this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【マラソン大会】晴れ、ときどきあわあわ!? マラソン大会!
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
17
つぎへ >>
トンネルを抜け出ると、からりと晴れた日差しが出迎える。
「ようやく抜け出た、けれど」
三宅 葉月
は空間が広がる感覚に、ほっと一息ついた。10kmを走りきる体力がないと思ってこちらを選んだのに、最初の関門でかなり消耗してしまった。
長い距離を踏破した気がするが、
(実際には……1kmを過ぎたくらい?)
普段のトンネルの長さを考えて、体力の残りと足し引きする。ある程度温存してきたつもりだったが、ペースを下げても良いかと思った。
身に纏うことになった泡が、心なしか重く感じる。
実際、はたから見た葉月は若干ふらつき気味だった。見た目は繊細で華奢な体つきなので、無理もない。
それでも、翠玉を思わせる瞳には諦めの光はない。
――次のチェックポイントまでに呼吸を整えれば。
強い意志をもって、葉月はトンネルを背に走り出した。
そうしてたどり着いたのは、たくさんのシャボン玉が舞う場所だった。
『色のついたシャボン玉を割ってくださいね〜』
送風する装置の前に立った係員がそう言うと、シャボン玉を吹いては作っていく。
本来ならすぐ割れては消えてしまうシャボン玉だが、グリセリンかヒアルロン酸でも混ぜて調整しているのか、地面を跳ねてはまた舞っていくものさえある。
「わぁ、すごい!」
すぐ近くで聞こえた歓声に葉月が横を見ると、トンネルを抜けてきた瑠樹が割れないシャボン玉に目を輝かせて見ていた。
「あのおじさんすごいねぇ。作り方教えてくれるかなぁ?」
小さな身体や顔に泡をいっぱいつけた瑠樹は、不思議なものを作っていく係の男性に魔法使いでも見るような視線を向けていたが、ふと目の端で捉えたものに顔を向けた。
「あっ、色の違うシャボン玉があるねぇ!」
「……」
瑠樹の指摘に葉月もそちらを見る。白いシャボン玉の群れの向こうに、確かに何か違うものが飛んでいる。
「おねーさんも一緒に探そ!」
「えっ……ええ」
一瞬びっくりした葉月だったが、楽しそうに手を取ってくる瑠樹の勢いにつられるようにして、色付きシャボン玉の飛んでいた場所へ。
そこでは一人の少女がシャボン玉と格闘していた。
「ふっふー、といきの普段の髪の毛と同じ色を発見……って、割れにくい!?」
といきはカラーリングされたシャボン玉に素早く手刀を振るうが、空気の動きにシャボン玉が動くうえ、多少かすったくらいでシャボン玉は割れる気配はなかった。
「にゃにゃにゃにゃにゃ!」
ムッとしたといきが格闘マンガのように両手を乱舞させるが、シャボン玉は達人のごとくヒラリヒラリとかわすのみ。
「にゃにゃあ、にゃー!?」
最後は掴もうとするが、風に吹かれて一足早く飛んでいってしまった。
「……思ったより難しいのね」
葉月も手の届いた一個に挑戦したが、コツを得る前に逃してしまっていた。
「うーん……結構難しいねぇ」
ぼすぼすと叩き、凹んだシャボン玉が転がっていく様子に瑠樹は呟いた。
「運動会とかでぱぁんって割るみたいに、やればいいのかな?」
具体的には、お尻の下に敷いて座り潰そうとしたり、お腹の辺りに抱っこしてぎゅーっとしたり、などだ。
「きょぬーで潰すとか、そういうアスリートじゃないことは出来ないし、そもそもないし――って、何言わせるにゃ!」
「言ってないわ。言ってないから、落ち着いて」
パニック気味のといきを、葉月は静かにさとしていく。静謐な森の精霊を思わせる、穏やかな声だ。
だが、葉月にとってもこの場所の突破は急務だった。
飛んでくるシャボン玉の一部は彼女の纏った泡にくっつき、かさを少しずつ増やしていたのだ。
なんとなく、背中が重くなった気もする。
はやく次のカラフルシャボン玉を見つけたいが、案外見つかりにくいうえ、日光を反射した普通のシャボン玉が玉虫色のような色彩を放つので、時折誤認したりする。
「あった。あっちだよ!」
またしても見つけのは瑠樹だった。といきと葉月が向かえば、運良く向こうからカラフルなシャボン玉が飛んでくる。
「さんまぱーんち!」
瑠樹の拳にシャボン玉はしかし、弾かれて飛び上がって通り過ぎていく。
「こうなったら、こうだ!」
といきが足元に飛んできた別のシャボン玉を四つん這いになって体でプレス。
パン、と普段からは聞こえないような音が軽くして、押しつぶされたシャボン玉は割れた。
「よーし!さ、もいっかい見つけるまでパンチするにゃ」
「え、いいの?」
驚く瑠樹。といきがサムズアップする。
「マラソンは自分との闘い。他人は蹴落とさない」
「そういうわけで、これをあげる」
葉月が左右の手にもったシャボン玉の一方を渡してきて、瑠樹の顔がほころんだ。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【マラソン大会】晴れ、ときどきあわあわ!? マラソン大会!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月12日
参加申し込みの期限
2016年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!