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●頼って下さい
御剣 刀
は剣道部顧問である
島岡 雪乃
を探していた。
(何で猫のケンカで島岡先生が行くんだろうな……)
先程刀は雪乃に会いに職員室に行ったのだが、そこで雪乃が猫のケンカを止めに行ったと聞いたのだ。刀は南校舎の階段を上りながら少し雪乃の心配をしていた。
(先生はちょっと色々引き受けすぎだよな)
きっと頼まれると断れない性格なのだろう。それにしても雪乃は忙しすぎると刀は感じていた。
「……とか言って、俺も先生を頼ってるのは同じか」
自分が雪乃を探している事実を思い出し、刀はバツが悪そうに顎を掻く。
剣道部
の活動について顧問に相談するのは当然とはいえ、何だか複雑な気持ちだった。
せめて早めに切り上げられたらいいなと思いながら刀は階段を上りきり、3階の廊下に目を向ける。そして見たのだ。雪乃が廊下に倒れている姿を。
「島岡先生!」
刀は驚いて走り寄った。しかし雪乃はピクリとも動かない。
(なんで? どうして?)
予想もしていなかった事態に刀は軽くパニックになる。慌てて携帯を取り出しパパパッと番号を押した。と、取りあえず救急車!
「―――もしもし、先生が倒れてて助けて下さい! ……って117じゃねえか!」
受話口から流れてくる『ピッ ピッ ピッ……』という音声ガイダンスに思わず自分でツッコむ。そしてかなり自分が慌てている事に気が付いた。
「……OKOK。落ち着こう」
自分自身に言い聞かせ、刀はふうと深呼吸をして考えた。まず、呼吸を確認しなければ。刀は自分を落ち着かせながら雪乃の胸と腹部の動きを観察する。そこが緩やかに波打っているのを確認し、ほっと息をついた。
呼吸も安定、顔色もそこまで酷くはない。怪我をしている様子もなさそうだ。
(それなら……取りあえず保健室で寝かせよう)
刀はそう判断すると、横たわる雪乃を両手でひょいと抱え上げた。
(意外に小柄なんだな)
自分にはない女性ならではの骨格の華奢さに驚く。そして彼女の豊満な胸の感触が自分の胸に否が応でも感じられ、刀は何だかドキドキしてしまった。刀はなるべく意識しないようにしながら、ゆっくりと歩き出した。
と、突然教室から2つの小さな影が飛び出してきた。
「わっ?!」
驚いて刀は立ち止まる。影は刀の足下でピタと止まった。
「……猫?」
2匹の猫が刀と雪乃を大きな目で見上げている。どうやら職員室で聞いた、ケンカをしていた猫のようだ。
「お前ら、もう仲直りしたのか?」
刀が声をかけると、2匹の猫は同時に仲良くニャーンと鳴く。そしてタタタッと一緒に廊下を走り抜けていった。
その様子を刀は見送っていたが、小さく溜息をつくと腕の中の雪乃に呟いた。
「やっぱ、頑張りすぎですって、先生……」
保健室に着くと刀は中に呼びかけた。
「すいませーん、ベッド貸して下さーい……あれ? 誰もいないのか」
どうやら養護教諭は不在のようだ。刀はそのまま保健室に雪乃を運び入れると、そっとベッドに彼女を寝かせた。そして靴を脱がせ、胸元を緩め楽にしてやると、ふんわりと布団を雪乃にかけてやる。その顔に心なしか血の気が戻ってきたような気がした。
ベッドの傍らに腰かけながら、刀は静かに雪乃を見守る。するとその瞼がピクリと動いて、ゆっくりと彼女の瞳が開いた。
「あら……私……」
起き上がろうとする雪乃の背中を支えながら、刀が言った。
「大丈夫ですか? 先生、南校舎の3階で倒れてたんですよ」
「え? ……あ、あら? 御剣くん?」
状況を掴めぬまま目の前に教え子の姿を認め、雪乃が慌てる。刀が苦笑して答えた。
「先生疲れてたんですよ。ゆっくり休んでください、お茶いれますから」
刀は温かいお茶を2つ、手際よく用意した。そしてその1つを雪乃に手渡すと、自分も湯呑みを持ち、傍らの丸椅子に腰掛けた。
「あの……あ、ありがとう、御剣くん」
どうやら生徒に迷惑を掛けたと知った雪乃が恐縮しながら言う。刀は静かに首を振った。
「先生、もう今日は休んでください。何かあるなら俺がやっておきますから」
「えっ……あっと、でも、そ、そういう訳には……」
驚く雪乃に刀は片目をつぶった。
「俺も寝子高の生徒ですよ。学校のトラブル解決の経験って社会に出ると出来ないでしょう? だから俺の成長の為だと思って遠慮なく」
そして刀は言葉を続けた。
「それに、島岡先生のためだと言えば、手を貸してくれる奴らがいくらでもいます。それくらい先生が俺達の為に頑張ってくれている事を、みんな知ってます。だから」
刀は真剣な表情で雪乃を見つめ、言った。
「……だから、今回みたいに頑張りすぎないでください。俺達を頼ってください、島岡先生」
雪乃はポカンと刀の言葉を聞いていたが、みるみる内にその瞳に涙が盛り上がってくる。雪乃は慌てて布団を引っ張り上げ、顔を隠してしまった。
「先生?!」
驚く刀に雪乃は小さく首を振りながら言った。
「違うんです……う、嬉しくて……あ、ありがとう……」
「いや、だって先生頑張りすぎだし……まいったな」
刀が頭を掻いて戸惑っていると、ニャーン……と廊下の方から音が聞こえてくる。気付いた刀が扉を開けると、さっきの2匹の猫がするりと入って来た。そして2匹ともお行儀良く雪乃のベッドの横に並ぶと、またニャーンと一緒に鳴いた。
それを見た刀は笑顔で言った。
「ほら、先生。猫達も謝りに来ましたよ」
雪乃も思わず布団から顔を上げて猫達を見た。猫達はぴょんとベッドに飛び乗ると、雪乃に体を擦りつけてきた。
「わ、私怒ってないですよ……? こら、くすぐったいです、ふふふ……」
じゃれてくる猫達に雪乃と刀は顔を見合わせる。雪乃は刀と猫達に見守られ、久し振りにゆっくりと体を休める事が出来たのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月10日
参加申し込みの期限
2016年11月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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