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……何かがいる!
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南戸河 蔵人
、
中之条 靖史
、
ブリジット・アーチャー
、
新井 すばる
の4人は当然のように合流した。
ブリジットの行動力はすごい、とすばるはあらためて思う。
集まったのは別々だったが、同じ場所でなんとはなしに互いの会話を小耳に挟んだ2組は、話題が同じであることにすぐに気づいたのだ。
「であれば話は早いわ。同じことで別々に頭を悩ませるよりも、一緒に悩ませたほうがずっと合理的よ。そう思わない?」
ブリジットにためらいはなく、声をかけられた側の蔵人や靖史も、驚きながらも彼女の言葉に賛成を示して、4人は同じテーブルについた。
「んじゃまあ、俺からな」
靖史が愛用のメモ帳をぱらりと開いた。
靖史は小学校のOB、引退した教師を中心に聞き込みを行っていた。この点、ジャーナリストとしての本領発揮というところだろう。
過去の寝子島小において似たような事件は、未遂であれ、起きたことはなかった。誘拐は誘拐、家出は家出。厳然たる理由と証拠が何かしら見つかった。しかし今回はそういったものが全く出てこない。では何と思われますかと尋ねると、考え込んだ末、「神隠し」と答えた。星神社の神主だった。
「へえ。神隠し、ねえ」
さすが神主、古風だと、蔵人が感心したようにうそぶく。
「俺もね、いなくなった子どもたちの親に話を聞いてきたんだ。まあ、時間がないから全員というわけにもいかなくて、ツテで数人分だけど」
ツテというのは不明者のひとり長田孝明の叔母の満井香奈枝のことだ。前の事件で、蔵人は彼女と顔見知りになっていた。そして香奈枝は、同じく子どもが失踪した家庭の者と連絡を取り合っており、蔵人に紹介してくれたのだった。
「彼らはみんな、「うちの子が家出をするはずがない」「理由は思い当たらない」と言ってたよ。当日もおかしい素振りは一切なく、いつもと変わらない様子で家を出たと。帰ったら兄とゲームする約束をしていた男の子もいたよ。昨夜負けた借りを返すんだって息巻いてたって。
家出の路線はないかな。もし全員が同じ理由で失踪したのなら、少なくとも家出じゃないね」
「ほらやっぱり」
と言ったのはすばるだ。対照的に、ブリジットは怪訝な目をしてすばるを見る。
「そうじゃないかと思っていたんだよね。あまりにきれいにいなくなりすぎてる。ひとりふたりならともかく、一度に10人近くっていうのは、普通の人間には無理だよ。家出もね。道でも駅でも電車のなかでも、だれにも目撃されないなんて、そんなことあり得ない」
「誘拐犯が普通の人間ならね」
ブリジットは鼻を鳴らす。
「この島にいる者たちが全員フツウなんてことないって知っている人間の口にすることじゃないわね。
子どもたちのことを一番よく知っているのは親よ。もしくは担任。彼らが「家出なんてするはずない」と言うのなら、これは誘拐しかないわ。
神隠し? 幽霊? オカルトなんてあやふやでご都合なもの、私は認めないわ。
私が思うに犯人は、寝子小の6年生に対して強く歪んだ感情を持っている人間のもれいびだと思うわ。誘拐するなら1年生や2年生を狙う方がたやすいはずなのに、わざわざ最年長の6年生をターゲットにしているのなら、そこには必ず意味があるはずよ。
きちんと内容を精査すれば、行方不明者間に接点が必ず見つかるわ。例えば失踪者は寝子島小学校の生徒のみ、みたいにね。もちろん、重要情報だから警察が隠している可能性は十分考えられるけど」
ちら、と靖史に思わせぶりな視線を送る。警察からの情報の露出はマスコミの分野だと言いたいのだろう。靖史は肩を竦めて返した。もちろん靖史にもそこそこパイプやコネはあるが、なにしろ時間が足りない。調査を開始してほんの数時間ではそこまで深く掘り下げるのは無理だった。
ブリジットは、使えない大人ね、というような視線を向けてくる。
「くらちゃんはどう思う?」
水を向けられ、蔵人はちょっと考えた。
「そうだな……。やはり小学校自体に何かがある、と考えるのが妥当だろう。過去のこの時期、似た事件が起きたことがないとなると、去年までと今年とでは何が違うのか、そこに的を絞ってみてはどうかな?」
「おっ、いいねえ。んじゃ、善は急げだ。今から学校行ってみるか?」
「いいけど……開いてるかな」
壁の掛け時計で時間を確認した。もう6時半を回っている。学校に着くころには7時を回ってしまうだろう。明日にしたほうがよくないか。
「先生たちなら間違いなくいますよ」
すばるが言う。
「3月は忙しいですからね。保護者会や学級懇談会での報告まとめもあるし、謝恩会、終業式に卒業式、新学期の準備と、連日てんてこ舞いしているはずです」
そうか、じゃあ、という話になった。
3人の様子に面白くないのはブリジットだ。がたん、と椅子を引いて席を立つ。
「どうしたの? ブリジットさん」
「帰る。だって、意味ないもの。ここ数日、行方不明者は出てないわ。それは犯人が目的を達成している証よ。犯人はとうに学校を離れてる。もしかしたら本土へ連れ去っているかも。でなくても、どこかに監禁しているとか。神隠しとかよりそっちの線を調べるほうが有意義だわ。
そちらのジャーナリストさんの情報も、明日にならないと出揃わないみたいだし。きょうは解散して、あしたから本格的に開始しましょ」
こうもすらすら言われると、ブリジットの意見が正しく聞こえてくる。たしかに神隠しとかオカルティックな話より、よほどそちらのほうが健全で普通に思えたので、靖史と蔵人もあえて反論しなかった。
「送ってくれる? すばるくん」
「あ、うん」
ふたりは靖史と蔵人に別れのあいさつをすませ、連絡先を交換してあしたも会う約束をすると、図書館から出ていく。
「……どうする? やっさん」
「うーん……」
子どもたちは人間の手によって誘拐された。普通なら、理にかなっていると納得するところだ。ただ、過去に説明のつかないオカルト体験をしているふたりとしては、うなずけないものがある。
蔵人は立ち上がり、椅子の背もたれにかけてあった上着を持ち上げた。
「彼女の言うとおり、足労になるかもしれないけど、行ってみようか」
星ヶ丘の寮に帰ったブリジットは、まずゆっくりとシャワーを浴びて1日の汚れと疲れを洗い流した。リラックスして部屋に戻ると、机上の読みかけの本へ手を伸ばす。そしてとなりに置いてあったスマホの着信に気づいた。
「すばるから?」
ブリジットは眉をひそめた。
帰りの様子からして彼が納得しきれていないのは感じ取れていた。あのあと、やっぱり小学校へ向かったのかもしれない。
「まったくもう、すばるったら」
ボタンを押して留守録を再生し、吹き込まれた内容を聞いているうち、ブリジットの表情が凍りつく。
『ブリジットさん、今から小学校へ入ってみるね!』
あせっている声で早口にそう言って、電話は切れていた。
「すばるの後ろで聞こえていたのは……まさか、悲鳴……?」
シャワーで温まっていた体からすうっと熱が退いて、代わりに冷たい何かが足伝い、這い上がってくる気がする。
リダイヤルし、いくら待ってもつながらなかった。
「これって……ホラー映画とかだと、このまま行方不明になる典型的なパターン……」
…………ま、そんなわけないわよね。
「気のせい気のせい」
スマホを机に戻して、ブリジットは本を手にベッドの上へ座った。
今夜じゅうに読破すると決めていた。
本の世界へ意識が集中して引き込まれていくのと平行して現実世界への興味は失われ、すばるのことも忘れ去られていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月29日
参加申し込みの期限
2017年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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