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マジコーネ大陸記
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――エピローグ――
「まさかあの人たちが火事に遭うなんて……」
<たわむれる仔猫>亭では、昨夜起きた火事の話でもちきりだった。
本来なら今日の午後、あの青年たちにお金を渡さねばならないのだが、当の青年たちは火事に巻き込まれたのか、誰も姿を見せない。
「憎かったけれど、そもそも借金をしたのは私だし、なんだか……」
「裏で色々、あくどいこともしておったようじゃからな。自業自得じゃよ。アンタが気に病むことはない」
ソータローがアズサの肩に手を置く。
「それに、冒険者さんたちが帰ってこなければ、やつらが来た時に店を渡さねばならないのは同じじゃて」
「そうね、そうだったわ。あの人たち、無事かしら」
その時だった、外から賑やかな声が聞こえてくる。
「何かしら。あたし、見てくるわね」
アリサが店の外に出ていく。そしてすぐさま戻ってきた。
「帰ってきたわよ! ちゃんと宝もあったみたい!」
「本当!?」
驚く間もなく、冒険者たちが店の中に喧騒を連れて入ってきた。先頭のゴウが話を聞こうとする町人を押し止めている。
「分かった分かった。ちゃんと話すから。まずは依頼人への報告からが順当だろ?」
「――そういうことがあったの」
料理が振る舞われた大テーブル。冒険者たちからこれまでの経緯を聞き、店の関係者たちはそれぞれの表情を浮かべる。
「んもうぅ、あったま来ちゃったわ! まさかそんな妨害までしてきたなんて!」
「お、落ち着いてフジコちゃん。でも、みんなが無事でよかったわ」
アオイがなだめながらそう言って、ミヤコがこくこくと首を上下させた。
「はい! それにそんなピンチを乗り切るなんて、皆さんすごいです!」
「確かに途中、焦りはしたな……おかわりいいか?」
ハルトは口元に苦笑を刻みつつ、アズサに追加の注文を行う。
「どうぞどうぞ。約束でしたからね。存分に食べてください」
「じゃ、俺もこれを。あ、あとこれもね!」
カタナはすでに大皿を平らげていた。二人の食べっぷりに野次馬たちが笑った。
「ところで、高利貸しの屋敷が燃えたって聞いたけど、本当?」
カヤがジュースを飲みつつ問う。
「……ええ。昨日の夜、突然火事が起きたみたい」
「火事なんて珍しいから、みんなびっくりしちゃったワ!」
アリサとフジコの言葉を引き継ぎながら、アズサが表情をあらためた。
「最初は憎いこそ同情しましたが、みなさんにそんなことをしたとあっては許すわけにはいきません。そのことは役人に届け出ますが……今は報酬の話をした方が良いかしらね?」
「ああ、待ってたぜ」
カエデが笑った。その話を待っていたのだ。
「中身については俺が説明するぜ。金貨が150枚に、宝石類。これはざっと金貨30枚相当になるな。あとは、マジックアイテムが6つあった。これだ」
・
妖精の種(推定40ゴールド:ゴウが取得)
古に生み出された人造生命の種。何が出るかは植えてからのお楽しみ。
・
宝剣グリムエッジ(推定25ゴールド:カタナの腰に引っ付いた)
妖しい光を放つ懐剣。災いを呼ぶ剣とも言われている。
・
猫の置物『柔らかい猫』(推定15ゴールド:カヤが取得)
ガーゴイルなどと同じ、魔法で彫像に仮初の命を吹き込んだもの。本物の猫と同じだが、食費もいらず、年も取らない。持ち主が死ぬとどこかへ行ってしまう。
・
尽きぬ酒樽(推定30ゴールド)
酒場の救世主。良いお酒がこんこんと湧き出てくる、まさに魔法の酒樽。別名バーテンダーいらず。
・
ミエールの眼鏡(推定25ゴールド:カエデが取得)
相手が嘘をついているか、またはその場所に罠があるか。この眼鏡をかけていればまるっと見えちゃう。ただし気になるあの子を見たって服は透けないゾ! 装着時は『でゅわ!』というのがお約束らしい。
・
旅人のコンパス(推定35ゴールド:ハルトが取得)
次に行くべき場所、探し物のありかを示してくれる。若い旅人はおろか、ちょっと遅い自分探しの旅にも役立つ一品!
「それと、地図のあった場所は古代遺跡でもありました。それについては、後で相談できればと思います」
ゴウが付け加える。古代遺跡の単語に、同行しなかった冒険者たちから悲喜こもごもの声があがった。
「古代遺跡……おじいさんはそんなところに……ええ、とにかく今は見つけた分の分配ね。最初に言った通り、こちらの取り分は金貨50枚よ」
「じゃあ、残りの金貨100枚と宝石は俺たちで。それと、酒樽については俺たちから寄贈します。借金を返しても、経営は苦しいんでしょう?」
「……ありがとう。おじいさんの遺したものを使えるだけで、私は幸せよ」
「ぐぎぎぎ、マンキチめワシをディスるマジックアイテムなんぞ残しおって!」
嬉し泣きするアズサと、ハンカチを噛むソータロー。店には自然と笑いがあふれていった。
「そんじゃ、俺は先に引き返す」
遺跡の話もつき、さっそくカエデは旅支度を整える。
「少しくらい休んだらどうだ?」
「それを許してくれる相手じゃないんでね。むしろ店に戻る気も最初はなかったくらいだ」
足早に去っていくカエデ。おおかた『お嬢様』のための安全確保をしに行くのだろう。
「シュウくん、もう帰るの?」
アオイは、同じく店を出ようとするシュウに声をかけた。
「取材するんじゃないの?」
「疲れてるだろうから、また後日にするよ。このあと寄るところもあるからね」
お店の仕事、頑張ってと、シュウはアオイに告げて店を出る。
「……さて、店の話は一件落着のようだが。こっちはこれからだな」
彼が向かったのは、冒険者組合の支部だ。
「いらっしゃい、記者さん」
彼の来訪に気付いた支部長・アヤメがにこやかな笑みを浮かべる。
「相手の方、もう来ているわ」
――組合内・秘密会議に使われる部屋――
「いよいよね」
部屋で待っていたボタンは、新たに入室してきた二人に背筋を正した。
二人は騎士姿で、顔を仮面で隠している。素顔をさらしてないのは業腹だったが、これから取引する相手だ。我慢するしかない。
「次はなにすればいい?」
傍らで座るハジメがそっと聞いた。
「僕、ご主人様のためならなんでもするよ」
「ありがとう。でもしばらくは私に任せて」
昨日は帰ってきた彼を笑顔で抱擁し「おかえりなさい。ちゃんと無事に帰ってきたのね。えらいわ」と言ったボタン。その働きに報いるため、今度は自分が頑張る番と、表情を引き締める。
「貴殿らか、保護を求めているのは」
騎士の一人が聞く。リュウジである。隣にいるのはシュウだった。
もちろん、それをボタンたちが知る由もない。
「見返りに対する情報は、あの高利貸したちの正体か。残念だがそれくらい、我々はとうに掴んでいるぞ」
冷たい声。しかしボタンは動じなかった。
「その明らかな証拠、指令書を私たちは入手しているわ。それと、あなた達の知らない帝国内部の最近の動向も知っているの」
リュウジとシュウが顔を見合わせる。
「条件は中立地帯内での私達の保護。呑んでくれるなら、私……元シサイド帝国幹部の一人、『羅刹』の牡丹が提供できる全ての情報を教えるわ」
「……なるほど、彼女は元幹部だったワケね」
部屋から漏れ聞こえてくる声に、アヤメは納得の声を出した。
ここは秘密会議用の部屋とはまた別室、部屋から話された情報を得るための部屋である。
「秘密会議用、といいながらその情報を聞き取れる部屋も用意する。冒険者組合もなかなか闇の深い組織よね」
「……それで、これを僕に聞かせた意図は?」
同じ部屋にいるのはサキリだった。そしてもう一人、黒装束の男性が部屋の隅に立っている。
リョウだ。
「そうね、先に村長の使者さんにも分かるよう話しましょうか。私は支部長という立場を利用して、帝国の情勢を探っていた……何故だか分かりますか?」
「……レジスタンスか。それがなんで支部長になれた」
「そこはそれ、魅力的な笑顔を使用、というわけで。いずれにしろ、帝国を打倒するために私たちは同志を探していた。それでサキリ君と会ったのよ」
「僕はレジスタンスにはまだ所属してなかったからね。今回が初仕事だった」
「おかげで怪しまれずに、情報提供ができたわけか」
「ええ、この場所での騒ぎは法皇国も無視できない。だから向こうの枢機卿も我々との協力関係に応じてくれました。こちらは情報、彼らに潜入を。不幸なすれ違いで、あなたとハジメが先に侵入したわけだけど」
リョウは肩をすくめる。彼とて都合がある。
「当初の予定は狂ったけど、むしろ村長さんやボタンさんを味方にすれば、帝国勢力の排除が進みますからね、こうして呼んだんです」
「……この地は中立だ。じいさんが協力するかは俺の知ったことじゃないぞ」
「それでも、知っておいてもらうのは我々には重要なの。サキリ君は元幹部ということで思うところがあるかもしれないけれど、ボタンさんは帝国の暴走を止めてほしいと思っている。彼女に怒りがあってもこらえてほしいわ」
「……わかった」
サキリとしてはそう答えるしかない。
「さあ、行きましょう」
ボタンは、この話をレジスタンス側にも伝えたいとのこと。三人は会談をするべく、部屋を出ていった。
「……ここは」
闇の中で、ユウキは目を覚ました。
長い間、眠っていた気がする。
「やあユウキ君、気が付きましたか」
「クロサキか」
微笑む青年――クロサキに、ユウキはバツの悪い顔をした。
「すまん、俺は『正義』を果たせなかったようだ」
「僕の方もトラブルがありましてね。まったく、仕事は器用にが僕のモットーなんですが……とにかく、君に罰はありませんよ。むしろ君の『正義』を帝王様は気に入ったようだ。暗黒の魔法でここに呼び、救ったのですから」
闇が揺れた。ユウキはようやく気付く。
「馬車か?」
「ええ。我々は帝国南部に向かっています。呪われしリーン島に向かい、封じられた神の力を解放する……それが次の任務ですよ、ユウキくん」
【続】
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あとがき
担当マスター:
叶エイジャ
ファンレターはマスターページから!
参加いただき、ありがとうございました!
皆様の活躍により、<たわむれる仔猫>亭は危機を乗り切ることができました。
冒険に行く方、まったりする方、暗躍する方、そして敵サイドで戦った方など、様々なアプローチがあり……今回の結果となりました。
続編は、年末か、来年一月に出せれば……と思います。
それでは、次回のご縁があれば、宜しくお願いします。
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SF・ファンタジー
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15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月29日
参加申し込みの期限
2016年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月05日 11時00分
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