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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●テスト返却:2年生のみなさん
いよいよ試験結果の返却日がやってきた。
ホームルームの時間が訪れ、今日も可愛らしい
相原 まゆ
先生が2年10組の一同を見渡す。
「それではみなさんお待ちかねの試験結果を返すわね。名前を呼ばれたら取りに来て」
あ行の生徒から、順に名が呼ばれてゆく。試験結果表を受け取った表情は悲喜こもごも。おしっとガッツポーズを取る者もいれば、その場で地団駄を踏む者もいる。
桐野 正也
は机に両肘をつき、顎の前で手を組んで思案しながら、自らの名が呼ばれるのを待っていた。
(今回は神魂の影響は心配なかったみたいだな。今年はなにかと邪魔されたからなぁ……特に冬は、ヤバイ点を取って親に脅されて挑んだくらいだし)
でも思えば、そのおかげで頑張れたのだ。
(だからこそ
ちゃんと告白もできたんだよな
……
バレンタインにもチョコもらえたし
……)
えへへ、と口元がにやけてくる。
クリスマスに部活のマネージャーと晴れて恋人同士になった。青春を謳歌している真っ最中だ。
発破を掛けてくれた親に感謝である。
(試験中は、ホワイトデーはどうすっかなぁって考えたりして、そんなこと考えてる場合じゃないって焦ったりもしたけど、大丈夫かな。ちょっと心配だ。不安だ。3年で部活を心置きなくやるためにも今回の点数は要だよな……)
「……くん。桐野正也くん!」
「は、はいっ!?」
正也はがたっと椅子を倒して立ち上がる。何度も呼ばれていたのだろうか。まゆ先生も周りのクラスメイトも笑いを堪えている。
「いろいろ思うお年頃なのはわかるけど、試験結果、取りに来て頂戴」
「はい!」
正也はぎくしゃくと両手両足を同時に出してしまう。「まさやんしっかり!」と声が掛かった。正也自身は恋人ができたことは周りに告げていないけれど、雰囲気や落ち着かない言動からバレバレのようである。
テスト結果を受け取る。体育は満点。他の教科もまずまずで、赤点はない。
よし。
正也は小鼻を膨らませる。
これなら、憂いなく、恋に部活に打ち込むことが出来そうだ。
◇
2年5組、
北里 雅樹
は落ち着いていた。
(百点満点と行かぬまでも、それなりの点は取れているはずだよな)
今年の期末は途中でちょっとしたイレギュラーなこと――ののこに泣きつかれたり、
もう一つ別件
で半引きこもりで不登校の
東門 巧
の勉強の世話まで見ていた。自分のことが若干疎かになっていた気はしないでもないが、それでもテストは手ごたえがあったと自負している。
少なくとも理科系は90点台後半は取れてるだろうし、他の文系科目も悪くないはずだ。副教科もそれなりに取れているだろうという目算があるので、気は楽である。
「北里」
担任の
牛瀬 巧
先生に名を呼ばれ、雅樹はのんびりと教壇へ向かい、結果を受け取った。
席に戻って、ひとつひとつ確認する。
国語85点、数学95点、英語82点、理科96点、社会78点……社会がやや落ちるが、主要5教科についてはまずまずだ。視線をすべらせ副教科へ。家庭65点、音楽62点、美術70点、体育……、
(29点!?)
雅樹は瞼を擦って見返した。
(え? 見間違いじゃなく、29点?)
何度も何度も繰り返し調べる。
だが、何度見返しても、結果の数字がぐにゃりと動いて92点に変わったりはしない。
(間違いない……。追試だ……!)
雅樹は狼狽える。絶対零度の視線を送る元カノ――
椎井 莉鳥
の幻覚が見えそうだ。
(いや、そもそも追試するのだろうか。というか、なんで体育が29点なんだ、そりゃたしかに体育は苦手だけど、こんな点数取るほどひどくはないぞ)
……とかなんとかいっても、留年の危機に瀕しているのは事実である。
(仕方ない、追試へ向けて勉強するしかないか)
雅樹はおでこを机に押し付け、観念したように目を閉じる。
莉鳥の顔がまだ瞼の裏にちらついていた。
(……にしてもあいつ、なんで去年、期末試験を放棄したんだろうな……)
◇
『人間らしく』行動することを意識し始めて数カ月。
大天使 天吏
は2年2組の教室で、ぼんやりと窓の外を眺めていた。
人間として、学生としての生活について少し考えないといけない、という行動方針のもと、天吏は「次学年に受験を控えた優等生」として全力で試験に臨み、試験の四日間、淡々と答案用紙を埋めることに心砕いた。
この日も担任の
伊東 大志
先生は、水色のワイシャツとグレーの上下スーツを纏い、白髪交じりの髪を七三に分け、銀縁眼鏡の奥の瞳をさわやかに笑ませる熟年教師であった。
名を呼ばれ、試験結果を受け取る。
「今回も頑張りましたね」
そう声を掛けられて、天吏は一瞬無表情に思案してから、笑みを浮かべてこう答えた。
「先生のご指導の賜物です。ありがとうございます、先生。今回は期末試験ということもあり特に頑張りました」
ホームルームが終わり、皆が下校してゆく中、伊東先生は改めて天吏に声を掛けてきた。
「大天使さん、近頃は変わりありませんか?」
2学期の期末テスト後に相談を受けたこと
を、先生は気に懸けていたのであろう。
天吏はそれに応じてこう答えた。
「はい。以前、先生に優しい言葉をかけていただいて、少し前向きになることが出来ました。このままこの成績を維持していきたいです」
「そうですか。それは良かったです」
安堵した様子の伊東先生に、天吏は、自分は人間らしく振舞えているようだと確信を深める。
(これで、いいのかしらね。お礼の言い方とか学生らしい態度の進化というのは)
そういえば先生は、近頃どうかと訊いただろうか。
雑談のようなことをしてみるのも人間らしいかもしれない。
そう思った天吏は、先生にスマホで撮った写真を見せる。
「
最近猫を飼いはじめたんですよ
」
「ほう……」
相槌を打ちながらも、先生は天吏の新たな一面に驚いたふうであった。
「大天使さんは鳥が好きなのかと思っていました」
「ええ。鳥は好きです。でも、たまたま気が向いた、というところでしょうか」
笑みを浮かべる。
その笑みがどう映るかを観察し、不自然に受け取られていないことを察する。
――私、人間らしく笑うのが上手になったわ。
歪みが加速していることを感じる。
天吏の思いは烏の女神へと飛ぶ。
(クローネ様の生まれ、美しい世界に美しい漆黒の姿を持つ故の歪み……何があったかなんて聞きだせるわけがない。ただ、……)
そこに歪みはあったのだろう。
今の自分のように。
(私の歪みは止まらない)
先生が去り、教室に一人。
その口唇は、三日月のように細く弧を描いている。
スマホの自動消灯機能が働いて、画面の中の黒い仔猫の写真が消えた。
人差し指でタップしてもう一度写真を表示させ、天吏はふわり、頬杖をつく。
(だけど猫は……まあいいわ、死なせるのも可哀そうくらいには思ってあげる)
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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