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パソコン画面から視線を逸らさず、
八神 修
は思案する。
その画面に映っているのは『パピヨン』のホームページ。施設紹介やサンプル写真を眺めながら、修は今度の体験撮影のプランを練っているところだった。
すると子猫のロングが構ってくれとばかりに修の右足にじゃれついてきた。頭を撫でてやってから抱き上げると、得意げに机の上に飛び乗り、トコトコとキーボードへと近づいていった。
「キーボードは遊び場じゃないぞ」
ひょいと首を掴み上げると、ロングは不満そうにパタパタと手足を動かす。
その仕草があまりにも可愛らしく、修はクスリと笑みを零す。そして妙案が浮かんだのであった。
「そうだ――」
***
撮影当日、修は朝から大忙しであった。すべての準備が整ったのは、出発時間のちょうど五分前。修は運転手に声を掛け、『パピヨン』へ急いだ。
パピヨンへ着くや否や、修は用意しておいた荷物やら何やらを運転手と協力してスタジオを運び込む。
そして予め考えておいたプランを打ち合わせで伝える。
「なるほどね。そういったプランは普段はしていないんだけど、それだけ準備をしてきてくれたわけだしな……わかった。今回だけならいいよ」
「ありがとうございます」
「でもこれっきりで頼むね」
「はい……すみません」
「じゃあさっそく着替えてもらってもいいかな」
「はい」
修が纏うのは純白の長いローブ。手には木製の細やかな細工が施された杖。その先端には精巧な鷲が象られている。
腕や耳を多くの宝石で飾るその姿は、ロールプレイングゲームがハリウッド映画に出てくるような賢者を思わせる。
修は金の間――鏡張りの部屋に入ると、すでに持ち込んだ荷物も運び込まれていた。
「撮影の準備はできてるから、後は八神くんの好きなタイミングで」
「はい」
修は頷き、荷物を開いた。すると、そこから十六匹の猫たちが一斉に飛び出した。
灰色の縞猫は鏡を覗き込み、黒猫は鏡に飛びかかり、三毛猫は鏡に戯れて。
灰猫は転がっているガラス玉にじゃれつき、もう一方の灰猫はシャンデリアに飛び乗ろうと必死に飛び跳ねていた。
他の猫たちも遊んだり、転がったり、興味のないふりをしてみたり。
はじめはフラッシュの光、シャッターの音に驚いていた猫たちだったが、次第に空間にも環境にも慣れ、思う存分遊びまわる。
そうしてたちまち、鏡の間は宝石の世界から猫の王国へと変貌を遂げた。
「……おいで」
修が手を広げると、白猫が甘えた声を出し擦り寄ってきた。彼はミルク。この不思議な空間に少し戸惑っているようだったが、修が杖を猫じゃらしの代わりにしてかまってやると、すぐに目をキラキラとさせてお尻をフリフリ遊び始めた。
姿が変わってもご主人の姿は間違えない。戸惑うことなく、ミルクは修に存分に甘えた。
しばらくして一番暴れまわった黒猫のブラックが、ミーミー鳴いてお腹が空いたと修に告げる。
「仕方のないやつだな……」
修は予め準備しておいた生タイプの高級猫缶をカバンから取り出す。
缶の蓋を開けたその瞬間、猫たちの目の色が変わった。
わあい。オヤツだにゃ。頂戴にゃーん。それは俺のだ。それぞれ思うところはあっただろう。
けれど我先にという姿勢は皆同じだ。
どうやって登ったのかシャンデリアから。ガラスの棚の上から。床から。足もとから。
猫たちは一斉に飛んだ。
(津波か……!)
思わず修は心の中でツッコむ。その心が現れたのか、修はまるで杖を振るい魔法でも掛けているかのようなポーズを取った。
すると、飛んだと思った猫たちが飛ぶ寸前で動きを止める。修の動きも止まる。
(……これは。また、ということか)
修は驚くこともなく、冷静に神魂的な作用だと判断する。
(どれほど続くかわからないが……動き出したら猫に埋もれそうだな)
そんな嬉しいような大変なような未来を予想し、修は苦笑――した気分になる。
(頑張って皆受け止めよう……)
覚悟を決めてから数秒後、時は動き出した。
「みゃー!」
「にゃー!」
「ふみー!!」
(やっぱり十六匹は難しいな)
猫に埋もれる修を撮影しながら、カメラマンが一言。
「悪いけど、後で掃除だけ手伝ってもらえるかな?」
「……はい、もちろんです」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月17日
参加申し込みの期限
2016年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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