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寝子島高校
スマホカバーを作ろう!
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【2】さあ、始めよう!
午後1時が近くなると、今日の参加者たちが次々と店にやって来た。
「私は寝子高新聞部の者なのですが、今日のスマホカバー作りを高校の新聞で紹介したいと思っているのです。かまいませんか?」
やって来るなり、そう尋ねたのは、
椿 美咲紀
だ。
「もちろん、教室の邪魔になるようなことはしない」
一緒に来た
八神 修
も言う。
「紹介記事を書いてもらえるなんて、うれしいわ。……かまいませんよ」
うなずく柳霞に、二人は安堵の顔を見合わせ、礼を言った。
やがて参加者全員がそろうと、柳霞は彼らを案内して教室の方へと移動する。
用意されたテーブルに、全員が思い思いに腰を下ろすと、柳霞はホワイトボードの前に立った。
「それでは、始めますね。……最初に、ざっくりとスマホカバー作りの手順を紹介しますね」
言って柳霞は、あらかじめ順番を書いておいたホワイトボードをふり返る。
手順はこうだ。
まず、スマホカバーにボンドをつけて卵の殻を貼り、ボンドが乾いたらアクリル絵の具で色を塗る。それが乾いたら、UVレジンを流してチャームやコラージュペーパーなどで飾りつけ、UVレジンを硬化させる。その上からまたレジンを流して――という工程を何度か繰り返し、最後に殻がはみ出たところなどにヤスリをかけてきれいにしたら、出来上がりだ。
それを説明したあと、柳霞は教室内を見回し、質問がないか尋ねる。
「はい」
軽く挙手したのは、
毒島 虹子
だった。
「持参したチャームを使うのは、可能でしょうか?」
「それはかまいません。どうぞ、好きに使ってね」
うなずく柳霞に、虹子は更に続ける。
「何か、気をつけなければいけないこととか、ありますでしょうか?」
「う~ん、とりあえず一つずつ説明するから、何か問題やわからないことがあれば、そのつど質問して下さいね」
少し考え、柳霞は返した。そして、他に質問がなければ、と続ける。
「それじゃ、まず卵の殻を貼る手順を説明しますね。こっちへ集まって下さい」
言って彼女は、並べたテーブルの真ん中に据えたサイドテーブルの方へと歩み寄った。準備の時には、材料を積んで置いてあった、あのテーブルだ。
参加者たちが立ち上がって、サイドテーブルを囲むようにして並ぶ。
全員がそろうのを待って、柳霞は実際にやりながら、説明を始めた。
「まずボンドを全体につけて、その上から殻を貼って行きますね。殻は、こんなふうに砕くと綺麗に貼れますよ」
スマホカバーの上で、バリバリと容赦なく殻を割る彼女に、千尋は思わず出そうになった「うわあ……」という声を飲み込む。
(……卵の殻相手とはいえ、笑顔でやると怖い……。小さいころ、いじめられてたの思い出すなあ……)
それでも、胸の内でそう呟かずにはいられなかった。
それを知ってか知らずか、柳霞はにっこり笑って千尋をふり返る。
「こういう時は、思い切りも大事ですよー」
一瞬、自分に向かって言われたのかと千尋は目を剥くが、どうやらそうではなかったようだ。
参加者たちが、大きくうなずいている。
と。
「俺は、砕いた殻に色を着けてから貼ろうと思っていたんだが、それではだめなのか?」
軽く挙手して、修が尋ねた。
「だめではないけど、それだとかえって大変だと思いますよ。とても細かい作業になりますから。だから、初めての人にはお勧めできないやり方ですね」
「なるほど」
柳霞の答えに、修は幾分考え込みながら、うなずく。
「他に質問がなければ、席に戻って作業を始めて下さい」
それを見やって、柳霞が言った。
その言葉に、一同は再び元の席に戻り、殻を貼り付ける作業を開始した。
寝子高1年の
上下 左右
は、今までスマホを裸のまま持ち歩いていたので、ちょうどいい機会だとこの教室に参加した。
(かわいらしいカバーを作っちゃいますわ~)
と意気込んでいたが、実際に始めてみると、けっこう細かい作業で指先が震える。
(あら?)
カバーの上に殻を置こうとして、彼女はふと首をかしげた。その前にカバーの上に置いた欠片と、何やら微妙に形が似ている気がしたのだ。
まだくっついていない殻の欠片を取り上げ、手にしたままのもう一つの欠片とつなげてみる。
(この欠片は、この欠片にぴったりですわね)
なんだか楽しくなって来て、彼女は殻が入った器を覗き込んだ。三つ目の欠片を拾い上げ、今の二つと合わせてみる。
これまた、欠片同士はぴったり合った。
(卵が、復元できてしまいそうですわ)
胸に呟き、彼女はジグソーパズルよろしく、器の中から互いに形の合う欠片を探し始めた。
そして、気づけば小さな卵が一つ、完成してしまっていた。
(……本当に、復元できてしまいましたわ)
彼女は出来上がった卵を眺めて、一人クスクスと笑う。
(これは、キーホルダーとして使いましょう)
少し考えて、そう決める。
そして、改めてカバーの方に向き直った彼女は、キーホルダーが卵ならばカバーはヒヨコをイメージして作ろうと決めた。
今度は殻の形を気にすることなく、カバーに貼って行く。
半分ほど貼って、彼女は小さく吐息をつくと、顔を上げた。
「恵御納先輩は、どんなカバーを作りますの?」
同じテーブルで作業をしていた、同じ寝子高1年で友人の
恵御納 夏朝
に声をかける。
「僕? ……綺麗に作りたいかな、って」
答える夏朝は、手には持参した薄手の不透明な手袋をしていた。
「綺麗なものも、すてきですわ。……ところで、どうして手袋をしていますの?」
うなずいて返してから、左右はふとその手袋が気になって尋ねる。
「殻で手を切ったりしないように……それと、レジンは手荒れする場合もあるって聞くから、念のために、ね」
ちらと自分の手に視線を走らせて、夏朝は答えた。
「そうなんですの。でも、レジンが手についたりしなければ、大丈夫ですわよね?」
左右は幾分、不安そうに問う。
「うん。だから、念のためだよ」
夏朝は安心させるように小さく笑ってうなずくと、言った。
実際は、彼女の手袋は手荒れ対策のためだけではない。
『怪人セブンの選択』事件の後遺症で、ときどき左の手の甲に鱗のような薄い結晶が浮かび上がるのを隠すためでもあるのだ。
とはいえそれは、人に話すようなことでもない。
左右が再び殻を貼る作業に戻って行くと、夏朝も作業を再開した。
面白そうだと参加を決めて、そのあとネットで検索してみたら幻想的なものも作れそうだと知って、彼女は今日の教室を楽しみにしていた。
カバーに貼った殻を、爪楊枝で細かく整えて行きながら、出来上がりのイメージを脳裏に描く。
(明るくて幻想的に仕上げたいけど、明るめに作るコツとかってあるかな……?)
ふと胸に呟き、あとで柳霞に尋ねてみようと考える夏朝だった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月07日
参加申し込みの期限
2017年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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