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おひなさまのないしょ話
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○祖母ちゃんの雛人形
新田 亮
は、旧市街の自宅で蔵にしまってある雛人形を探していた。
「ああ、こんなところにあったのか」
男ではあるけれど、子供の時から祖母と共に雛人形を眺めるのが好きだった。ひなあられもおいしいし。
祖母はもう亡くなってしまったけど、久しぶりに雛人形を飾りたかった。
硝子ケースに入ったお雛様を持ちあげると、誰かの声が聞こえる。
『亮、祖母ちゃんだよ』
あたりに人影はなく、人形が話しているとしか思えないが……お雛様と祖母ちゃんでは似ても似つかない。
「本当に祖母ちゃんなのか?」
半信半疑の亮に、人形は語り出した。
『ああ。お前祖母ちゃんの風呂敷をマントにしてヒーローごっこしていたろ? 初めての柔道の試合で、がんばったんだけど負けちゃって、お母さんに泣きついていた事もよく覚えてるよ。それに……』
「分った! 信じるからもう辞めてくれ。」
亮は気恥ずかしさの余り顔をそむける。
『子供の頃は皆そんなものよ』
と祖母は言うが。
(それは話す側の理屈だ。話される方は堪ったものじゃない)
そう思いながら、亮は話題を変えることにした。
「祖母ちゃんやけに嬉しそうだな」
『そりゃ久しぶりにお前と話せたんだもの。嬉しくないわけないだろう』
亮にはイマイチ分らない感覚だった。
「とりあえず蔵から出そう。祖母ちゃんなんか欲しいものとかあるか」
なんとなく聞いてみたのだが、帰ってきた答えは意外なものだった。
しばらく後。亮は雛人形をぶつけないよう細心の注意を払いながら九夜山の山道を歩いていた。
『久しぶりに夕日が見たいんだよ。お山の展望台は、祖父ちゃんと何度もデートしたところでね』
「知らなかったな……」
展望台について、そっと雛人形をおろす。カラスたちが鳴きながら山へ帰ってくる。
太陽が沈み始めていた。
『祖父ちゃんとはこの山で出会ってね。私が足をくじいて困ってた時に背負ってくれたんだよ。今のお前みたいに』
祖母は語り続けた。
『ぶっきらぼうだけど優しい人だって、すぐにわかったよ。それから親の反対を押し切って結婚して……お前のお父さんが生まれた。お父さんも最初は泣き虫だったけど、一緒に山に登っているうちにだんだんたくましくなったね』
「そうなのか……」
意外な話だった。父親もあまり昔のことは話してくれなかったから。
夕日が雛人形と亮を茜色に染めて、美しく輝き沈んでいく。
『綺麗な夕日だね……ありがとう、亮』
しばらくして、突然祖母の声が途絶えた。
「……祖母ちゃん?」
人形はもう語らなかった。
亮は切なく何処か優しい心地に包まれながら、沈む太陽を見送った。
祖母ちゃんは成仏したのだろうか。
「……これからも宜しく」
亮はまた雛人形を背負い、細心の注意を払って山道を降り始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月14日
参加申し込みの期限
2016年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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