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白亜がある。星ヶ丘寮だ。
三寒四温の頃合いなのだろうか。フランス窓の隙間から、冷やかな海風と冴え冴えとした朝日が
獅子目 悠月
の部屋へと入り込む。
「ん…………」
悠月が小さく声を上げて、微かに眉目を歪ませる。その表情は寒さや光が厭わしいというよりも、奇妙な寝苦しさへの違和感だ。
春へ差し掛かる頃と言えどもいまだ残寒の折。寝惚けた頭で「毛布を重ね過ぎたか」と考える。星ヶ丘の寮生のご多分に漏れず、悠月も冬場の光熱費に困るほどの出自ではないのだが、暖房は何よりも部屋が乾燥してしまうのがいけなかった。乾燥のし過ぎは喉の敵。歌を好む悠月にとっては悩ましいところだろう。
「あともうちょい……」
寝かせて。誰に言うでもなく、悠月は布団の奥へと潜り込むように寝返りを打つ。
柔らかく温かな布団。柔らかく温かな自分の体温を感じる。
「……ン、あ……?」
まだ何か胸元に違和感がある。何か抱いて寝たかなと悠月は億劫そうにその辺りをまさぐると、柔らかく温かな弾力が返ってきた。
「……はあ?」
一体何が、と起き上がって毛布を退けるが、そこには何も無い。
代わりに、自分の胸にはあるはずにない乳房が――。
「…………。マジかよ」
しばし呆然となって両手で顔を覆い、口から絞り出すように言葉が出た。よくよく聞けば、声すらいつもよりいくらか高い。
夢ならばどんなに良いことかと半ば祈るような気分で寝間着の上を脱ぐと、形の良い双丘が現れた。
健康的な肌色の乳房はたわわに実った瑞々しい果物を彷彿とさせる。決して大き過ぎず、しかし両手で掴めば手に余るほどの大きさは、あるいはエロスよりも造形美の印象が先立つだろう。その丘の頂点にぷくりと咲くのは、まだ未熟な小さな桃色のつぼみだ。
本当に神経がつながっているのかと半信半疑になって掴んでみれば、確かに掴んだ感覚が来た。形の良さゆえ反発するような手触りなのかと思えば、指は柔肌に吸い付くように沈み、指先には心地の良い柔らかさと体温と、そして確かな弾力を感じた。
揉んだり撫でたり突いたりと続けている内に、ふとすっかり冷気に晒されて敏感になってしまった先端に触れてしまって「ひんっ」と自分のものとも思えないような声を上げてしまう。そこでようやく悠月は我に返った。悠月も女を知らぬわけではないのだが……。
「……また、神魂の影響か」
ひとまず自分が女になったという現実をようやく受け入れ、はあ、と吐息する。
過去に関わった事件を思い出し、またゲームの世界にでも飛ばされたのかとも考えたがここは間違いなく自分の寮室だ。
「今日は外に出られない」
差し当たっては寝間着のままというのもいかにも不健康だと思い立ち、肌蹴た上着を再び羽織り直して着替えを探す。ふと姿見を見やると、そこには確かに男だった自分の面影を残した女の自分が立っていた。
「少し、背が縮んだか」
一回り体格が小さい気がする。細い身体を見るに、少し筋肉も落ちてしまっているか。代わりに胸の脂肪が増えているが。
自嘲気味に笑って喉を逸らす。
「無い」
喉仏のことだ。元からカウンターテノールをやれるような声質だが、今ならアルトかソプラノか……。
「これならいつもより高い音域で歌えるな」
普段とは違ったパートも歌える。そう考えると悪い気分にはならなかった。
さて、女の姿ではどんな服を着れば良いのだろうかと頭を捻りながら不慣れなりにも服を合わせたりしていると、ふと携帯が震えた。
「ひぅ……っ、ああ、メールか……」
あるいは女体化した影響で神経が尖ってしまっているせいか、ちょっとした不意の出来事にも過敏に反応してしまう。通知を見れば、弟からのメールだった。
「……元気にしてるんだな」
他愛のない近況を報告したメールだ。彼はあの実家でもうまくやっているのだろうか。
実家を思い浮かべ、更に父親を連想する。大抵は一日で収まることが多いが、もし、たまさかにもこのまま女の状態が続くということがあれば――。
「喜ぶだろうな……」
もし仮に悠月が女になったと知ったら、父は喜々として縁談を組み始めるだろう。嫁ぎ先は果たしてどこぞの財界の長男か、それとも政界か。
良家と言えば人は羨むかもしれないが、悠月の実家はいまだに政略結婚を常套手段と捉えるような家柄であった。あるいは、扱いに困るようであれば弟でさえ婚姻で家に縛るような――。
「……いや」
実家の闇を頭から追い払うように首を振って、再びメールの文面に目を落とす。最後に少しスクロールしたところに追伸があった。
「朝7時にビデオ通話?」
たまには顔を見せろ、ということらしい。どうせその内容は難癖を付けてはやれ「長男としての自覚を持て」だのやれ「家を継げ」だのと言われるに決まっている。
「違う、そんなことよりも!」
慌てて時計を確認する。現在時刻は六時半、猶予は三十分程度。
「急過ぎだ!」
父が寝子島に来ることはないはずだからその一点については安心していたのに。悠月は歯噛みする。強硬手段に出られれば弱いのはどちらか明白だ。無視するのは得策ではない。
とにかくカメラに映ってしまうであろうこの胸をどうにかしなくてはならない。慌てて悠月は包帯を探し出してやにわに胸に巻き付け始めてサラシにする。
しかしいかんせん乳房も小さくない上に柔軟に過ぎたせいで、巻いたそばから包帯が柔肉に沈む。強くなおかつ均一に巻かないと途端に形が悪くなって、服の上からでもデコボコに見えてしまうだろう。
包帯の一周前が若干緩いのに気づき、無理に引いて見ると布と胸の先が擦れて「ひぃん」と自分の声とは思えないような声が漏れた。
「一体、俺は何をやっているんだ……」
誰ともなく呟くが、当然答える者はいない。溜息をつきながら、悠月はそれでも不安と焦燥感を押し潰すようにきつく包帯を胸に巻く。
――結局、何とか時間には間に合って、「妙に声が高い」だの「苦しそうだが具合でも悪いのか」「お前が女だったならば」などと時折ひやりとする場面もあったものの、悠月はビデオ通話を無事に終えることができただった。
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担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月21日
参加申し込みの期限
2016年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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