this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【4周年記念】異世界ばっひゅーん
<< もどる
1
2
3
4
5
…
36
つぎへ >>
すっきりと晴れた休日、寝子島高校には各々の用事で疎らに生徒が訪れていた。
「おはようだよー」
ポニーテールを弾ませて
鈴原 天音
が正門を走り抜ける。誰彼無しに元気に声を掛けた。
急に青い瞳が前方に注がれた。
「あれは、もしかして」
数メートル先を背の高い男子が歩いていた。気だるげに銀色の髪を掻き上げる。歩く速度を落として顔を横に向けた。緑色の目を細くして欠伸を噛み殺す。
滝原 レオン
であった。
「れおにーちゃん」
声が聞こえていないのか。背中が遠ざかる。天音は笑顔で追い掛けた。
「あれー?」
勢いのせいで前傾姿勢となった。あるはずの地面を失い、天音は空にいた。
驚いたのは一瞬で八重歯を見せて笑った。
「うわーい! 飛んでるんだよー!」
風を全身に受けて急降下を続ける。
「わははー、わけわかんないけど楽しいー!」
「うわぁぁぁ、お、おち、落ちてるぅぅぅ!?」
涙声の叫びに天音は目をぱちくりさせた。間近にレオンがいた。しかも、手を繋いでいる。
「れおにーちゃんも一緒に飛んでいたんだね」
「うわあああぁぁ! おち、お、お、お、死ぬぅぅぅ!」
全く会話が噛み合っていなかった。どちらも興奮状態にあり、感情が抑えられない様子であった。
「わはははは、こんなにびゅーんって飛んでるんだよー! びゅーんびゅーんって、このまま空を突き破っちゃうんだよー!」
「な、な、何、恐ろしいこと、言ってんだ、こ、こ、こ、こ」
「こ、こ、こけこっこー! わはははは!」
天音は余った手で羽ばたく真似をした。二人の姿勢が緩やかに回る。頭が真下の位置にきた。涙目のレオンは血の気の引いた顔で叫んだ。
「こ、これは飛んでんじゃねーよ、明らかに落ちてんだよぉぉぉ!」
「そうなのかな? でも、楽しいから、どっちでもいいよね!」
「や、やべえ、ヘンな川が見える……気がする」
レオンの顔は白さを通り越し、青黒くなった。
天音は両腕を伸ばし、大きな口を開けて笑う。
相反する二人は空に穴を穿つような速さで落ちていく。
叫ぶ力も失ったのか。レオンは顔色の悪い状態で震え出した。
「れおにーちゃん、どうしたの? 震えてるみたいだけど」
「……こ、怖い、さ、寒い。ど、ど、どうにか、してくれ」
「じゃあ、どうにかしちゃうんだよー」
その言葉にレオンは数秒、恐怖を忘れた。間の抜けた顔で首を捻る。
「せーのー」
天音は片方の腕を全力で振った。落下の速度が緩やかになり、二人は後方に押し出されるようにして回る。
「ほらね、ちゃんと頭が上にきたよ」
「お、おう。手を使えば、少しは飛ぶことも出来るのか」
レオンは小刻みに手を動かす。両足を駆使すれば上昇も可能であった。
「地球の重力じゃないのか? それより、よく思い付いたな。俺なんか、頭が真っ白になったぞ」
「れおにーちゃんの頭は最初から白っぽいよ」
茶目っ気たっぷりに言って、えへん、と咳払いから言葉を続ける。
「実はね。こ、こ、こけこっこーのおかげなんだよ」
愛らしく羽ばたく姿にレオンは、それはだな、と言い掛けて口籠る。
「ま、まあ、誰にでも苦手なことはあるってもんだ」
「わたしも虫は苦手だよ。こう、足がもしゃもしゃしてるのは、きゃーって感じ」
五本の指を曲げた状態でバラバラに動かす。カサカサ、と不吉な言葉を付け足した。
「やめろ、その動きは可愛くない。見てると寒気がする。もっと楽しいことを考えるんだ」
「うーん、そうだねえ。ここって、本当はどこなんだろうね」
「ここは……本当にどこなんだ?」
二人は辺りを眺める。青い空に白い雲。それだけであった。
「ただの空だな。重力はおかしいが」
「空、うん、空だよ。それとモコモコの雲が、ずっと同じ形であるのって、ちょっとヘンかも」
目に付いた雲に近づく。天音は思い切って両足で蹴ってみた。
「うわあぁぁ、な、な、なんだああああぁぁ!?」
「すっごーい!」
雲を蹴ることが出来た。その反動で二人は斜め下に向かって矢のように飛んでいく。
「じゃあ、あれも蹴れるかも!」
斜め前の雲を蹴った。角度が変わって加速する。手を繋がれた状態の為、レオンも高速移動に付き合う羽目となった。目尻には薄っすらと涙が溜まっている。
「や、や、やめてええええ! こ、心の、ジェ、ジェットコースターがぁぁぁ、だ、だ、脱線してるんだよぉぉぉ!」
「わははははー、なにこれー! こんなに楽しいなんて思わなかったよ! 心のジェットエンジンが全開なんだよー!」
「や、や、やめ、やめてよぉぉぉぉ! く、空、空中分解しちゃうじゃないのぉぉぉぉ!」
時に行う女装の影響が出ているのか。言葉が妙に艶めかしい。
「怖がらなくてもいいんだよ、れおにーちゃん。エースパイロットの天音ちゃんに全てお任せなんだよ! びゅびゅびゅーん、どががーんってしちゃうんだから!」
「な、な、なんか、最後が、げ、げき、撃墜されてるんですけどぉぉぉぉ!」
「れおにーちゃん、細かいよー」
「あ、天音が大雑把なんだよ!」
悲鳴と笑い声を上げて二人は空を縦横無尽に飛び回った。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
36
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【4周年記念】異世界ばっひゅーん
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
136人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月07日
参加申し込みの期限
2016年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!