this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
授業風景 ~1年2組の場合~
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
五時限目終了後。
体育の授業を終えた
御剣 刀
が、体育館から教室に向かって歩いていた。昼にボリューム満点の日替わり定食を食べたにもかかわらず、運動後には小腹がすいている……。
「……ん?」
渡り廊下を歩いている途中、生徒玄関でぬれた子猫の姿を見つける。
「やあ、にゃーくん。煮干し食べるか?」
にゃー。
「って、違うだろ俺! どうして、こんなところに……桜庭は留守番って言ってたはず」
慌てて駆け寄る。やはり間違いない。友人の飼い猫・にゃーくんだった。びしょ濡れで、いつもふわふわの体がずいぶんやせて見えた。
にゃー……くしゅんっ。
子猫がくしゃみをする。今日は五月にしては寒い。体も冷えているようだ。
「早く桜庭に知らせないと……っ」
刀は子猫を抱き上げると、慌てて一年二組まで走った。
「桜庭ー!」
「ん? 刀くん、どーしたの?」
……あ。と、刀の返事を待つ前に理解した。彼の腕にはにゃーくんが抱かれている。濡れてるのに気づいて部活用のタオルを取りに走る。
「あれっ、にゃーくん。鍵かけてたのに、なんで?」
にゃーくんをタオルで拭きながら、円は首をかしげた。迎えに来てくれたのだろうか。騒ぎに気付いたブリジットもやってくる。濡れた子猫を見ると、はて? と目を見開いた。
「あら、にゃーくん。まどか、連れてきたの?」
「ううん。刀くんが、外にいたところを連れてきてくれたんだよ。小さいのにすごいなぁ」
「桜庭の家からここまでって結構あるよな。どれだけ歩いてきたんだよ」
子猫は、円がいなくて寂しくなってしまったらしい。制服を着て出て行ったから、学校に行ったと考えたのだろう。窓の鍵に飛びつき、鍵を開けて出て行ったようだ。
「眠気が飛んだわ。来るってわかっていれば、魚でも用意したんだけど……。ごめんね、にゃーくん」
にゃーくんに話しかけながら、ブリジットは小さな頭を優しくなでた。
「……待てよ。流石にドアから出たってことはないだろうから」
刀が気づいたように顔をあげる。
「窓から来たんだろーね」
よしよし。と、にゃーくんを抱っこしながら円が気楽に答える。
「それって、まどかの部屋の窓あきっぱなしってことじゃない?」
「あ。ほんとだ」
「……桜庭、にゃーくんの飼い方については、もう少し考えたほうがよさそうだ」
刀は最近常備している煮干しを子猫の目の前で振りながら、やや困ったような声を出した。
「にゃーくん。桜庭の家で、おとなしくしていなきゃ駄目じゃないか」
そう言いつつ煮干しを与える。
茶トラの子猫は嬉しそうに煮干しを加えると、喉をゴロゴロと鳴らした。
「とりあえず帰りましょ。まどかのマンションまで一緒に行くわ」
「うん。おいでよー。ぶりちゃんにもらったキャットタワー、うちにデーンと置いてあるよー。刀くんも寄ってく?」
突然の誘いに刀は戸惑った。先日、ブリジットの部屋にはお邪魔したが……。男が女性の部屋に簡単に入っていいものだろうか。
「えーと」
今日はバイトの予定はないが……。
すぐには返事ができない刀であった。
授業後。桐島先生が一年二組を出ようとすると、廊下で待っていた
椿 美咲紀
と
宮祀 智瑜
が声をかけた。
「すみませんっ。あの分からない問題があるので教えてもらいたいんです」
智瑜が顔を赤らめながら上目づかいで真剣にに質問する。
「桐島先生。私も宮祀さんと同じところが分からなかったので、お願いしますっ。公式がどーしてそうなるのか解んないんですぅ」
美咲紀は桐島先生の腕にひしっと抱き着いて質問をした。美咲紀は三組の生徒だ。前回の授業でわからないところがあって、昼休みも教科書とにらめっこしていたらしい。
「お、おい。ふたりとも。教えるから離れなさい……その、近いだろう」
桐島先生はやや動揺しながらふたりの女子生徒を並べて、教科書の範囲を説明しだした。ふたりの質問には丁寧に答える。
そんなやりとりをしていると、裸婦の人体模型を台車に乗せて運んでいる
八神 修
が通りかかった。修は美咲紀と顔見知り。桐島先生とも喋る仲なので台車を止めて声をかける。
「こんにちは。桐島先生。数学の説明中ですか?」
「ああ。八神か。その通りだ。因数分解についての説明、を……」
智瑜に説明をしていた桐島先生の言葉が止まる。先生の目は裸婦像の胸元に注がれていた。修は先生の視線に気づき、軽く微笑みかける。この像は修の自作だった。
「自然界の安定した形は必然の結果ですが、その中に数学的な美しさがある事は意外と知られていないものです。興味を持っていただけましたか」
「美術室に、そういった銅像はなかったと思うが……」
「俺が作ったんですよ。至高の人体美を追求したかったもので」
「……ああ、素晴らしい作品だと思う」
修本人には下心など無いらしい。
桐島先生の注目が自分からそれてしまったのを感じて、智瑜が不安そうに裸婦像と先生を交互に見た。
「……先生。像の胸元ばかり、見ていませんか?」
「なっ! だ、断じてそういった事はないぞ宮祀。ただ、数学的な美しさを感じて眺めていただけた。……よし。授業範囲内の説明は終わったな。もし分からないようならいつでも来なさい。興味があるなら二組の補修を一緒に受けるのも構わない」
「えっ。他のクラスなのに、行ってもいいんですか?」
「こほん……」
どうやら、桐島先生は話をそらすためにいつもより饒舌になってしまったようだ。自分の担任のクラスで自分の担当教科だし、よそのクラスの生徒をひとり受け入れるくらい訳はないのだが……智瑜の補習参加への許可はつい口が滑って言ってしまったようだ。
「君には、ズボンのことで世話になったこともあるしな……。まあ、これくらならいいだろう」
「わあっ。ありがとうございます! 私、中間テストでいい点を取れるように頑張りますっ。あ、あと……」
「何だ」
「ズボン……。破れたら、いつでも言ってください。先生が恥ずかしい思いをしないように、私、いつでもお役にたちますから……! 今日は教えていただいて、ありがとうございました!」
智瑜は気持ちを伝え終わると、ぺこりと頭を下げて可憐に走り去っていった。その後ろ姿を修と美咲紀が見守る。
「あんな可愛い子に……。八神さん、桐島先生ってもてるのね」
先生に聞こえないよう、美咲紀が小さな声で耳打ちする。修も小声でそれに応える。
「……流石にあの態度は俺でもわかった。年上の魅力、というやつだろうか」
「かもしれないね」
「そこ。ふたりで何を喋っている? 用事がないのなら、私はもう行こうと思うが」
「あっ。待ってください、私、進路のことでも少しお時間いただきたいんです!」
美咲紀が慌てたように桐島先生のそでをつかむ。美咲紀は授業のわからないところはすぐに理解したので、智瑜が終わるのを静かに待っていたらしい。桐島先生と話す様子を見て彼女の恋心に気づいたため、ふたりにしてあげたようだ。
「進路か……。どうした? まだ一年だが、迷っていることがあるのだろうか」
「あの。私、家の事情で神道の位を取らなきゃいけなくて……数学はあまり関係ない気でいたんです。でも、ここにいる八神君が別の人に花のためにも勉強を……って言ってるのを聞いて、理系の勉強もお花のためには必要なのかなって思い始めてて」
花の勉強を本格的にやろうと思えば、全く数学が無縁。というわけにもいかないだろう、と美咲紀は考えた。育成、販売、品種改良。いずれの道に進むとしても、ある程度数字に慣れていたほうが良い。
「私、数学はあまり得意じゃないです。でも、入試科目的な問題であきらめたくないので! 今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしますなのです! 以上です!」
「……いい決意だ。その決意の助けになれるなら、私も喜んで力を貸そう」
「っ! ありがとうございますっ!」
「よかったな。椿」
「うん! じゃあ、私いきます。数学の勉強したくなっちゃった」
美咲紀はポニーテールをふわりとなびかせると、嬉しそうに自分の教室に戻っていった。
「八神、君も行かなくていいのか?」
「俺もひとつ、お尋ねしたいことがあって」
「何だ」
「先生は手首への負担軽減のため、シリコンマウスパッドを使っていると風の噂で聞きました。ご希望なら、資料としてオリジナルのマウスパッドをおつくりしましょうか?」
「……!」
びりっ、と布が破ける音がした。
先生がどういう返事をしたのかは修しか知らない。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております。相馬です。
この度はいつもよりお時間をいただいてしまい申し訳ありませんでした。
環境や体調を整えて次回のガイドを出したいと考えております。
今後もよろしくお願いいたします。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
授業風景 ~1年2組の場合~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月16日
参加申し込みの期限
2013年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!