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寝子島高校
【卒業生を送る会】寝子晴れっ、跳躍っ、新たな一歩でにゃーっ!
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●鬱金色、カレーじゃああ!!
「うおおおぉぉぉ! カレーじゃカレーじゃ! カレー祭りじゃああああ!!!」
皿に盛られたカレー、カレー、カレーの山!
雄たけびを上げながらカレーを喉に流し込んでいるのは、
究極のカレーを求める会
会長にしてカレー番長でもある
鬼河内 巌
その人だ。強烈に跳ねたもみあげ、割れた鍔の学帽、ささくれだった長ラン。寝子高の制服には頑として袖を通さず、時に先生に目を付けられながらも古き良き番長スタイルを貫き通した彼も、今年とうとう卒業である。
皿のカレーを平らげるとそれだけでは足りぬと、寸胴鍋にお玉を突っ込んで、カレーは飲み物とばかりにがぶがぶ飲む(大丈夫、寸胴鍋はひとつではない)。皆が亜然とする中、最後の一滴までカレーを飲み干すと、巌はがはは、と豪快に笑った。
「もう一年寝子高に居座るつもりだったんじゃがのう! 何だか良くわからんうちに木天蓼大学の体育学部に合格しとったわい!」
どうやら推薦らしいが、巌自身どうでもよかったのか、記憶に残っていないらしい。
分かっているのは春からは愛しの妹と一緒に通学出来なくなるのが悲しいということだけだ。
「萌よ~! わいは心配じゃ~! 何しろ萌は可愛いからのう!」
「お兄ちゃん、心配ないよ」
兄にはまだまだ敵わないが、やはり飲むようにカレーを平らげ続けていた
鬼河内 萌
は、チャームポイントの八重歯を見せて、きゅぴりん☆と笑った。やっぱり可愛い妹である。
「そういえばお兄ちゃんが卒業したら、究極のカレーを求める会の次期会長は萌になるのかな? それともののこちゃん?」
実は、萌と一緒にカレーを食べている
野々 ののこ
も究極のカレーを求める会のメンバーである。
ののこはカレーをぱくつきながら会長には興味がないと言った。巌は、うむ、と頷く。
「萌がやってくれたら安泰じゃけどのう! 会のメンバーと相談してみぃ!」
「わかった。ところでさ、白沢先生に顧問をお願いできないかな?」
何かと縁のある
白沢 絢子
先生は、寸胴鍋の前でカレーをかき混ぜたり盛り付けたりしていた。
顧問の件を訊ねれば手を止めて、曰く。
「同好会に顧問はつかないのよ。でも、声を掛けてくれたらいつでも行くし、家庭科室も貸せるから必要なことがあれば相談してね」
「おぉう、先生ィ。大変世話になったのぅ……わい、大学に行ってもカレーへの愛は忘れんけんのう」
巌は突然号泣して白沢先生の両手を握り、ぶんぶんと振って別れを惜しんだ。それからののこの手も同じように握ってぶんぶん振った。
「ののこにも世話になったのう」
「うん! 楽しかったよ、先輩! カレーって正義だよね!」
「おぉ、そうじゃ、そうじゃあ! カレーは正義じゃああ!!」
ののこの屈託ない笑みに、壊れた蛇口のごとく感泣する巌。
その後、巌は、「カレーは正義じゃ!」と言いながら、手あたり次第に近くにいた人々にカレーを振る舞い始めた。これをのちに人は「卒送パーティカレー地獄」と呼ぶことになる……。
◇
「ちょ……このカレー多すぎる。食べきれる、紅緒ちゃん?」
「鬱金色の魔術的飲料ですわね。小茴香と丁香の香りが鼻腔を擽るのが堪りませんが、たしかに、私たちのような乙女には些か量が多いかもしれませんわね」
巌に無理矢理よそわれたカレーを前に会話を交わしているのは
伊橋 陽毬
と
大道寺 紅緒
である。
紅緒の返答がやや難解なのは、彼女が重度の中二病を患っているからだ。もっともその才を生かして商業ライトノベルの作家として大成しているので、紅緒にとって中二病は、なくてはならぬ一面だと言えるだろう。
ふたりが困り顔で視線を上げたとき、ちょうどフライドチキンに噛り付いていた
新田 亮
と目が合った。
「あれ、貴方たしか……?」
怪訝そうに亮を見る二人。
「ぶぶっ」
亮は思わず食べかけのフライドチキンを吹き出しそうになって口を押える。
というのも、亮は
以前、紅緒のろっこん「紅緒ドリーム」に巻き込まれたことがある
のだ。
あのとき自分は真紅の衣装の正義のヒーローに成りきって「正義のヒーローが成敗するぞ! 喰らえ電気銃ッ!!」とか言ってしまった。言ってしまったのだ、陽毬や紅緒のような女子の前で。
(あれって夢だよな? 現実じゃなかったよな?)
亮にとっては正直言って消し去りたい記憶である。考えたくもないが、万が一にも彼女たちが自分を特撮ヒーローみたいな恰好をした恥ずかしい男子だと認識していたらどうしよう。
どおっと滝のように流れる汗。
かあっと竜のように昇る血液。
どんっと目の前に置かれるカレー。
「カレー……?」
紅緒がふふっと魔女のように口角を上げる。
「亮さんでしたわね? この邂逅は神の采配に違いありません。こちらのカレー、私たちはふたりで一つしか食べられないと思いますの。一皿、貴方に差し上げますわ」
「俺たち、初対面、だよな……?」
恐る恐る尋ねる亮に、無言で再度押し付けられるカレー。紅緒は生暖かい笑みを浮かべている。
「一緒に食べよう?」
陽毬がナチュラルに誘ってくれたことすら妙に不安を掻き立てる。
断るのも憚れ、亮はぎくしゃくと二人の隣に腰を掛けると、黙ってカレーを啜り始めた。
と、そこに、所属するボクシング部顧問の
牛瀬 巧
先生が通りかかった。
「なんや新田君。両手に花とは羨ましいな」
「う……うう牛瀬先生!」
両手に花ってわけじゃない、無言の圧力に負けたのだ、助けて! と視線を送るも、先生は亮の意図に気づくことなくうんうん頷いて、仲良きことは良きことかなと言わんばかりだ。
「ははは、新田君、モテモテやないか」
「先生~」
涙目になる亮と、それに気づかぬ牛瀬先生を交互に見て、女子二人は笑いを堪えるような顔をしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月05日
参加申し込みの期限
2016年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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