即座に答えた。
「レジンを塗ると、どうしても色が暗めになってしまうんです。でも、ジェルメディウムを塗ると、レジン液が浸透しないようにしてくれますから」
「なら、それを使ってみようかな」
夏朝がうなずいて返す。
「詳しくは、お茶の時間が終わってから、みなさんにも説明しますね」
それへ笑い返して柳霞は言った。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月07日
参加申し込みの期限
2017年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月14日 11時00分
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