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寝子島高校
【卒業生を送る会】寝子晴れっ、跳躍っ、新たな一歩でにゃーっ!
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●桜色、スイーツ
立食タイムが始まってこちら、ソムニウムの桜スイーツを囲む人波は途切れない。
木原 高明
が手ずから希望の飲み物を淹れてくれるところも人気のようだ。
桜ゼリーを受け取った
樋口 弥生
は、桜模様の着物を着た女性に肩を叩かれた。
「どーも樋口サン」
髪を緩く編んだ彼女は、ネコフェスなどバンド活動でよく縁のある
獅子島 市子
であった。
「あら。獅子島さんも来ていたのね」
「や、なんかコレ届いたし」
市子は一通の封書をひらひらさせた。正直、同じマンションに住む
壬生 由貴奈
のところと宛先を間違えたのではないかと疑っていたが、どうやらそうではなかったらしい。
「素敵な付け下げね」
樋口先生は市子の着物を褒める。市子は、ん、と肩を竦めた。
「クビになったヤツが制服着てくワケいかんし」
不登校が祟り留年したのち退学した身としては今更制服というのも気が引ける。
「それはともかく、ね。元気だった?」
時折料理を口に運びながらの雑談は、次第に音楽の話に移っていく。
(樋口先生と、先輩……でしょうか。お二人ともお着物がお似合いです……)
自らも和のものが好きな
御巫 時子
はすれ違ったふたりを一瞬目で追い、それからソムニウムに足を向けた。
「桜のシフォンケーキと温かい紅茶をいただけますか……?」
ソムニウムの常連で、アルバイト経験もある時子の姿に、高明は目じりの皺を深くして微笑む。
「どうぞ」
桜色の柔らかそうなシフォンケーキを受け取る。
「はい……美味しそうですね」
それから時子は無意識にあたりを見回す。そして、目当ての鳥の巣めいた頭を見つける。
時子が焦がれる
五十嵐 尚輝
先生は、島岡先生や剣道部や三年生たちと一緒に歓談していたところだった。
「今日は祝ってくれてありがとう……これからの剣道部は任せたぞ……まあ、偶に見に来るけどね」
剣道部元部長の
矢萩 咲
が、後輩の
伊藤 佳奈
と
優木 遥斗
はじめ後輩たちを激励している。
ときに鬼矢萩と呼ばれ、畏れられた先輩を前に、佳奈と遥斗は、背筋を伸ばして一礼する。
「先輩、卒業おめでとうございます!」
「これからもなお一層精進します」
「うん。一番心配なのは……島岡先生だな」
すると
島岡 雪乃
先生は慌てたように顔の前で手を振った。
「わ、私だって一年顧問を務めて、ちょっとは剣道を覚えたんですから。ほら、『メーン!』とか、『コテー!』とか『キエー!』とか……」
「先生、『キエー!』は技の名前じゃないからね……?」
「えっ、あっ、そうなんですか? みんな試合の時そう言ってるからてっきり……」
恥ずかしそうに赤面する島岡先生を囲んで、剣道部のみんなは楽しそうに笑う。
ひとしきり笑うと、咲は後輩たちに向き直った。
「みんな、咲の代わりに先生のことを頼んだよ?」
「「はいっ」」
剣道部後輩一同が唱和する。
「島岡先生、慕われてますね」
五十嵐先生が年若い学年主任の女性教諭に語り掛けると、島岡先生は今度は嬉しさで赤くなった。
「矢萩さん、卒業しても元気に頑張ってくださいね」
「うん」
頷き、改めて思う。
(卒業……そうか、咲ももう卒業生なんだな)
寝子高に入学して三年間……思い返せば色々あった。
過去の自分の過ちを認めたくなくて、気を張って、風紀を正せばと思って……だから風紀委員になって、さらに剣への想いも捨てられなくて剣道部にも入った。
(両方ともちゃんと無事に終える事が出来たよね。それに……完全じゃないけど過去のトラウマも少しは癒えて……恋人も出来た。だから……うん)
高校生活はかけがえない大切なモノだったと素直に思える。
いまはただ、繋がりを持てたみんなに伝えたい。
「咲と出逢ってくれてありがとう。皆に感謝を」
遠くを見た咲の視線が、胸元を大きく開けた白髪の同級生のものとぶつかった。
「ハハッ、ついに俺も卒業生として祝われる立場になっちまったか」
少し離れたところで
吉祥寺 黒子
は美味そうに桜と苺の二層ゼリーを口に運んでいた。
咲と黒子の視線は、卒業生、という共通項を分かち合ったのち、すぐに離れる。
実行委員でもある遥斗は部の先輩との歓談はほどほどに切り上げ仕事に戻っていた。まるでホテルのボーイのようにきっちりした姿勢で飲み物を載せたお盆を手に控えめに立っている。時折料理の方を横目で見ては、生唾を飲み込んでいる様な気もするが、実行委員が三年生よりがっついてはいけないと自制しているのだろう。またすぐに無表情に戻る。
その繰り返しが見ていて面白かったので、黒子は彼に声を掛けた。
「シャンパンはねぇんだっけ?」
「ジンジャーエールなら」
「それでいい。ってか、どーせ味はわかんねェからな!」
黒子はカカカ、と快闊に笑ってジンジャーエールを半分、喉に流し込む。しゅわしゅわと刺激のある液体は、思いの外、美味く感じられた。黒子には後天性の味覚障害がある。それでも美味しいと思えるのは、この空間が「楽しい」「おめでとう」という空気に包まれてるからだろう。
思い返せば、寝子高に入学したのはもう五年も前になる。本来三年で卒業するところが五年になったのは、二年前に難病を患い、学校に通うことができなくなったからだ。
闘病生活で黒かった髪は白く変わった。
死ぬ寸前だった。
そんな自分が今この場にいることは、『幸運』だと思っていい気がする。
「先輩?」
遥斗が怪訝そうに首を傾げている。黒子は、結論だけ、口にしてみた。
「……思えばこの五年間。楽しい事もあれば……辛かったり苦しんだり……腐ってた時期もあったけど……やっぱりこの高校で過ごした時間は掛け替えねェと思う訳よ」
遥斗は黙って頷く。黒子はニヤッと笑うと、自分と同じジンジャーエールのグラスを遥斗に持たせた。
「だからさ、いっしょに乾杯しようぜ」
遥斗はもう一度黙って頷いた。
「じゃ、カンパーイ」
「先輩……卒業、おめでとうございます」
グラスが、チン、と音を立てる。
「ありがとな。あと、あんた、食いたきゃ食えば?」
「……いえ。俺食ったら先輩たちの分なくなっちまいそうなんで。美味そうなのメモっておいて、あとで店に行ってたらふく食います」
黒子は笑った。
「そうかよ。あんた、真面目だな。真面目で、面白い奴」
それから黒子は、三年生に囲まれて、スケッチブックに色鉛筆で絵を描く黒髪の二年生に目を止めた。
長くウェーブする緑がかった黒髪。制服をごく普通に、気崩さず着ているだけなのに、まるで森の精霊めいた静謐さを湛えている少女。白磁の肌と、伏目がちで整った顔立ちが美しい。
芸術科で絵画を専攻する彼女の名は、
三宅 葉月
。
葉月は卒業生からスケッチブックに何か描いて欲しいと頼まれたらしく、即興で絵を描いている。
時折、色鉛筆の芯を見る。減ってきているのが気になるらしい。
「絵、か」
呟いた黒子の目に、長い銀の髪を弄る白亜の少女が飛び込んできた。
芽森 菜々緒
はお嬢様然としていたが、皆の輪には入りにくいのか壁の花と化している。
「菜々緒……」
葉月と菜々緒を交互に見る。
すべきことはすぐに分かった。
黒子は菜々緒の腕を強引に掴むと、卒業生たちをかき分け、葉月の前に躍り出る。
不思議そうに見返す緑の瞳に、黒子は急き込むように言った。
「わりぃんだけどさ、俺ら二人の絵、描いてくれねぇかな?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月05日
参加申し込みの期限
2016年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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