this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【マラソン大会】晴れ、ときどきあわあわ!? マラソン大会!
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
17
つぎへ >>
走ってる間に感じる風が、走って生まれた熱を冷ましていく。数キロ走ったぶんの疲れは感じる。後輩たちにも多く抜かれた。
それでも紫は落ち着いてペースを守っていた。
むしろ走りながら過去の自分の走りを思い返している自分に軽く驚いてすらいた。
一年生の時は、とにかく最後まで走ったという以外に記憶はない。二年の時は妙に身体が軽く感じて、3位に入賞したのは紫自身びっくりした。結局三日ぶんの出席回数を稼いだと思うが、去年は一日も休まなかったから意味はない。
そういう意味では、風邪で休んだ今年は入賞そのものに意義はあったといえる。ただ卒業を控えたこの時期に、その意義がさほど高くないことも薄々感じてはいた。
これで最後。
これが最後。
だから、着実に走って完走を目指す。
言ってしまえば、なんらかの決着を自分とつけるような、そんな気持ちだ。
中盤に差し掛かってきたところで、紫のペースを速める。同時に視界から白いものが落ちてきた。
「……泡?」
面喰らった紫の前に、やはり驚いてペースを乱しているランナーたちが見えてきた。
(落ち着いて)
同じように慌てたら消耗が激しくなる。
ペースを再調整して、紫はぶれずに走り続ける。
「大丈夫?びっくりしたね」
走っていたら突然泡を噴射されて、綾花はタオルで拭き、あおいの髪についた泡も除いていく。
「なんだったんだろう?配置ミスかな」
「そうかも」
後方を走っていたせいか、先頭集団の被ったほどの泡はもう出ていない。むしろ辛いのは体力の方だった。
半分を過ぎて、綾花は体力の限界がきている。
ほとんど早歩きのようなペースで進み、あおいがそれに並走しているのだった。
「あおいちゃん、ごめんね」
「ううん。私もかなり疲れてきてるから」
そう言ってくれるあおいのおかげもあって、綾花は止まらずに進んでいた。
(止まったら、ゴールできない気もするし……)
「次、厳しそうだね……」
目の前は坂になっていた。実際走り抜けるのはきつそうで、ここで停滞している走者が数多く見られる。
「楽しいこと考えよ!ゆっくり行けばいつか越えてるよ!」
あおいが励まして進む。彼女は前方でペースダウンしている男子生徒にも激励をかけた。
「修くんも、あまり足元見てたら疲れちゃうよ」
「あおい……?」
疲労の滲んだ顔で、修は首をめぐらせた。あおいと綾花がすぐ後方に位置していた。
あおいと比べて綾花は修と同じくらい疲れているようで、互いに共感じみた苦笑を浮かべることになった。
「……ああ、頑張るよ」
せっかくだからこのまま走っていくのもいいな、とも思いながら、修は言われた通りに視線をより前に向けた。疲れていたせいで余計に負担のかかる体勢になっていたようだ。
「あり、がとう」
返事こそまともにできないが、気力を取り戻して、修は力を取り戻していく。
(あ、立ち直った)
修の復活具合はゾンビが人間になったかのようで、綾花はその超回復仕様に笑みを浮かべてしまう。
(いいなあ、応援)
そう思っていると、坂の上の縁側に見覚えのあるシルエットが見えてきた。
「綾辻さん、頑張って!」
応援に来た教職員たちだった。そのうちの一人、司書の笑顔に綾花の疲れがどこかへ消えていく。
「きつい場所を頑張ったね。ペースを乱さないようにね」
「はい、ありがとうございます」
笑顔で教師たちに礼を返す綾花。心なしかもう少し走りたくなる気力が湧いてくる。
「綾花ちゃん、修くん、もうちょっと抑えて抑えて!」
しかしあおいにそう言われるまで、綾花は自分のペースが上がっていることに気づいていなかった。
「なぜこんなイベントに参加しているのかしらね?」
朝鳥 さゆる
のその疑問は、言ってしまえばレース前に何度も思ったことだった。
学校はサボり気味だが留年するほどではなく、学業の成績自体も文句の出ないレベルをキープしている。その上で今日のイベントは、基本的に授業の日数を稼ぎに来たーーさゆるにとってはそれだけの話だ。
なにもこのイベントで稼ぐ必要はないのではないか。レース前にはそんな疑問を抱いたりしつつも、ストレッチしたりして過ごしていた。
走ってしまえば消えるはずのその疑問を思い返したのは、スタートからしばらく走っていたら泡のジェット噴射を受けたからだった。
鬱陶しいので払っていたらさらに強烈な泡の洗礼を受け、さゆるはもう浴びるがままに走ることにしていた。さすがに顔の部分は払い落としていたが、そこからのぞく美貌は明らかに苛立ちを交えたものになっている。
やがて泡がつかなくなり、払えるだけ払ってから走りを再開し、そして思ったのだ。
どうしてこのイベントに参加しているのか、と。
「……」
答えの出ない疑問。今走っている以上考えても栓のない疑問。そこに潜んだ危険な思考に、さゆるは自らを深く沈めていった。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【マラソン大会】晴れ、ときどきあわあわ!? マラソン大会!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月12日
参加申し込みの期限
2016年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!