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●女神昏倒&下僕暴走
「むむっ! これはのの様の匂い!」
通りかかった公園を前に、
嘉月兔 ネヴィア
は突如その切れ長な緑の瞳をキュピーン! と光らせた。
(間違いない、間違いないぞ。これはのの様の匂い。何故なら―――こんなにも僕の胸が高鳴っているからだ!)
勝手に
野々 ののこ
の存在を確信し、ネヴィアは恍惚の表情でののこの匂いが混じっている(らしい。そんなの彼と動物くらいにしか分からない)空気を胸いっぱいに吸い込む。そして鼻をくんかくんかさせながら、ふらふらと公園の奥へと入っていった。
ここまで書けばお分かりだろう。彼は変態である。一見貴公子然として見える(そして実際貴族の血が入っている)彼であるが、まごう事なき変態である。
常に貴族として傲慢に振る舞っている彼であるが、実はその心の裏は歪んだ欲望でいっぱいだった。
(罵って欲しい……詰って欲しい……ああ、誰か僕をぐりぐりと踏みにじってくれ!)
ドMである
。
その危ない欲望の引き金を
ののこが引いてしまった
(いや勿論ネヴィアの多大なる勘違いなのだが)から、さあ大変。彼はののこを『のの様』と呼ぶようになり、文字通り神として慕うようになったのだ。
(ああ、我が女神の甘美な匂いが僕の鼻腔をくすぐる……どこにおられるのです、のの様! 早くこの下僕を罵って下さい!)
熱い思いを胸にののこを探していたネヴィアは、茂みの奥で仰向けに倒れているののこを発見した。
「のの様!」
ネヴィアは叫んでののこの傍に駆け寄る。そして白馬の王子様のようにののこを助け起こし……たりなんかしなかった。
ネヴィアは両手を組み、膝を揃えてうっとりとののこの姿を眺め始めたのである。
「この口をあんぐり開けて寝ているそのお姿……なんて美しいんだ。早くその口で僕を罵って欲しいものだ……」
ほうっと溜息をつきながら、ネヴィアはいびきをかいて寝ているののこを眺める。と、彼はののこの横で、その顔を覗き込むようにしている野良猫に気が付いた。
「む? なんだ? お前ものの様に罵られるために待っているのか?」
「ニャッ?」
突然ネヴィアに話しかけられた猫が、驚いて振り返る。猫はいい迷惑である。しかしネヴィアは大真面目に猫に言った。
「そうか、お前もか……。獣如きに先を越されるのは癪だが、順番であれば仕方ない。のの様に1番に罵られる名誉をお前に譲ってやろう」
「ニャッ?! ……シャーッ!」
鷹揚に差し出してきたネヴィアの手を、野良猫は思い切り引っ掻く。そしてフーッとネヴィアに唸ると、茂みの奥に逃げて行ってしまった。
ネヴィアは引っ掻かれた手を押さえながら、猫の逃げていった茂みをうっとりと眺めていた。
「む……お前の唸りもなかなかいいぞ……」
猫、逃げて正解。
しばらくののこの寝顔を崇めていたネヴィアであったが、
「さて」
とおもむろに立ち上がった。ようやくののこを助けるのかと思ったら、そうではない。ネヴィアは今度はののこが倒れた原因を突き止めようと考えたのである。(救助が先ではないかとも思うが、原因を調べて対処をするつもりなのだ。彼にしては珍しく頭を働かせようとしてたのである)
とはいうものの、手掛かりはののこの額に出来ているアザのみ。当の本人はぐーすかぴーだ。ネヴィアはあまり動きのよろしくないおつむ(……失礼)で一生懸命考える。そしてポンと手を打った。
「のの様が何にぶつかったのかわからないなら……俺が再現すればいいではないか!」
うん、ちょっともう何言ってるか分からないから説明しよう。ネヴィアは思ったのだ。公園内にあるあらゆる遊具や木、その他もろもろに自ら激突し、ののこの傷跡を再現しようと。さすれば何にののこがぶつかったのか分かるではないかと。……まさにドM的発想! お馬鹿丸出し! THE ネヴィア!
かくして。
「うんっ!」
「はっ!!」
「ああ……っ!」
ブランコ、ベンチ、水飲み場。公園のありとあらゆる物に頭から突っ込んでいくネヴィアの姿があった。そしてその度にののこの傍に戻り、彼女の傷と一致するか検証する。
色々な物にぶちあたりすぎ、段々恍惚の表情を浮かべ始めたネヴィア。大木にぶつかり、額をぱっくり割りながらののこの傍に戻ってきた。
(そういえばいつまでも地面に倒れられていたら、のの様が汚れてしまうな)
血をどくどく流しながらネヴィアは思う。
「このくそぼろ雑巾と罵りがあれば、我が衣服でくるむのだが……ベンチに移動させるか」
ネヴィアは独りそう言うと、ののこを抱き上げる。それを見た子供が指さしながら言った。
「パパー。アレ何してるのー」
「うわっ! 変質者が女の子を拉致してる! け、警察ー! 110番!」
子供の父親が慌てて携帯を取り出したのも気付かず、ネヴィアは悠然とベンチにののこを横たえる。そして天に向かって高らかに言った。
「よし! のの様気絶事件の凶器を見つけだせば犯人も見つかるはず! 捜査を続行するぞ! フハハハハッハ!」
そして通報で駆けつけた警察が見たものは。
ベンチでぐーすか寝ている女子高生と、その横で流血しながらぶっ倒れている謎の男子高生だったという。
すぐさま救急車が呼ばれたが、頭をしこたま打ったネヴィアのおつむがちょっとは良くなったかどうかは……神のみぞ知る。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月10日
参加申し込みの期限
2016年11月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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