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サムライVS悪代官 時代劇だよ全員集合!
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■第三幕:剣の道の先の先
夕刻の茜日を、遠い鳥の声が過ぎていく。
長い白髪に道着姿。正座、瞑目。
開け放った戸板を、何者かが乱暴に叩いた。
「御免。道場主はおられるか。
夏神 零
という男と聞いたが」
うっすらと目を開き、視線を向ける。
「拙者でござる」
「なんだ? 女か?」
「…………」
膝を回して身体を向ける。
「道場に、なにかご用でも」
「なあに、ただの道場破りよ。看板を売っても居るがね」
要は腕っ節で金を稼ぐ落ち武者のたぐいである。
丹下左膳のまねごととは、身の程を知らぬ男と見える。
「受けそうらえ」
零は黙って立ち上がり、槍を手に取った。
「いつでも」
男はニヤリと笑うと、零めがけて小ぶりな石を投げつけた。
相手は驚き、受けるか避けるかするだろう。その直後に駆け寄り刀で切りつけるという男の常套手段であるがしかし――。
振り込んだ刀は空をきり、地面の直前でぴたりと止まる。
零の槍がつっかえるように止めたのだ。
その零はといえば、男の側面にぴたりとつくように立っていた。
「な、なんで当たらない。石も、刀も」
「説明しても、理解出来ぬでござろう」
手を翳し、ストンと下ろす。
それだけで男の刀が途中ですっぱりと切断され、刀身の半分が床に落ちた。
男は悲鳴を上げて逃げ出していく。
床に刺さった刀を見下ろして、零は小さくため息をついた。
「また床板を傷つけてしまったでござる。折角途中で止めたというのに」
代官屋敷を駆け抜ける一人の男。
襖を開いて斬りかかる敵の刃を、身を屈めることですり抜ける。鞘に収めた刀を掴み、抜刀。相手を切りつけ反転し、更に走る。
畳部屋の襖を開けると槍を持った男が出会い頭に胸を突く。
刺さる直前。身をひねってそれを回避。
背後から現われた敵の斬撃を、肩から回して背中に翳した刀でもって受けると、槍使いの腕を蹴り上げた。
側面を抜けて走って行く。
階段を駆け上がって逃げる代官を追うが、途中で階段の蹴り板が抜けた。
平らになった階段から跳躍し、壁を駆けて代官へと追いつく。
「その見こなし……まさか噂に聞く
御剣 刀
でおじゃるか……!」
「どんな噂か知らないが。いかにも俺が御剣だ」
刀を振りかざす。
パチンと何かの燃える音。火縄銃の火蓋が切られ、引き金が引かれた音がする。
空を穿って飛ぶ弾丸。
彼の額に当たる筈のそれはしかし、虚空を抜けて奥の柱へとめり込んだ。
「な、なんだと……?」
火縄銃を撃った男は驚きに目を見開く。
目の前の男が銃を避けたからではない。
彼の刀が自らの首にぴったりと添えられていたからだ。
「いったい、どうやってこんなことを……」
「説明してもわからんだろう」
男を峰打ちで殴り倒すと、刀の鞘で代官を殴りつけ、彼は……刀は窓を押し開けた。
夕刻の茜日を、遠い鳥の声が過ぎていく。
山道に続く長い長い石段を、刀はゆっくりと登っていた。
腰には日本刀が一本。
それ以外なにも持っていない。
彼が己に課した戒律であり、己に戒めた課題である。
「俺はこれ一本で上り詰めてみせる。そのためなら……」
そのためなら、道場剣術から外れて斬り合いの場に出ることも苦ではなかった。
むしろそのたびに自らの型が崩れ、他を圧倒し、より強さを実感できる時間が楽しかった。
いつまでもそんな時間を続けていたいと思ったのが……先日のことである。
けれど。
「このままじゃ、だめだ」
上り詰めるために死地のような場所に飛び込んだのだ。
ただ楽しいだけの場になっては。
あぐらをかいて安寧しては。
剣はさびて鈍っていく。
鈍った刀。
まさに『なまくら』である。
だからこそ、彼は原点へと立ち返った。
長く長く続く石段の先にある道場には、たった一人の道場主がいるという。
挑むもの挑むもの無碍に打ち払われ、頂点を目指す剣士の登竜門とまで呼ばれるようになった。
噂によれば、『彼』は悪鬼羅刹を斬るという。
「俺の剣が通じるか、どうか」
鳥居を潜り、石畳へ入る。
箒で落ち葉をはく零がちらりとこちらを見た。
「お主はなぜ、強さを求めるのでござるかな」
「……!?」
突然核心をつかれ、刀は思わず後じさりした。
まだ目が合っただけだ。
何も言葉を交わしていない、それも初対面の相手に、心の中を見透かしたようなことを言われたのだ。誰だって動揺する。
腰の日本刀からひもを解き、刀を握り込む。
「求道に理由はない。手合わせ、願いたい」
「……」
零は数秒だけ刀の姿を眺めてから、小さく頷いた。
鳥の声が遠い。
黄昏時の道場に、御剣刀と夏神零が向かい合っている。
「武器は、それひとつで良いのでござるかな」
「心配ない。これが通じなかったらそれで終わりだ。必ず通じさせてみせる」
「ん……」
零は槍をとると、両手でしっかりと握って構えた。
同じく刀も、柄と鞘をそれぞれ握った。
沈黙。
静寂。
窓から入った落ち葉が木目の床に――。
はらり。
先に動いたのは刀だ。
超高速で距離を詰め、懐に入って抜刀。
一瞬のうちに全てを断ち切る高速の抜刀術である。
が――日本刀を振り切った時、零は刀の攻撃範囲外スレスレへと逃れていた。
「俺の斬撃を、よけた……!?」
槍を突き込まれる。
返す日本刀で弾いて絡め、足で踏んで押さえ込む。
今度こそだ。
正面からの面打ち。が、彼の日本刀が突如として弾き上げられた。
零が放った手刀から斬撃が飛び、彼の日本刀を跳ね上げた
片眉をぴくりと動かす零。
今の刀は気づかぬことだが、零の手刀は離れたものを切断する術である。切断できずに弾かれたということに、少なからず心を動かしていた。
「それなら!」
刀は再び納刀。
追撃が来ると踏んだ零は舞うような足運びで後退。小太刀を抜いて逆手に構えた。鞘と併せての防御姿勢である。
対して刀は鞘のまま殴りつけるように攻撃。
それを鞘で受ける零。
刀は即座に抜刀。身体を高速でスピンさせ、零の側面へ回り込んで斬撃を加えた。
腕を交差させ小太刀でそれを受ける零。
「……フ」
刀は笑い。
「……」
零は笑わなかった。
ぶつかり合いは、いつまでも続く。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月22日
参加申し込みの期限
2016年11月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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