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\ オーバータイム!/
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冬のシーサイドタウン。
やはり皆寒いのは嫌なのか、出歩く人はそう多くはない。
そんな寒空の下であっても元気に走る二人分の影があった。
新田 亮
と
八神 修
だ。
途中で偶然合流し、そのまま二人はランニングで街を回っていた。
しかし――。
「お、おい、大丈夫かよ、八神」
「だ、大丈夫、大丈夫……」
荒く息を吐きながら立ち止まる修へ、気遣わしげに亮が声をかける。
最初はそれぞれのペースに合わせ、亮がリードするように少し先行して走っていたのだが、このままでは走力の差で置いて行かれると感じた修がペースを上げた。しかしなぜかここで亮が謎の対抗心を燃やしてしまい、また少し先行するように亮もペースを上げ、それに置いて行かれないように修が更に速度を上げ……。
そんなことを繰り返している内に、修の体力が尽きた。二人は程度の差こそあれ、汗塗れの身体に疲労感が漂っている。
「毎日走ってるけど、なかなかタフになれないね……。首から上なら、自信あるんだけど……」
「首から上? 頭突きか?」
「いやいや、そうじゃない、そうじゃない」
冗談で言ったつもりの言葉を真に受けて、亮が首を傾げる。修は苦笑する他なかった。
「まあいいや。最後にひとっ風呂浴びてから帰ろう。このままだと風邪を引く」
「ああ、銭湯か。良いね」
一息ついた頃合いを見計らった亮の提案に、修が頷く。心なしか楽しみにするような修の表情は、きっと神魂事件で寄った程度で、実際に銭湯を訪れたことがほとんどないからか。
更衣室が共同だったり(当然のように個別更衣室だと思っていたらしい)、番台でカードが使えなかったりすることに修がカルチャーショックを受けながらも、二人はざぶんと風呂に浸かることができた。
もうもうと湯気の立ち昇る屋内風呂。朝風呂であるからか、人は少なく快適だ。
「いやぁ、いい湯だ」
「初めて入ったけど、確かにこれは良いね」
はあ、と二人で疲れを吐き出すような溜息を漏らした。
ちゃぷん、と湯の中にある修は自分の白く細い腕を見る。以前は全くと言って良いほど体力が無かったが、鍛錬の甲斐あってか今では人並み程度には体力も付いてきた。しかし、どうしてもそれ以上にはならないというのが実情だ。
「ときどき新田が羨ましくなるよ。その筋肉質な身体――」
自嘲とも苦笑ともとれるような表情で亮の方を見ると――そこには少女がいた。
「………………」
「おい、どうしたんだ八神。急に黙り込まれると続きが気になるぞ」
「い、いや、その……新田、なんだよな……?」
「はあ? 何言ってんだお前? 俺の顔を忘れたって言うのかよ」
戸惑う修を不審げに見る少女。いや、と修は難しい顔をしながら頭を振った。
「そうか、わかった。……新田、落ち着いて聞け。絶対に大声を出すな。――お前は今、神魂かなにかの影響で女になっている」
「……は?」
冗談か何かだろう、と少女――女になった亮が視線を下げると、そこには見慣れぬ双丘があった。
「はぁ……?!」
「シッ、声が大きい」
驚きのあまりに立ち上がりそうになった亮の肩を掴んで湯船の中に引き戻す。
「神魂の異常だと思う。数時間……最悪1日で影響は収まるだろう」
「な、な、な、なんで胸が……」
「多分胸筋があった分、胸が大きくなってるんだな」
「な、なあ八神、お前の能力で俺を男に作り変えられたりとか……」
「さすがにできない」
動転する亮とは対照的に、冷静に修は周囲の様子を見回す。みんな風呂から上がって更衣室で着替えているか、露天風呂やサウナの方に行っているようだった。おそらく、女体化しているのは亮だけだろう。
「今がチャンスだ。湯あたりのフリで俺が背負って行く」
「お、おお、それなら胸も隠せるな」
ほら、と渡されたタオルを身体に巻き、湯船から上がった亮は修に背負われる。
「筋肉があるからか、結構重たいな……」
「57キロだぞ?」
「……訂正。意外と軽いな」
まさか自分よりも1キロ軽いとは思っていなかった修は心の中で嘆息した。
風呂場からはなんとか怪しまれずに運び出せたが、問題は脱衣所だった。風呂上がりで休んでいたり、髪を乾かしている人が何人かいる。
そのうちの一人、特に気の良さそうな年配が二人に気付いてしまった。
「おいそこのキミ、背負ってる子は大丈夫なのかい?」
「ああいえ、湯当たりしただけなんで大丈夫です……」
「でも、えらくぐったりしてるじゃないか。店員さん呼んでくるよ」
「だ、大丈夫ですよ」
完全に善意からの提案からだったが、今の二人には非常に都合が悪い。慌てて、亮が低めの声を作って答える。
「……キミ、なんか声高くないかい?」
「ちょ、ちょっと風邪気味で……」
「風邪の時はこういうところに来ちゃダメだよ。ちゃんと家の布団で寝てなきゃ……。まあ、お大事に」
どこか釈然としないような表情をしながら去っていく年配。二人はほっと胸を撫で下ろす。
ともかく、そそくさと亮をトイレに放り込み、服を持って来て中で着替えさせる。
「ふふっ、ちょっとスパイみたいだな……」
「スパイならもうちょっとカッコイイ任務が良かったけどな」
はあ、とボヤきながら着替え終えた亮は、脱衣所に人がいなくなったタイミングを見計らった修の合図で素早く出ていく。
「ふう、ドキドキした……」
「すっかり湯冷めしちゃったな。ちょうど季節だし、鍋でもどうかな?」
「お、良いな。確か食べ放題の鍋チェーン店が近くにあったはずだし、行ってみるか」
再び寒空の下に出た亮は、ぐっと伸びをしながら修の提案に頷いた。それから、ちょっと照れたように亮は笑う。
「こういう気遣いができるのが、お前のモテる秘訣なんだろうな。俺が女だったら惚れてたよ」
「………………」
おや、と黙ってしまった修の方を見ると、彼は苦り切った表情をしていた。そこでようやく、亮も気づく。
「今の俺、女だった……」
思わず頭を抱えるのであった。
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あとがき
担当マスター:
豚野郎
ファンレターはマスターページから!
いつもありがとうございます。豚野郎でございます。
お待たせ致しました。これにて「♂←→♀」は終わりです。
思いがけず、何人かのイラストレーターの方たちからシナリオ合わせのイラストを作ると表明して下さって、ありがたい限りです。
皆様に楽しんで頂けたならば幸いです。
次回、また見えることがございましたならば、その時にはどうぞよろしくお願い致します。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月21日
参加申し込みの期限
2016年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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