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【マラソン大会】晴れ、ときどきあわあわ!? マラソン大会!
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「はぁ、はぁ……奇跡だ」
拓郎は背後に牛がいないことを確認して、大きく息を吐く。
途中にあった生垣や茂み、木の間を駆け抜けてようやく牛から逃げ切ったのだ。
その代償は大きく、今にも倒れそうだ。
「はぁ……自分、専門は短距離、じゃなくて……走幅跳び……なのに」
棒のようになった足を動かし、路地から通りへと戻る拓郎。人はいないが大きくコースを外れたため、失格になっていないか少し心配だった。
「うわあああ!」
そこで、横手から悲鳴が聞こえてきた。
目の前を横切るコースで、夏朝とそれを追う牛が現れる。
「危ない!」
とっさに拓郎は踵を返し、確実に人目のない場所でろっこんの発動条件を整える。
すぐさま助走に入ると、ちょうど目前を夏朝が通過していった。
「いまだ!」
続く牛の腹に、タックルを喰らわせる。
闘牛はバランスを崩すと、走ってた勢いのまま住宅の生垣に突っ込んでいった。中途半端に挟まり、足を振って暴れる。
「た、助かったー」
夏朝が結果を目にして、ようやく安堵の息を吐く。
「誰もいない方へ誘導してみたけど、振り切れないからもうダメかと思ったよ」
「でも……これ以上のこと、は考えてないから、出てくる前に……逃げよう」
拓郎はそう言って、夏朝とともにコースに戻る。牛の騒動はひと段落したのか、泡地帯を抜けきったランナーたちが先を進んでいる。
「時間……とられちゃった、な……挽回、しないと」
「うん……あれ?」
夏朝は、ランナーたちを凝視した。どうも変だ。
「あの人たち、透けてない?」
「え?」
言われてみれば、ランナーのほとんどは白っぽい。泡で汚れたのかと思ったが、そうではなく、向こうの景色が透けて見えていた。
「幽、霊……!?」
夏朝たちのその声が聞こえたのか、半透明のランナーたちは不自然すぎる動作で立ち止まった。
そして手で拓郎たちを招くと、走るようジェスチャーで誘うのだった。
(な、ななな、なんだあの男!?)
中位の集団から亮が抜け出た時、上位陣を襲っていた牛たちの脅威は去っていた。
まばらになった前方の走者に勢いよく追随しようとしたその時、後方から不気味な気配が追い上げてきたのだった。
振り返ってその人物を確認すれば、半透明の身体をもったランナーで、走る亮の身体からは走るのとは違う種類の汗が噴き出してくる。
(服が死装束だし半透明だし……なんか火の玉浮いてるぞ!?)
最初はチラチラと観察していた亮だったが、やがて幽霊ランナーがどんどん近づいてくるのに気づいて青ざめる。
(ヤバイ、なんかこっち睨んでるよ!?)
ヒタヒタヒタヒタ。
自分の足音に混じって聞こえる。後方からの足音。
お前幽霊だろなんで足があって足音まであるんだよとは思いつつ、自らに近づくその音に亮の平常心が失われていく。
(昔聞いたことがあるぞ、前のランナーを抜かしたら足を切ってきたり、呪ってくる幽霊の話!!)
振り返る。
すぐそばに幽霊の顔があった。やはり睨んできている。
(やばいって、呪われるってーーーー!!)
亮が足を早める。それに合わせて幽霊も早くなった。恐怖が増してさらに亮は必死に走る。
(神様!てかテオ様でもいいから助けて!この際クローネでもいいからーー!!)
……幽霊ランナーはただ単に前方の走者を抜きたいだけなのかもしれないが、真実を知る由もない亮は死に物狂いでスピードを上げていった。
「はぁああああ……死ぬかと思った」
勇生は牛に狙われた後、危うく轢かれそうなところを辛くも逃げ切っていた。
少しでも撒ければと逆走した結果、疲れた挙句に再び泡の地帯に来ている。
「おかしいだろ、このマラソンはぁ!」
再び走り出そうとしたものの、真横を駆けていったやたらと速いランナーはなぜか半透明のように見えたし、通り過ぎたその瞬間に寒気が恐ろしく感じるし、挙げ句の果てに風で飛んできた泡が再び勇生の頭へと直撃してくる。
「ぶはぁっ!」
さんざんな思いで、泡を拭った勇生はしょんぼりと肩を落とす。
(もー、体操服も眼鏡も泡まみれだよ)
そもそも、泡を被りたくないからこっちを選んだというのに、これでは意味がない。
「ついてないなぁ……」
ため息をつく勇生。
そこに、歓声が聞こえてきた。
「……ん?」
見ると、あわあわマラソンの参加者たちが身体中に泡をまとわりつかせて走っている。
誰もかれもが楽しそうにしていて、時折10kmコースの選手とぶつかって転びながらも、むしろいっそう笑って起き上がっている。
ハプニングに遭遇しても楽しんでいるようだった。
「……そうだよね。そう考えればいいのか」
自分と対照的な光景に、勇生は呟いた。
眼鏡に泡がついたって拭けばいい。服も終わった後で洗えばいい。
ただ、それだけのことだ。
再び前を向いた勇生の目に、闘志のような力がみなぎる。
「気分を切り替えて、完走を目指そう」
どんなハプニングだってどんとこいだ!
楽しめるかは判らないが、走り抜けるのみ。
勇生の足が再び前へと向かう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月12日
参加申し込みの期限
2016年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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