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【卒業生を送る会】寝子晴れっ、跳躍っ、新たな一歩でにゃーっ!
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●人魚姫トライアングル
明るい色の髪をアップにし、桜色のマーメイドラインのドレスを纏った
入江 みつび
は、この日まさしく人魚姫のごとき美しさだった。
口唇には淡い色のリップ。
声を掛けたそうに横目で見つめる男子たちの間を、みつびは魚のようにするりするりと通り過ぎる。
自分が魅力的に見えているとは気づいていないのだ。
そんな中、みつびを呼び止めた勇者がいた。
河島 澪
であった。
「お嬢さん、踊ってくださいませんか」
澪は片手をひらりとみつびの前に差し出すと、恭しく一礼する。
みつびは澪の顔を見て、あっけらかんと笑って言った。
「あらら、どこのイケメンかと思った。体育科の人だよね、知ってるよー」
それから気取ってすまし顔を作り、差し出された手に右手を載せる。
「はい、よろこんでお相手させていただきますわ」
「光栄ですよ」
澪はうっとりするような手つきでみつびの腰を抱き寄せる。そのままふたりはフロア中央へと進み出た。
ほうっと周囲から感嘆めいたため息が漏れ、
龍目 豪
は立ちすくんだ。
みつび先輩とさっきの美形が踊っている。
その様があまりに華麗なので、みんなため息をついていたのだ。
(良ければ一曲踊ろう……良ければ一曲……みつび先輩……)
豪は胸の内で反復した。みつびにダンスを申し込むつもりだったのに、もたもたしている間に、ほかの男と踊られてしまったことが悔しい。
それも、よりにもよって、さっきの美形な先輩だなんて。
(みつび先輩……楽しそうだし、すごくきれいだ。俺なんかおよびじゃないのか?)
彼のあとに踊ってくれなんて言いにくい。
あんなふうに紳士的にみつびのことをリードすることなどできない。
そう思うと尻込みしてしまう。
踊るみつびは、豪に気づいていなかった。澪のリードで踊ることを心から楽しんでいる。
「おー、やっぱダンスも上手なのねー。リードうますぎ」
「ワルツは得意なんだ」
こういうアプローチに慣れていないのか、それとも単に天然なのか、豪が心配するほどみつびが澪にときめきを感じている様子はない。寧ろ、女友達と話すようにフランクに何気ない話を続けている。
いや、じっさい――澪は女性である。Cカップの胸に晒を巻いて男装した麗人なのだ。
澪は、周りがみつびと自分を男女のカップルだと勘違いしていることを知っていて、敢えてみつびとの距離を縮め、細かいステップを踏んだ。
みつびは、かまぼこ三段蹴りで鍛えた脚で、澪のステップについてゆく。
「そーそー進路決まった?」
「うん、AO入試だったから随分前にね。木天蓼大学さ」
「あはは、じゃ私と一緒だ。澪と一緒のクラスになったりしてー」
言ってから、ふと気づいたようにみつびは澪の瞳を見つめる。
「あ、澪でいいよね?」
「もちろん」
そのとき澪が、豪の視線に気づいた。
みつびの耳元で囁く。
「ふふ、向うの彼があなたを気にしているようだ」
言われてみつびも視線を向ける。
「あ、豪くんだやっほー。この曲終わるまでちょっと待っててね」
悪びれなく手を振るみつびに、澪は、自分たちを見つめる後輩君の心を慮って苦笑した。
◇
最初の曲が終わった。
みつびはマーメイドドレスの裾を持ち上げ、淑女らしく礼をする。
「じゃ、澪、お相手ありがと」
「君のような可愛い人と踊れて楽しかったよ。また会おう」
「私も気持ちよく踊れたよ。ふふふ、今度はキャンパスでね」
手を振って澪と別れると、反対側から意を決した風の豪がやってきた。
(くよくよしてても仕方ない、送りだしパーティは今しかないんだぜ!)
「みつび先輩、踊らないか?」
豪はまっすぐにみつびの瞳を見つめて言った。
澪のような優雅さも礼儀作法もなかったが、真摯な心がそこにはあった。
「じゃ、豪くんにJK時代最後のエスコートお願いしちゃおうかな?」
みつびは豪の手を取る。豪はその手を握り返して、もう一方の手をこわごわみつびの腰に回す。
「さっきのあいつ、三年?」
「そーそーイケメンでしょー彼」
みつびはくすくす笑う。
「俺、あいつみたいに踊れないけど……」
「気にしない気にしない。楽しければいいのよ」
そういわれても、豪は慣れないダンスにがちがちだ。みつびのドレスの裾を踏んでしまわないか、ほかのひととぶつかってしまわないか、彼女は自分とのダンスに満足してくれるかと、心配事が多すぎる。
一方のみつびは、ただ純粋に豪とのひと時を楽しんでいる。
「私ももう卒業なんだね。早かったような遅かったような」
「あんまり会えなくなるかな」
「私と会いたくなったら海か道場に来ればいつでも会えるよ。って言うかたまには来てよね本当に」
みつびは悪戯っぽい目つきで豪を睨んだ。
「サーフィン一緒にやるって約束もまだだし」
「お、おう」
「そうそう私のことばっかりじゃなくて探検っていうのにも連れてってほしいかなーおもしろそうだし」
「ああ、是非」
言いたいことはいろいろあるはずだった。だが、みつびの前で失敗しないようにと、ステップを踏むことばかり気にかかって、短い返事しかできない。
「豪くんいつもみたく堂々としてればいいよ」
みつびは豪の緊張を感じてアドバイスした。
そこがいいんだから、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月05日
参加申し込みの期限
2016年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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