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マジコーネ大陸記
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「無駄なあがきをしているようですね」
数日後。
再び店にやってきた青年は、口調に不機嫌さをにじませ、そう切り出した。
「根無し草を雇う金があるなら、先に払うべき相手がいるのでは?」
「先日、その相手が受け取られなかった銅貨や銀貨があったもので」
アズサは涼やかに応じた。その目には、冒険者たちへの信頼の光があった。
「『七日後に何も変わらない』かどうか、試しているだけですわ」
「調子に乗らないでいただきたいですね」
青年が、背後の部下に目配せする。
その瞬間、店の空気が刺々しいモノへと変わった。
「……っ!」
「私はあえて、月々の督促を控えていたんですよ? 本来なら強制的に財産を没収しても文句は言えない……ユウキ(
赤羽 勇樹
)くん、私はこんな時どうしたら良いのでしょうか?」
「『正義』を果たせばいい。それだけだ」
赤毛の少年が、厳然と返した。
「サキリ(
サキリ・デイジーカッター
)くんはどうですか?」
「僕は意見する立場にありません」
銀髪の少年は、にこやかに言った。
「ですが、勘違いした連中には、現状を認識させてあげる必要があるかと」
「な、なにをする気!?」
「なにも?」
怯えるミヤコに意味深な笑みを返し、青年は手を伸ばした。
「きゃあ!?」
腰をいやらしく触られた踊り子にしてウェイトレス・アリサ(
真境名 アリサ
)が、真っ赤になって悲鳴をあげる。
「ですが、不幸な出来事というものは突然起こるものですよ……ねぇ、ケンウッドくん?」
「ああ。酒瓶が一斉に割れたり、バーテンが野犬に食い殺されちまったり、女たちがひどーい目に遭うかもしれねえなあ?」
犬を侍らせ、下品な笑みを浮かべた青髪の男が、口笛を吹く。
「なんていう……!」
「あくまで『たとえば」ですよ、オーナーさん。立場を弁えてくださいということです。最近は意外と、野犬が増えてるらしいですよ?」
「なら、警備を強化しないといけませんね」
凛、とした声が<たわむれる仔猫>亭に響いた。
「人々の安全を守る――それもまた、冒険者組合の仕事ですから」
絹糸のような銀の髪を揺らしてその場に現われたのは、二人の男を連れた、意志が強そうな色白の娘だった。彼女の腕にある深緑の腕章を見て、それまで息を潜めて事態を見守っていた客たちがざわめきだす。
――あの腕章、組合の幹部がつける……!
――まさか、あんな若い娘が?
――お前、この町は初めてだな。あの人を知らないなんて。
「おやおや……」
金貸しの青年が歓迎するように両手を広げる。
「これはこれは支部長殿。今日も麗しく」
「アヤメ(
鬼崎 あやめ
)で構いませんよ。所詮、私は小娘ですから」
アヤメ――冒険者組合「永遠の休息の地」支部長は微笑んで応じた。
「それで、どうして支部長殿は今日こちらに?」
「贔屓にしている場所で、お昼ご飯を食べるのはダメかしら?」
「いえいえ、めっそうもない」
青年も微笑んだ。両者とも目だけは油断なく笑いあう。
「アヤメちゃーん。俺、お腹空いたなぁ」
唐突にそんな事を言い出したのは、アヤメとともに入ってきた冒険者の青年だ。精悍な顔を退屈そうに、金貸しの部下たちに向ける。
「お腹空きすぎて、暴れちゃいそうだ」
「!」
ユウキ、サキリ、ケンウッドから発せられる攻撃的な気配が、冒険者の青年へと向けられる。青年もニヤリと笑って、闘志を秘めた視線を三人に返した。
「ダメですよ、リュウジ(
冴木 竜司
)さん」
アヤメがふんわりと、一触即発の空気を打ち砕いた。
「ここで暴れると、新聞沙汰になってしまいます。ね、シュウ(
八神 修
)さん」
「ええ。それはもう、間違いなくね」
アヤメと入ってきたもう一人の青年が、穏やかな声でそう言いつつ、名刺を金貸しの青年に渡した。
「王国の新聞記者……ですか」
「ええ。今は『永遠の休息の地』の特集をしていて……決定的瞬間はこれでパシャリ、というわけで」
苦々しい顔の青年に、大きな写真機を見せるシュウ。
「……それで、これはスクープになりそうかな?」
「いいえ、残念ながら」
アヤメは首を振った。
「ここはただ、訪れた人が楽しく食事をする場所――そうですよね?」
「ええ、まったくもって同感です」
金貸しの青年が応じて、三人に顎をしゃくった。店を圧迫していた気配が消失する。
「それでは、我々はこれで。アズサさん、覚えておいてください、ね」
「野犬対策はお任せください。情報提供感謝しますわ」
アズサに代わってアヤメがにこやかに返し、青年が顔を歪ませる。そのまま出ていった。
「テメエ、気に入ったぜ」
ケンウッドがリュウジに言う。
「……男に興味はねぇよ」
「夜道に気をつけな」
犬を連れてケンウッドが去っていった。
直後、割れんばかりの拍手が起こった。
「助けてくれてありがとう、アヤメさん!」
アズサがアヤメの手を取る。
「当然のことよ」
「でも、早急に手を回してくれただけじゃなく、お店の宣伝や、冒険者さんに利用するよう働きかけてもくれたんでしょう?」
「アズサさん達の存在が、どれだけ冒険者達の支えになっているか……それを考えれば安いものよ。これからも出来る限りのことはするわ!」
安心するよう笑いかけるアヤメだが、裏でこっそり魅了魔法を冒険者たちにかけ、店にお金を落とすよう仕向けているのは、内緒である。
「さあ、アヤメさんに席を用意してあげて! アリサちゃん、お願いできる?」
「はーい、任せて任せて!」
ウェイトレス姿のアリサが、にこやかに進み出てくる。
「あれ、アリサさんって踊り子じゃなかったかしら?」
「店がこんな状況でしょ? あたしも頑張らないと、働く場所が無くなっちゃうもの」
アヤメを席に案内し、アリサが注文を取る。
「宝探しも手伝えたらって思ったけど、あたしってろくな戦闘能力もないから……足手まといにしかならないだろうし」
「その気持ちだけで、みんな元気づけられてると思うわ」
「ま、そういうわけで、踊り子に貢いでくれそうなリッチな冒険者とか知らない? 組合の職員も収入が手堅そうだし、将来性があるならその後のお付き合いも含めて考えたいわね」
「組合をそういう目的で利用するのはやめましょうね!?」
「考えておいて!」
アリサが料理を取りに行く。代わりにどかっとアヤメの前に腰を下ろしたのは、
「フ、フジコさん……」
ウェイトレス頭のフジコである。
「あの子も優しい子なのよ。適当な理由をつけておひねりを店に預けてくれたり……踊り子ってだけで色眼鏡で見る人もいるけれど、幸せになって欲しいワ」
「そ、そうですね……あの、混雑してるのに動かなくていいんですか?」
「お頭ってのは、どっしりしてなきゃね」
「はあ……」
訳が分からない。
「それはそうと……フジコさんはそろそろ冒険者勧誘の件、首を縦に振ってほしいのだけど?」
「なぁ~に言ってるのよアヤメちゃんたらっ。アタシみたいなか弱い乙女がそんなこと、できるワケないじゃない!」
フジコのリアクションに、頬を引きつらせるアヤメ。実は苦手だったりする。
「……戦力としてもったいない、わよ?」
「マタマタァ!」
くねくねしながら、フジコがアヤメの背をたたく。
ドゴン、ドゴォン!
「……ゴフッ」
アヤメが血を吐いて倒れる。 先ほどとは別の意味で店は騒然となった。
「アオイ、頼んでいいか?」
それを尻目に、シュウはアオイにオーダーを行う。
「いつものでいい、シュウくん?」
「ああ、君の得意料理で……大丈夫か?」
心を寄せてるアオイに、シュウは安心させようと笑いかけた。
「不安とは思うが、頑張ってほしい。俺も記者としてできることをするから」
「……気持ちは嬉しいけど、あいつらに関わるのは止めた方がいいよ?」
アオイは心配そうにシュウを見返す。
「さっきの人たち、どう見ても危険だよ?」
「別に戦うわけじゃないさ。ペンは剣より強し、って言うしね」
ちょっと彼らを調べてくるだけさと、シュウはおどけてみせる。
「それより、お腹がペコペコだ。早く君の料理を食べたいな」
「うん……分かったわ。腕によりをかけて作るから!」
元気を取り戻したか、明るい顔になったアオイが厨房に入っていく。
一時間後、彼女の料理を食べたシュウは倒れ、治療院に搬送された。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月29日
参加申し込みの期限
2016年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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