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瞬間の魔法
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早々に着替え終えた甫は、先にスタジオに入って結の到着を待っていた。
選んだのは、当時の騎士の衣装。詰め襟のチュニックに長ズボン。腰にはサーベル、頭には縦長でモコモコのベアスキン帽。言い方を変えれば、軍服にも王族の正装にもなるものだ。
そうして待つこと三十分。結もスタジオへ到着した。
「ご、ごめんね。お待たせしました……」
「いや、気にすんな。でもやっぱ女子って大変なんだな」
怒ってないぞということを伝えるつもりで、軽い口調で告げるが、現れた結の姿を見て甫は閉口する。
髪は高い位置でお上品に結われていて、よく似合っている。
一方、纏っている黄色地のドレスは、袖やスカートで布を幾重にも重ねた驚くほど贅沢な造りだ。
しかしそんなドレスも、結の瞳の色や髪の色とよく馴染んでいて、甫の目には可憐に映った。
「えへへ。こういう衣装、一度着てみたかったんだっ。こういう機会じゃないと着れなさそうだし」
そう言って、結はその場でくるりと一回転する。ドレスの裾が柔らかくなびき、そこからチラリと覗く細い足首が妙に艶めかしい。
「……どう、かな、に、似合う……かな……?」
結は頬を染めて、不安そうに甫を見つめている。
「なんていうのかな、いつもと違う自分になれそうな気がして……魔法だなって思っちゃうの」
ここでなんと言えばいいのだろう。考えるよりも先に、甫は結の手を取って跪いた。
「お待ちしておりました、お嬢様……って言いたくなった」
甫が上目がちに結の様子を確かめる。
「な、なんか、その、そうやって傅かれるのって、ちょっと不思議な気分だね……」
結の顔は見る見るうちに真っ赤に茹で上がる。
その顔があまりにもかわいくて――もう少し見ていたいという甫の願いが叶ったのだろうか。
その体勢から動くことどころか、目を逸らすことさえできなくなる。
***
「な、なんか、その、そうやって傅かれるのって、ちょっと不思議な気分だね……」
(本当はちょっとじゃない! うう、物凄くドキドキしてるのが聞こえませんように!)
結なりに必死に平静を装うが、上手く誤魔化せているとはとても思えなかった
だからといって、甫から目を背ける気にはなれない。結の視線は釘付けだ。
(甫くん、かっこいい……)
ワックスで固めた髪。眼鏡越しの上目遣い。整った鼻梁。手の甲に触れそうで触れない唇。
ジッとこの体勢で見つめ合っていると、自然と体温と吐息を意識してしまった。
(へ、変に思われないといいな……)
しばらくすると甫が徐ろに立ち上がり、離れていく。
「んじゃ、お嬢様。お手をどうぞ」
「その……騎士様。ありがとうございます」
腕を組んでまた一枚、そのまま歩いて一枚。
(足がもつれたりとかドキドキしてフラついたりしませんように!)
という結の願いも虚しく。慣れないドレスのせいで体勢を崩し甫にもたれかかってしまう。
「大丈夫ですか? お嬢様」
「は、はい。あ、ありがとう……」
「歩きにくいなら……っしょっと」
「ひゃ!」
甫は結を抱きかかえてしまった。
「しっかり捕まってくださいね、お嬢様っと」
その後もすっかり騎士に成り切っている甫に、結はすっかり振り回されてしまう。
ティーセットを出して撮影したり、階段でエスコートしてもらったりする最中も結は終始赤面状態。
ただでさえこの調子なのだから、とても天蓋付きベッドに近づくことはできなかった。
その後衣装を変えて、仕切り直しても結の緊張は解けなかった。
大正浪漫な女学生風の袴を着た結と、どこから見ても執事という格好をした甫。モノクルをつけた甫の姿は、いつもよりもなんだか知的に見える。
「せっかくなのに、眼鏡外すと全然見えねぇな……」
「え!?」
そんなこんなで、二着目は一着目よりも更に甫の顔が近かった。顔だけじゃなくて身体の距離も、妙に近い。
「なんだか今日は、いつも以上にドキドキしてる気がする……」
「え? なんか言ったか?」
「あ、な、なんでもないっなんでもないよ!!」
最後の最後に、結は勇気を振り絞って自分から一歩、いや半歩だけ距離を縮めて、はにかみ笑いを浮かべた。
「……えへへ。今日は、ありがとね」
恋人というには少し遠慮がちな青臭いその一瞬は、四角く切り取られる。
その一瞬は永遠とは言わないが、結には一分位には思えるほど短く長い瞬間となった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月17日
参加申し込みの期限
2016年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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