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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
新生ショッピングモール、ただいま店舗募集中！
■シーン７：甘い香りを纏って眠る
北条 冬華にとって、朝の目覚めは穏やかなものだ。
清楚な雰囲気に包まれた乙女の部屋で、ネグリジェ姿で目を覚ますのだ。
カーテンを開けば爽やかな日差し。
窓を開けばまだ冷たい空気が流れ込んでくる。
けれど、そういえば何かが足りない気がする。
部屋を振り返って考えてみよう。
たとえばこんなのはどうだろうか。
カーテンの間際から入る光が水晶に反射して、部屋にプリズムが散るのだ。
昨晩たいていたアロマキャンドルの香りが部屋をふんわりと漂い、自分は枕のやわらかな感触の中で目覚める。最初に目に入るのは天井と壁を流れるプリズムだ。
なるほど、これはいい。
「このチケットの使い時……ですね」
冬華は家に届いてたショッピングモールのサービスチケットを手に、クローゼットを開いた。
そんなこんなで、やってきたのはショッピングモールのファッションエリア。
個性豊かな服が並び、冬華の好きな清楚なタイプのショップも並んでいる。クラシックフレンチの店など、自分がアンティークの一部になったようで見ているだけでもうっとりできる。
が、問題は自分の体型だった。
ちょっとだけ前に流行った単語。トランジスタグラマー。要するに胸だけ極端に大きい彼女は、まともなシャツを選べないのだ。
仕方が無いのでだぼっとしたジャケットやプリーツスカートなんかを物色してみる。
それにあったサイハイソックスとローファーなんかもあったら素敵だ。
できればブラも買い足したい。清楚なデザインだと尚良い。
そう思って歩いていると、女性用下着専門店が目に付いた。
入ってみれば、専門店というだけになかなかの品揃えだ。
目を覆うような派手で大胆な下着もあれば、見とれるような清楚で美しい下着もある。
つい手にとってみるが、サイズはＥ。残念ながら冬華の胸には小さすぎる。
とはいえダメ元という言葉がある。冬華は店員に上のサイズがないか聞いてみた。
「ございますよ。出しましょうか」
「あっ、あるんですか！？」
聞いてみるものだ。
これ幸いとサイズの大きなブラを奥から出して貰って物色していると、なんだか大人びた雰囲気の女性、真境名 アリサがそばに立っていた。
女性から見てもどきりとするような、ナチュラルでしかし爽やかな色気。胸の大きさが非日本人的で、やはりそういう人はこういう所で買うのでしょうかと思ったり、思わなかったり。
何より目に付くのは彼女のプロポーションバランスである。髪の先からつま先まで、美術品の如く整ったラインを形成していた。自然とうまれたならため息ものだが、よほど努力をしているのだろう。
モデル業に進出したとはいえ年端もいかぬ冬華のこと。見習う所も多かった。
とはいえ、じろじろ見ては失礼だ。
冬華は下着選びに専念することにした。
さて、今日の本題だ。
冬華は雑貨店を歩いていた。
窓辺に飾る水晶がいくつも置いてある。中には、天井から吊るすことでプリズムを散らしながら回るという風変わりな水晶や、意図的に作った気泡が天井に模様となって映り込むタイプもある。雑な作りだと割れてしまう原因になったりするので慎重に選びたいところだが……。
そうこうしているとスノードームも目に付いた。
雪の降る季節に、オシャレなスノードームが窓辺に飾られていたらどうだろう。
たまにしゃかしゃかと振って、雪の降る様を眺めるというのは？
それもなんだか素敵そうだ。
などと迷っていると今度はアロマキャンドルのエリアが広がっている。
甘い香り、穏やかな香り、一風変わって桜の香り。
香りの異なるキャンドルをちょこちょこつまんで選んでいくと、今度はキャンドルケースが気になった。
ワイングラスのようなタイプもあれば、人工的につくった木目の金属フレームもある。
変わったところでは灯籠をイメージしたケースもあった。
春に向けて、桜の香りがするキャンドルをこの灯籠ケースに入れてたいたら？
少しキャンドルを多めに買って、恋人にプレゼントするのもいい。
なんだか夢のある光景だ。
とはいえ予算オーバーだ。ケースは諦めて、水晶にキャンドルに、あとスノードーム。
沢山抱えて、冬華はレジへと向かった。
今夜は、楽しく眠りにつけそうだ。
北条 冬華にとって、朝の目覚めは穏やかなものだ。
清楚な雰囲気に包まれた乙女の部屋で、ネグリジェ姿で目を覚ますのだ。
カーテンを開けば爽やかな日差し。
窓を開けばまだ冷たい空気が流れ込んでくる。
けれど、そういえば何かが足りない気がする。
部屋を振り返って考えてみよう。
たとえばこんなのはどうだろうか。
カーテンの間際から入る光が水晶に反射して、部屋にプリズムが散るのだ。
昨晩たいていたアロマキャンドルの香りが部屋をふんわりと漂い、自分は枕のやわらかな感触の中で目覚める。最初に目に入るのは天井と壁を流れるプリズムだ。
なるほど、これはいい。
「このチケットの使い時……ですね」
冬華は家に届いてたショッピングモールのサービスチケットを手に、クローゼットを開いた。
そんなこんなで、やってきたのはショッピングモールのファッションエリア。
個性豊かな服が並び、冬華の好きな清楚なタイプのショップも並んでいる。クラシックフレンチの店など、自分がアンティークの一部になったようで見ているだけでもうっとりできる。
が、問題は自分の体型だった。
ちょっとだけ前に流行った単語。トランジスタグラマー。要するに胸だけ極端に大きい彼女は、まともなシャツを選べないのだ。
仕方が無いのでだぼっとしたジャケットやプリーツスカートなんかを物色してみる。
それにあったサイハイソックスとローファーなんかもあったら素敵だ。
できればブラも買い足したい。清楚なデザインだと尚良い。
そう思って歩いていると、女性用下着専門店が目に付いた。
入ってみれば、専門店というだけになかなかの品揃えだ。
目を覆うような派手で大胆な下着もあれば、見とれるような清楚で美しい下着もある。
つい手にとってみるが、サイズはＥ。残念ながら冬華の胸には小さすぎる。
とはいえダメ元という言葉がある。冬華は店員に上のサイズがないか聞いてみた。
「ございますよ。出しましょうか」
「あっ、あるんですか！？」
聞いてみるものだ。
これ幸いとサイズの大きなブラを奥から出して貰って物色していると、なんだか大人びた雰囲気の女性、真境名 アリサがそばに立っていた。
女性から見てもどきりとするような、ナチュラルでしかし爽やかな色気。胸の大きさが非日本人的で、やはりそういう人はこういう所で買うのでしょうかと思ったり、思わなかったり。
何より目に付くのは彼女のプロポーションバランスである。髪の先からつま先まで、美術品の如く整ったラインを形成していた。自然とうまれたならため息ものだが、よほど努力をしているのだろう。
モデル業に進出したとはいえ年端もいかぬ冬華のこと。見習う所も多かった。
とはいえ、じろじろ見ては失礼だ。
冬華は下着選びに専念することにした。
さて、今日の本題だ。
冬華は雑貨店を歩いていた。
窓辺に飾る水晶がいくつも置いてある。中には、天井から吊るすことでプリズムを散らしながら回るという風変わりな水晶や、意図的に作った気泡が天井に模様となって映り込むタイプもある。雑な作りだと割れてしまう原因になったりするので慎重に選びたいところだが……。
そうこうしているとスノードームも目に付いた。
雪の降る季節に、オシャレなスノードームが窓辺に飾られていたらどうだろう。
たまにしゃかしゃかと振って、雪の降る様を眺めるというのは？
それもなんだか素敵そうだ。
などと迷っていると今度はアロマキャンドルのエリアが広がっている。
甘い香り、穏やかな香り、一風変わって桜の香り。
香りの異なるキャンドルをちょこちょこつまんで選んでいくと、今度はキャンドルケースが気になった。
ワイングラスのようなタイプもあれば、人工的につくった木目の金属フレームもある。
変わったところでは灯籠をイメージしたケースもあった。
春に向けて、桜の香りがするキャンドルをこの灯籠ケースに入れてたいたら？
少しキャンドルを多めに買って、恋人にプレゼントするのもいい。
なんだか夢のある光景だ。
とはいえ予算オーバーだ。ケースは諦めて、水晶にキャンドルに、あとスノードーム。
沢山抱えて、冬華はレジへと向かった。
今夜は、楽しく眠りにつけそうだ。
あとがき
担当マスター：
青空綿飴
ファンレターはマスターページから！
お疲れ様でした。
よい休日は過ごせましたか？
私も、休日の遊びと言えばショッピングモール、みたいな生活をしていたものですから、書いていて休日気分を味わっておりました。
日常風景も、やはりいいものですね。
ショッピングモールの新しい名前はまだヒミツ。再登場の時をお待ちください！
それではみなさま、またのお越しを心よりお待ちしております。
よい休日は過ごせましたか？
私も、休日の遊びと言えばショッピングモール、みたいな生活をしていたものですから、書いていて休日気分を味わっておりました。
日常風景も、やはりいいものですね。
ショッピングモールの新しい名前はまだヒミツ。再登場の時をお待ちください！
それではみなさま、またのお越しを心よりお待ちしております。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年10月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年11月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年11月03日 11時00分
