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猫鳴館の歴史は築60年とかなりの長さを誇る。
しかし、やはり老朽化が激しいのも事実。寮生たちに愛され、廃寮の憂き目に遭っても非公式な寮として自治会が経営してきても、そればかりは目の逸らせようの無い事実だった。
つまり、冬場の猫鳴館はとんでもなく寒い。
室内であってもその隙間風が多く、しっかりと補修されていないと外気温とあまり変わりない室温になる場所すらある、と冗談だか本気だか判然としないような言説が流れるほどだ。
父親との折り合いが悪く、猫鳴館に住み着く
北里 雅樹
はそんな冬場の寒さにも負けず、寝袋で寝ていた。余人が見れば完全に冬の山小屋の様相を呈している。
眠りから覚めると、もぞもぞと器用に寝袋の中で寝間着代わりに使っているトレーナーを脱ごうとする。
ふと、柔らかい弾力の感触を覚えて、雅樹は完全に覚醒した。
脱ぎ捨てるように寝袋から飛び起きて、鏡を見る
「女になった……だと……!?」
そこには女になった自分がいた。
何はともあれ、猫鳴館にいては知人に見つかってしまう。それは避けたい。
神魂の影響だろうと見当はついたが、一体どう弁明すれば良いのかわからない雅樹には、ともかく男物だろうが関係なしに素早く着衣し、猫鳴館から誰にも気づかれずに抜け出す他になかった。
きょろきょろと見回しながら出歩く姿はまるで不審者のようだが、特に誰に遭遇するでもなくなんとか近場のコンビニに入ってそのままトイレを借りる。
「どうせならもうちょいマシなところが良かったけど……」
緊急事態だ、なかなかそうも言ってられない。
「……それにしても、本当に俺なんだな……」
改めて鏡を覗き込むと、セミロングの女が立っているというのが、未だに感覚的に慣れていない。色々と表情を変えてみて、ようやく自分だと認識できるようになるほどだ。
少女と言うよりも、お姉さんと言った方が良いだろうか。元の眠そうで柔和だった表情に、どことなく小悪魔的な印象が加わった顔だった。
服の上から胴に触れてみると、しっかりと腰からくびれているし、胸に触れば柔らかく、その大きさは手のひらで包もうとしても、少しばかり溢れてしまう。
「ホントに女なんだな……」
再確認して、一息ため息をつく。
しかしその溜息は「どうしよう」と戸惑いを含むものではなく――。
「――楽しそうじゃないか」
その口元には、この状況を最大限楽しんでやろうと目論むイタズラっぽい笑みが刻まれていた――。
まず雅樹が起こした行動は、何はともあれ外見を整えることだった。
シーサイドタウンのアウトレットモールへ向かった雅樹は、手近な店に飛び込んで店員にコーディネートして貰う。
男物の服装に身を包んだ格好から一転、ガーリッシュな装いに変身。自分のことながら、姿見に映した時には何を着ても似合うと感じたものだ。女は化けるとはよく言ったものだが、なるほど服装を変えるだけでも随分と印象が違って来るものだと雅樹は身をもって知った。
アウトレットとは言え、下着から何から一式を揃えるのは少々手痛い出費であったが、問題ない。なぜなら雅樹の企みとはすなわち、ナンパ待ちなのだから。
繁華街に出た雅樹がそれとなく辺りを見回してみると、若い男は結構な数がいた。自然と口の端が笑みの形に歪みそうになってしまい、咳払いして取り繕う。獲物の前で舌なめずりする罠師は三流以下だ。
雅樹は壁に背を預け、いかにも手持ち無沙汰そうにぼんやりと人の流れを眺める。こうして暇そうにしていれば声をかけられるからだ。
そして、その目論見はすぐに叶った。
「ねえねえお姉さん、今ちょっと良いかな?」
声をかけてきたのは、いかにも、という軽薄な容姿をした男だった。言ってしまえば、とてもチャラい。
何かしら、と愛想良く応えれば、へらりと薄い笑顔が男の顔に浮かぶ。口から出てくるのはお決まりのナンパ文句。
「ちょっと迷っちゃってさあ。道を教えて欲しいんだけど……」
そこからはトントン拍子だ。近場の「友達との待ち合わせ場所」を教えて貰うと、まだ待ち合わせまで時間があるからとお礼がてらに喫茶店に誘われる。まるでお手本のようなナンパであった。
「代金は気にしなくてもいいよ。俺が奢るからさ」
とナンパ男が軽々に口にした定型句に、微笑みを浮かべて容赦なく飲み物や軽食、甘味を頼んだ。若干男の顔が引きつるのが見えたが気にしない。男が「そのテの店」に行くよりも、雅樹のために払う金など格段に安い。
「よく食べるねー、ミヤビちゃん」
「朝から何にも食べてなくってぇー」
照れるように笑うミヤビちゃんこと雅樹。不思議なもので、身体と服装が変わればその「役」に成り切れてしまうものらしい。
「じゃあさ、ミヤビちゃんたこ焼き好き? この前たこ焼きパーティーしたんだけど材料余っちゃってさぁ。良かったら食べに来てよ」
「えー、でも悪いですし……」
つい、と目を逸らす。相手の根城に誘い込まれるのはさすがにマズかった。
分が悪くなったと感じ取った雅樹は「じゃあそろそろ……」と立ち上がろうとすると、男はそれを遮ろうとする。
「来いよ、俺んち。気持ち良くさせてやるからさ。お前もそれが目的なんだろ」
逃がすまいと下卑た笑みを浮かべるナンパ男。その視線はじろりと雅樹の胸から下半身を舐めるように視姦してくる。
改めて、今の自分が女であることを思い出して自身の貞操の危機を覚えてしまう。
「ゲスが……っ」
道を塞ぐ男を振り払って押し退け、雅樹は逃げ出す。
「残念、ここまでみたい。また会った時にはよろしくね」
最後に一度だけミヤビとして言い放ち、雅樹は喫茶店から飛び出した。
はあ、と胸を撫で下ろす。無理矢理に帰ろうとせず、まかり間違ってあのまま連れていかれていたらと思うとぞっとする。
身体は女でも精神は男だ。肉体的な関係云々という時点で怖気が走るし、朝起きた時に自分が男に戻っていたらと思うと悪夢のようだ。
「ま、悪くない一日だったな」
さて、どうやって寮に戻ろうかと頭を巡らせながら、雅樹は帰路につくのであった。
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担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月21日
参加申し込みの期限
2016年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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