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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
瞬間の魔法
『パピヨン』の契約カメラマン亀楽 撮影（カメラ・トカゲ）は、この日撮影の予定だったがドタキャンを食らってしまった。
仕方なく帰り支度をしているときに、店の前を偶然通りかかったのが夜海霧 楓だ。
「お兄さん、かっこいいね。サービスするから写真撮ってみない？」
「え？」
楓はギブアンドテイクを尊び、無料より高いものはないと考えている。その上、男の誘いは、いかにも怪しい誘い。頷く気にはなれなかった。
「興味ないんで」
そう告げて、すぐにでも去ろうとしたそのとき「じゃあ、眼鏡が素敵」と撮影は食い下がった。
「……眼鏡？」
「そう眼鏡。サービスするから撮ってみない？」
「え？」
（なんで眼鏡なんだよ、眼鏡について褒められた事なんぞ初めてだぞオイ！
つーか何の変哲もネェ伊達眼鏡だわ！！）
「ってそうだ、これ伊達眼鏡だぜ？」
「うんじゃあすっごく伊達男って感じだしいいと思うよ。ってことでまずはスタジオから選んでみましょう」
「いや伊達男みたいって……」
困惑する楓を、撮影はあれよあれよと言う間に店内へ引きずり込む。そして店長に話を通すと、さっそく楓――の眼鏡の撮影準備に取り掛かった。
「名前は……うん、夜海霧 楓くんね。このお店はね――」
真っ直ぐみつめてくる撮影に戸惑いながら、楓はこの店の説明を受けた。
「変身……眼鏡の為に服変えるとか、そんなん初体験で逆に貴重だわ」
「撮影でよくあることだし、そんな気にしなくていいよ。じゃあさっそく」
撮影は楓の眼鏡を奪い取って、何か裏で仕込んでから再び楓に眼鏡を手渡した。
「そうこの星型フレームで黒いサングラスの……」
楓は自然に眼鏡を受け取りかけてみるが、視界が妙に不鮮明になった。
それもそのはず、星型フレームの黒いサングラスなのだから。
「って変身って眼鏡がかよォォッ！」
「好みじゃない？」
「というかフレームとレンズ変えたら完全に別物じゃねーか！ 既にお前の褒めた本体の面影欠片もねぇぞ！」
撮影は再び楓から眼鏡を取り上げると、次の眼鏡を楓に手渡した。
「なんで色んな眼鏡を試そうってことになってんだ……っていうか変身どころかそもそも完全に別物じゃねぇか！！」
「じゃあこっちは？」
「お前の語り掛けるそれは俺の本体じゃねえからな」
楓の主張を無視して、撮影は眼鏡に話しかけながら本物の楓に次の眼鏡を押し付けた。
「はい出てくると思ったよ！ 鼻眼鏡！ どう付けりゃスタイリッシュになるんだよ！」
「じゃあ次」
「今流行りのプレシテＶｎＲじゃねぇか！ まぁたしかに眼鏡に分類されるんだろうが、何故チョイスした」
「なら、はい」
「そう、赤と青のセロファンで飛び出す……ってそっちの３Ｄ眼鏡かよ！
バーチャルガール（二十年ほど前に任侠堂で発売された３Ｄゲーム。別名：青い眼鏡）の方かと思ったよ！」
「あら、そんなモノ知ってるなんて博学ね。そんな今の気分は？」
と撮影は眼鏡に問いかけながら、楓に次の眼鏡を渡す。
「気分？ 蝶☆サイコー♪――ってこれは仮面ダァァァッ！」
怒りのあまり床に叩きつけると、スパァンとそれはそれはいい音がした。
「オイもう眼鏡ですらねーぞ！」
「ちょっと悪乗りし過ぎたかな」
「だからそっちは本体じゃねぇぇぇ！ てかじゃあ俺は何なの！？」
「まだまだ眼鏡を理解してないひよっこ……かな」
「かな……ってお前は俺の眼鏡の何を知ってんだ！ つーかそれは俺の眼鏡ですらねぇぇぇ！」
納得したのかしてないのか、押し問答の末、楓は一応服もコーディネートしてもらったがそっちにかけた時間はせいぜい１５分がいいところ。
撮影のときにはすっかり疲れ切っていて、どんな写真を撮ったかもまったく覚えていなかった。
そして完成したアルバムを見て一言。
「やっぱ眼鏡じゃねーか！」
仕方なく帰り支度をしているときに、店の前を偶然通りかかったのが夜海霧 楓だ。
「お兄さん、かっこいいね。サービスするから写真撮ってみない？」
「え？」
楓はギブアンドテイクを尊び、無料より高いものはないと考えている。その上、男の誘いは、いかにも怪しい誘い。頷く気にはなれなかった。
「興味ないんで」
そう告げて、すぐにでも去ろうとしたそのとき「じゃあ、眼鏡が素敵」と撮影は食い下がった。
「……眼鏡？」
「そう眼鏡。サービスするから撮ってみない？」
「え？」
（なんで眼鏡なんだよ、眼鏡について褒められた事なんぞ初めてだぞオイ！
つーか何の変哲もネェ伊達眼鏡だわ！！）
「ってそうだ、これ伊達眼鏡だぜ？」
「うんじゃあすっごく伊達男って感じだしいいと思うよ。ってことでまずはスタジオから選んでみましょう」
「いや伊達男みたいって……」
困惑する楓を、撮影はあれよあれよと言う間に店内へ引きずり込む。そして店長に話を通すと、さっそく楓――の眼鏡の撮影準備に取り掛かった。
「名前は……うん、夜海霧 楓くんね。このお店はね――」
真っ直ぐみつめてくる撮影に戸惑いながら、楓はこの店の説明を受けた。
「変身……眼鏡の為に服変えるとか、そんなん初体験で逆に貴重だわ」
「撮影でよくあることだし、そんな気にしなくていいよ。じゃあさっそく」
撮影は楓の眼鏡を奪い取って、何か裏で仕込んでから再び楓に眼鏡を手渡した。
「そうこの星型フレームで黒いサングラスの……」
楓は自然に眼鏡を受け取りかけてみるが、視界が妙に不鮮明になった。
それもそのはず、星型フレームの黒いサングラスなのだから。
「って変身って眼鏡がかよォォッ！」
「好みじゃない？」
「というかフレームとレンズ変えたら完全に別物じゃねーか！ 既にお前の褒めた本体の面影欠片もねぇぞ！」
撮影は再び楓から眼鏡を取り上げると、次の眼鏡を楓に手渡した。
「なんで色んな眼鏡を試そうってことになってんだ……っていうか変身どころかそもそも完全に別物じゃねぇか！！」
「じゃあこっちは？」
「お前の語り掛けるそれは俺の本体じゃねえからな」
楓の主張を無視して、撮影は眼鏡に話しかけながら本物の楓に次の眼鏡を押し付けた。
「はい出てくると思ったよ！ 鼻眼鏡！ どう付けりゃスタイリッシュになるんだよ！」
「じゃあ次」
「今流行りのプレシテＶｎＲじゃねぇか！ まぁたしかに眼鏡に分類されるんだろうが、何故チョイスした」
「なら、はい」
「そう、赤と青のセロファンで飛び出す……ってそっちの３Ｄ眼鏡かよ！
バーチャルガール（二十年ほど前に任侠堂で発売された３Ｄゲーム。別名：青い眼鏡）の方かと思ったよ！」
「あら、そんなモノ知ってるなんて博学ね。そんな今の気分は？」
と撮影は眼鏡に問いかけながら、楓に次の眼鏡を渡す。
「気分？ 蝶☆サイコー♪――ってこれは仮面ダァァァッ！」
怒りのあまり床に叩きつけると、スパァンとそれはそれはいい音がした。
「オイもう眼鏡ですらねーぞ！」
「ちょっと悪乗りし過ぎたかな」
「だからそっちは本体じゃねぇぇぇ！ てかじゃあ俺は何なの！？」
「まだまだ眼鏡を理解してないひよっこ……かな」
「かな……ってお前は俺の眼鏡の何を知ってんだ！ つーかそれは俺の眼鏡ですらねぇぇぇ！」
納得したのかしてないのか、押し問答の末、楓は一応服もコーディネートしてもらったがそっちにかけた時間はせいぜい１５分がいいところ。
撮影のときにはすっかり疲れ切っていて、どんな写真を撮ったかもまったく覚えていなかった。
そして完成したアルバムを見て一言。
「やっぱ眼鏡じゃねーか！」
あとがき
担当マスター：
つるこ。
ファンレターはマスターページから！
変身写真『パピヨン』店長の辺 真（ほとり・まこと）です。
この度は当店の無料体験にご参加くださり、ありがとうございました。
本編には出てこれませんでしたが、とても感謝しています。ちなみに独身・彼女なしです。
楽しいお写真から幸せ一杯のお写真まで。いろんなお写真、撮ることができて当店としては大満足です。羨ましいです。
皆様にも今回の撮影楽しんでいただければ幸いです。
当店のプランは一般的な娯楽と比べても割高で、気軽にリピートできるものではございませんが、また何かの際にご利用いただければと思っております。気軽に遊びに来てください。
また今回撮影したお写真はできれば『パピヨン』のHPにサンプルとしての掲載を考えております。
本当はその旨を最初にお伝えするべきでしたが、ごめんなさいウッカリしてました。
もし使ってもいいよという方は、その旨お伝えいただけると幸いです。
それでは、今回はお忙しい中、体験撮影にご参加くださいましてありがとうございました。
またご縁がありましたら、その際はよろしくお願いいたします。
この度は当店の無料体験にご参加くださり、ありがとうございました。
本編には出てこれませんでしたが、とても感謝しています。ちなみに独身・彼女なしです。
楽しいお写真から幸せ一杯のお写真まで。いろんなお写真、撮ることができて当店としては大満足です。羨ましいです。
皆様にも今回の撮影楽しんでいただければ幸いです。
当店のプランは一般的な娯楽と比べても割高で、気軽にリピートできるものではございませんが、また何かの際にご利用いただければと思っております。気軽に遊びに来てください。
また今回撮影したお写真はできれば『パピヨン』のHPにサンプルとしての掲載を考えております。
本当はその旨を最初にお伝えするべきでしたが、ごめんなさいウッカリしてました。
もし使ってもいいよという方は、その旨お伝えいただけると幸いです。
それでは、今回はお忙しい中、体験撮影にご参加くださいましてありがとうございました。
またご縁がありましたら、その際はよろしくお願いいたします。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年10月17日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年10月24日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年10月24日 11時00分
