this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Walking Pain
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
例えるなら、一度の瞬きで世界が変わる。そんな違和感。
「なぜ学校なんかに? それも真夜中の……」
朝鳥 さゆる
の疑問は最もだ。
しかしながら、制服を着て少なくともここに何時間かいたという感覚のなんと現実味を帯びていることか。
だが、そんな事はあり得ない。自分はこんなところにいるはずはない。と、さゆるは確信している。
断言できるのは、それがさゆるだからだ。心の深層に巣食っている衝動を野放しにし彷徨いに身を任せ、理由も無しに一所に留まることが少ないさゆるだからこそ、それはそれは眉根を寄せるものであった。
一度は帰ろうとした記憶がある。それならば、いつもと同じ夜を過ごしているはずだろう。長い夜をやり過ごすために、行きずりの誰かか身体だけの関係の相手との情事に溺れているか、そうでないなら睡眠薬で泥沼の眠りに落ちるか。今回選び取ったのは前者だった。
夢、なのだろうか?
さゆるは自問に頭を振った。
いずれにしても夢なんて見ない夜だった。そのはずだ。そして、夢など見たくもなかった。
では、今自分はなぜ寝子高にいる?
疑問が一巡して、さゆるは溜息に肩を揺らした。
ひとまず外へ向かおうと、蛍光灯が明滅する廊下をゆっくりと歩いている途中で人の気配を感じ、階段を降りた所で一度足を止めた。
それから思い出したように突然走り出す!
──誰かがいる。
彼女の動きにそいつも俊敏に反応する。
と。
目の前に、人影。寝子高の制服を纏った……首のない生徒。それも、一人や二人ではない。
後方の気配もあり、制止しないまま肉薄しつつ側をすり抜けようとして、影を踏まれた。瞬間に、身体に今まで感じたことのない痛みを覚え、息が詰まりそうになりさゆるは目を見開いて、その場に蹲る。
(一体……なに?)
目の覚めるようなはっきりとした痛みに気圧され、何が起きたかは瞬時には理解できない。
しかし、″影を踏まれた″という攻撃――さゆるが受けた痛みに反応したStella cadenteが、結果的には彼女の危機的状況を救った。
こちらを捕まえようと的確に伸ばされる手をかわしつつ、持っていたナイフで切り付け、蹴散らす。
ナイフの間合いは狭く、切り付けるのは威嚇にもならない。無い首の断面からして予想はしてたが、返り血に濡れないのは気分的にマシであった。接近は避け、集団に背を向けるとさゆるは走り出した。
…※…
「あああああーっ!! 仲間!! 仲間かぁ!?」
進行先から声も大きく手を振り合流しようとする
青木 学
に、さゆるは「走って!」と叫び右に曲がると出口を求め階段を駆け下りた。
「待って、待って、待ってッ 行くから、走るから、待ってぇぇッ!」
逃げ道があっただけ幸いだった。
さゆる目掛けて駆けてくる集団と危うく挟み撃ちになるところだった学は、青い顔で先行するさゆるに追いすがった。
「っぉ、おい、置いてかないでくれよぉ……!」
学は、彼は、ホラーが好きである。小さな噂を小耳に挟めば急行するくらいは大好きである。どこがどう好きなのかと説明を請われると言葉にこそ表すには多くて語れないものの、ホラーという不可思議は彼にとってはふるいつきたくなるくらい魅力的、魅惑的なのである。
映像に落とし込み、鑑賞し、コレクションとして並べるくらいには取り憑かれていると言っても過言ではないだろう。また、それに比例して学自身は相当のビビリ体質で、一歩進むにも目標と動機と後押しが必要だったりする。
これが追いかけられているような場面でなければ、膝から折れている。
ガリガリと音を立てて正気が削られて、食い縛る歯の間から悲鳴が漏れた。
最初からそうだった。何をきっかけにしたのは知らないが不条理は学を振り回し、置かれた状況に慌てふためく余裕すら与えてくれない。
「あれなんだよ? なんかの夢か……? それとも俺、夢遊病にでもなったか?」
肩を並べたさゆるに問うが彼女はただ前を向いている。並走しながら学は話し相手を求めるように手に持つビデオカメラを落とさないように抱え直した。
生存者――首がある!――と合流後本来なら「おっ俺、わけわかんね、気付いたらここいて、ほんと……よかっ……」と束の間に得た休息イベントが発生し安堵に腰砕けても許されそうだが、実際はそんな甘くなく学は後方の団体様を振り切れるまでに自分の体力が続く事を心底祈った。
ビデオカメラの電源は既に入っている。人形を抱く少女から命からがら逃げ出した時の興奮と不安を払拭しようと録画ボタンを押したのだ。
「とにかくなんか帰らねえと」と念仏代わりにもならない独り言を呪文のように唱え、
「フフフフ録画開始だぜ……なんかこれ、この状況、めっちゃホラーじゃん……? 怖いよ……? 俺めっちゃ怖い…なんかこれ映画とかでよくあるやつじゃん……ゲームでもさ……ていうかPOVであるよなこういうの……やだ……」と、現実逃避のつもりが逆に現実を突きつけられて声が震えたりもした。饒舌と独り言が止まらないのは単に気持ちを吐き出し続けていないとどうにかなってしまいそうだからだ。
「と、とりあえずぼっち怖いので誰か探しま~す……」なんて恋しさに人探しなんかを始めてみて、
「なんかもう直接見るのが怖くてさ俺……カメラのモニター見ながら歩いてる訳……もうやだ」と初っ端から弱音も吐いてみたり、思えばその頃が一番平和だった。
「……誰か、いねえの……?」の怯えを合図に始まった追いかけっこはさゆると合流してから大規模なものへと変化していた。振り向くのも嫌だし、許されるなら壁に背中をくっつけたい。ビデオカメラ越し故に狭窄した視界に余計恐怖心を煽られていることまで気が回っていない。
学はあちらこちらで聞こえてくる靴音に、ホラーのセオリーを思い出した。左右が暗い通路と反対にはっきりと見える進行方向、頭上は点滅を繰り返す明りで、その明滅の刹那を使ってホラーというのは何の予備動作もなく襲ってくるのだ。
なんだか直視するのが嫌でビデオカメラの画面越しにと目の高さまで持ち上げて、学は呻いた。
「うっそだろ」と。
確認画面は過去に見たこともない状態でフリーズしていた。
この好機を逃さないようバッテリー切れには常々注意している。大小様々なトラブルシューティングもばっちりだ。こんなエラーは見たことがない。
確かに夜の校舎を彷徨っている間に一度ゴトンと落としガシャンとやってしまったが、こんな壊れ方は聞いたことが無い。
ということは、霊障でビデオカメラが正常に作動してなかった、可能性が出てくる。
電化製品とは時に霊障に極々弱い。
「ぅ、ひ、あ、ぁあああぁああああ……!!」
学の悲鳴が情けなくも廊下の奥まで響き渡った。
予想通りの展開で、思いがけない方向からの強襲に回避が間に合わず、さゆるが声もなく痛みに喘いだ。彼女の手からずり落ちたナイフが床にぶつかり、対抗手段を失ったことを知らせた。
ネタはわからないが、さゆるが身動き取れなくなったのは明白で、学は自分の非力さを自覚している。
学は床を蹴った。
「っっっっっ!」
影を踏まれ二度目はないさゆるの腕を掴んだ学は半泣きの目をカッと開き、渾身の力で前進した。
襲来を受けたが、道を阻まれたわけではない。
逃げないと。逃げなければと。逃げられるのならばと。ただそれだけを動機に目標を抱き、さゆるの存在を後押しにして、学は悲鳴が漏れる口を真横一文字に引き結んだ。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Walking Pain
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月01日
参加申し込みの期限
2016年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!