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!かうょきいえのんこんしたま
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○
ランニングを終えた
志波 拓郎
は、シーサイドタウンのケーキ屋さんへとやってきていた。小腹も空いたし、ちょうど気になっていたお店があったのだ。
トレー片手に席を探せば、おーいと声をかけてくる寝子高の生徒が一人。陸上部の先輩――正也だった。
「隣空いてるぞ」
礼を言いつつ、正也の隣の一人席に腰を降ろす。
「桐野先輩もこのお店知ってたんですね」
「前から気にはなってたんだけどさ。ちょっと気分転換もしたかったし、ちょうどいいだろって」
「? 何かあったんですか?」
拓郎の問いに、正也はなんとも曖昧な苦笑を返す。
「ちょっと悪夢をな……」
「悪夢?」
自分のことを頼りにしてくれている後輩に、まさかあんな悪夢の話をすることなんてできるはずもなく。
「言えねえよ……女子更衣室にしの……思い出すのもやめよう」
「先輩……?」
隣で拓郎が怪訝な表情をしていることに、正也は気付いていない。
先刻もらってしまったチケットをどうしようか考えていた刀は、耳に飛び込んできた不穏な会話に、ついついそちらに視線を向けた。ちなみに、ちょっと喉が渇いてドリンクを求めて店に入っただけなので、トレーの上にケーキはない。
声は隣の寝子高生二人から。陸上部の練習風景で、見かけたことのある顔だ。
(確か……志波と、3年の桐野って人か)
女子更衣室とか聞こえた気がしたが、覗きでもあったんだろうか。
などと考えていると、ふと思い出すことが一つ。
そういえば、志波は彼女が居るとか、風のうわさで聞いたような。
ちょいちょい、とケーキに舌鼓を打つ拓郎の肩をつつく。
「ん? ……普通科の、御剣?」
「ああ。いきなりこんなこと聞いて悪いんだけど、志波、お前彼女居たよな?」
「ああ、居るけど」
常なら照れくさくもなりそうな問いに、けれど拓郎はさらっとこたえてしまう。
けれど、刀との間に特にこれといった交友関係があるわけではなく。なんでそんなこと聞かれたんだろうと、首をかしげる。
「じゃあ、これやるよ。デートにでもどうぞ」
刀がぴらっと差し出したのは、例の高級レストランのチケットだった。
拓郎もそれには流石に目を瞬かせた。
「え、こんなのもらっちゃっていいのか? 大丈夫か? あとで『やっぱり返してくれ』とか、そういうのないか? というか、なんで俺に?」
「貰い物なんだけど、特に興味ないからさ。だったら誰か、デートのアテでもあるヤツに渡した方がいいと思って」
本当に興味なさそうな、気だるい感じのする声で刀が答える。そこまで言うなら、とありがたく拓郎は受け取ることにした。
「いいなあ……志波」
そんなやりとりを横目に眺め、正也が呟く。
「俺も高級レストランでデートとか、一回でいいからやってみたいなあ……」
そういうところはドレスコードもありそうだし、マナーも気をつけないといけない部分が多いだろうから、大変そうだなとも思う。
でも、やっぱり。
「ビシっとキメれたらいいだろうなあ……。そんでこう、いい雰囲気になって……」
ふと。
視線を感じた。
拓郎と、刀と、それから他のお客さんが、こっちを見ている。
「なぜ……?」
と呟いて、そして気付く。
「いや、なぜじゃねーよ! 俺さっきからめっちゃブツブツ……」
……喋ってるし。「思ったー」が発動しているわけでもなし、ただただ、思ったことを、口にしてしまっている。
考えているだけなのに口にしてしまうなんて、一体――
「――あ」
確か夢(暫定)の中で、テオが言っていた気がする。神魂の影響だ、と。
ということは、つまり。
だらだらと、背中をとてもじっとりした嫌な汗が伝う。これが神魂の仕業なら、もしかしてもしかすると……。
「ごちそうさまでした!」
食べかけのケーキもそこそこに、正也は立ち上がる。すると拓郎が、怪訝な表情を浮かべる。
「先輩、もう帰るんですか? ケーキ、まだ残ってるのに」
「いや、ちょっと……急用! そう、急用思い出したんだ! じゃあな!」
とっととお会計を済ませて、早々に店から立ち去る正也。
こんな状況で、墓穴を掘るのはゴメンだった。
正也が慌ててでていって、それから少ししてからのこと。
なんでも新作の焼き菓子が出来上がったとかで、ちょうど今店内に居るお客さんはお試しでもらえることになった。
「はぁ……まあ、もらえるなら……」
普段ならラッキーとでも思うところかもしれないが、今日の刀はあんまり興味なさげにお菓子を受け取った。無料って言ってるし、もらえるなら一応もらっておこうかな……くらいのテンション。
フォークでつんつんつつきこそすれ、なかなか食べようともしない。
対して拓郎は、
「これ、食べた後でお金請求されたりしません? 大丈夫? 本当に?」
などとちょっとしつこいくらいに確認して、店員さんが苦笑まじりに「大丈夫ですよ」と言ってようやく受け取る。やけに疑り深い自分に、ほんのすこしの違和感を覚えつつ。
「ならいただきます!」
と、拓郎は新作お菓子を口に運んだ。
ふわりとした甘い香りが、口の中いっぱいに広がった。
「おいしいです、ええとても! けど、もう少し香ばしい方が自分は好みで――」
と、聞かれる前につらつらと、立て板に水を流したように感想を述べる拓郎。
そんな自分に、やっぱり違和感。けれども、口は止まらない。
「――っておかしいよねこれ!? お菓子だけに……!」
自信満々の表情で、そんなことを言う。
店内が、しーんと静まりかえるのがわかった。
ー―スベった。
いや、問題はそこじゃない。さすがに、違和感の正体に気付く。
べらべらと、考えなしに何を言っているのだ。
そう思ったら、もう居ても立ってもいられなかった。
「ごちそうさまでした美味しかったです!」
食べかけの新作を一口に放り込んで、大急ぎで会計を済ませる拓郎。
これ以上口を滑らせる前に、全力ダッシュで家に帰るのだった。
店のドアにはまったガラスから外を眺めながら、刀は呟く。
「何があったんだ……?」
拓郎と正也、二人立て続けに慌てて返っていったのだから、怪訝な顔にもなろうというもの。まあ、何かあったんだろう。よくわからないけど、何かが。
俺もそろそろ帰るかな、とコップの水を飲み干して。
――あ。
突如、トレーに頭をぶつける勢いでうなだれた。
(マジで俺おかしいだろ!!! 高級レストランとか!!! そんな二度とないかもしれないチャンスを!!!)
何故、あんなにもあっさりと手放してしまったのか。自分のバカさに、一応人前だと言うのに滂沱の涙が止まらない。
(俺のバカ!!! 大馬鹿野郎!!!)
レストランだけじゃない、今日ずっとこんな調子だ。あらゆる美味しいイベントを――新作お菓子だけは違ったが――ふいにしてしまった自分を罵る。
これも神魂の仕業か? また神魂の仕業か!?
(……マジでいい加減にしろよ)
深くて重い、ため息がこぼれたのだった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月17日
参加申し込みの期限
2018年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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