this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【卒業生を送る会】寝子晴れっ、跳躍っ、新たな一歩でにゃーっ!
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
22
つぎへ >>
●こい来い恋
立食タイムで
五十嵐 尚輝
先生を見かけた
御巫 時子
は、先生が会話の輪から外れたのを機に話しかけ、ちょうど始まったフリータイムをいっしょに見た。
まわりでぱんぱん、とクラッカーが鳴ったときにはびっくりしたけれど、感動もした。
フリータイムの感想を聞くと先生は「決闘の申し込みがなくてよかったです」と言って笑った。
「先生は出し物されなかったんですね」
「いや僕は。芸なんてありませんから」
そんなことはないように思ったし、先生のシャウトなど聞いてみたかったとも思ったが、本人同様、時子にもそんな先生の姿が想像つかなかったので、時子はふわっと笑うにとどめた。
優雅なワルツの調べが耳朶を打つ。
先生の手を取る。
「……踊りませんか?」
「ダンス、ですか? でも僕は」
「大丈夫です……ワルツは得意ですから、私に任せてください……手は、こうですよ?」
「え、あ……はい」
時子は先生に基本の姿勢を教えると、先生をリードしてステップを踏み始める。
「1、2、3。1、2、3」
「1、2、3、1、2……あれ? えっと」
もつれる足と格闘する先生が可愛い。
手が触れている。距離が近い。ドキドキする。それ以上に、安心する。
「大丈夫です……あまり足の動きに気を取られないで……音楽に身を任せてください先生」
◇
賑わう会場。時子の肩が、とんっと誰かの肩とぶつかる。
「あ、ごめんなさい……」
「こちらこそぼーっとしてて」
赤く腫らした瞳で会釈をしたのは
伊賀 解理
。お相手は
北風 貴子
であった。
――仕切り直しってわけじゃないですけど、一緒に踊ってくれませんか?
解理は貴子をそう誘ったのだ。
先輩との思い出も欲しいし、今度こそ笑顔でお祝いさせてほしいんです。
そう言われて、泣き腫らした後輩を放っておける貴子ではない。
いいわよ、と応じ、ゆっくりとステップを踏む。
時間はかかったが、解理の瞳に、笑顔が戻ってきていた。
「……あぁ~、思い切り泣いたら恥ずかしくなってきた。なんだかすいませんでした」
「構わないわ。こんなに想ってくれる後輩をもって、私も幸せよ」
少女たちは踊る。くるりくるりと。
◇
生演奏になったので、音響の仕事の手が離れた
鴻上 彰尋
は、舞台袖でほっと一息、ソムニウムの主人が淹れてくれた紅茶を飲んでいた。
「今日はひたすら裏方かな」
それでもいい。みんなが楽しんでくれるなら。
そう思っていたところに、
早坂 恩
がひょいっと顔を出してくれた。
「彰尋ちゃんお疲れさま。ちょっとここで休ませてくれる?」
「お疲れ様です。どうぞ」
彰尋は椅子の位置をちょっとずらし、恩のためにパイプ椅子を出す。恩は、ありがとう、と礼を言って椅子に掛けると、うーんとひとつ伸びをした。それからいろいろな色の混じったため息ひとつ。
「今年の卒業生、本当だったら私も一緒に卒業する予定だったのよね……」
大病を患い留年したのだ、と恩は軽く彰尋に告げる。
「だから、送る会は出来るだけのことをしたかったの。一緒に卒業できないなら、せめて精一杯自分の手で色んなことをして、楽しい思い出を作ってもらって送りたいじゃない? もちろん、あなたもよ?」
「俺ですか? 俺は……」
「だめだめ。自分はいいから、なんて遠慮しちゃ。好きな子と踊ってきたら良いじゃない」
「好きな子と……」
彰尋はちょっと顔を赤らめる。それを見て、恩は悪戯っぽく片目を瞑った。
「来年の送る会もこうなるわけじゃないしね。だから沢山、楽しい思い出を作って欲しいわ」
「でも先輩は?」
「私は疲れちゃったの。少し休憩させてもらう方がありがたいのよ。ほら、交代交代」
彰尋は先輩の申し出を素直に受けることにした。
会のスケジュールや機材の注意などを伝えると表に出る。
ずっと薄暗い裏側にいたからか、重たい緞帳の向こうはキラキラと輝いていて目が眩んだ。
(早坂さん、実行委員のみんなにも楽しんでもらいたい、いい思い出になって欲しいといっていた)
卒送会自体色々と活動が出来て楽しかったと思う。
でも、思い出を作るなら。
(もしも今、あおいさんを誘わなかったら後悔する。断られても良い、思い出を作るなら彼女とがいい)
目を凝らして、
七夜 あおい
の姿を探す。
彼女は友人同士、
野々 ののこ
と踊っていた。より正確に言うならば、踊っていたというより、笑っていた。
「えーっあおいちゃん、上手くできないよ」
「うん。私も。てきとうてきとう」
この曲が終わったら声を掛けよう。
彰尋はそう心に決めて、時を待つ。
手のひらがじっとりと汗ばんできた。
曲が終わり、あおいとののこは手を振って分かれた。
(行こう)
覚悟を決めてあおいの前に進み出る。あおいはきょとんとした顔で彰尋を見つめている。
「あ、あの。一曲、お、踊ってもらえるだろうか」
声が上ずった。手を出しかけ、汗をかいていることに気づき、慌てて服でごしごし拭う。
改めて差し出した手を、あおいは「いいよ」と握ってくれた。
そこからのことは正直言ってあまり記憶に残っていない。
ダンスが上手だったなんてことは全然ない。
「あっ」とか「ごめんね」とか、そんなことをお互い言い合っていた気がする。
ただ、だんだん楽しくなってきたことだけ、覚えている。
彼女もそうだったらいいなと思う。
◇
卯木 衛
は、がちがちになって踊る彰尋とあおいの様子を見ていた。一念発起しやがったな、なんても思ったりした。次の瞬間思う。じゃあ、自分はどうなんだ? と。
踊りたい人が居るのだ。その人が、ほかの人と踊っているのはいやなのだ。
(ああ、もうこれ結論出てるだろ行かなきゃ後悔する!)
なら突撃だ!
衛はそばにいた武道とロベルトに頼み込んだ。
「すいません、後片付けとか人一倍頑張るんで!! ちょっとだけ抜けさせてください!」
そして、彼らの返事を聞かぬまま身を翻して駆け出した。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【卒業生を送る会】寝子晴れっ、跳躍っ、新たな一歩でにゃーっ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月05日
参加申し込みの期限
2016年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!