this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
授業風景 ~1年2組の場合~
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
1年2組の教室。5時間目の授業は
桐島 義弘
先生の数学だ。
「起立、礼、着席。本日は因数分解を学習する」
因数分解……数学が苦手な生徒たちが、うぐ……と喉に物が詰まったような顔をする。
「理解度を確かめるために授業後、学習範囲の小テストを行う。
90%が合格ラインだ。抜き打ちだから不合格でも罰則はないが……。
あまりに点数が悪いものは私が理解するまで教えよう」
桐島先生の面倒くさ、じゃなかった、教育熱心さが善意からくるものであることを1年2組の生徒はよく知っている……。
廊下側。真ん中あたり。
数学が苦手な
浅山 小淋
は控えめに溜息を吐いた。周りを見渡してみる。自分の他にも苦虫を噛んだような顔をしている人がいた。
【テスト、私以外にも苦手そうな方が多いですね……】
一応、前日に予習復習はすませてきた。基礎的な部分は授業用とは別のノートに書き記してある。ノートを取り出し、後は数学の教科書を――。
【……?】
無い。
【今日はプリント授業だから、ノートだけでもできないことはないでしょうけど……】
数学に苦手意識のある小淋は、軽く目を伏せて考える。やっぱり、ノートだけではまだ心細い。ちらりと隣の席の
添木 千唐
に目をやった。彼に、頼んでみようか。
トントン、と千唐の机を指で叩く。ノックのように。
「うん? 浅山さん、どうしたの?」
気づいた千唐がへらりと笑って応じる。小淋とは学生支援部の仲間だった。
『教科書を忘れてしまいました……。見せていただけないでしょうか?』
「勿論だよ。同じ学生支援部の仲間同士じゃないか?」
『助かります。すみません』
小淋が小さく頭を下げる。
「全然。気が向いたら、今度デートしてよ」
そう言いながら、千唐は自分の机を彼女に寄せた。千唐は基礎も応用もすでに覚えている。質問されたら答えることは簡単だろう。
「わからない部分があったら何でも聞いて。精いっぱい、わかるまで付き合うからさ。その代わりデートしてよね」
振り向きながら、他の女子生徒……
最上 るるか
たちにも気さくに話しかける。
そんなナンパな態度の千唐を、
鬼崎 あやめ
がやきもきした表情で見ていた。
「お兄ちゃん。そんなに女性に声をかけまくって……節操無しですよ!」
「何だい、あやめ。別に何もやましいことはしてないだろう? 僕は学生支援部所属だよ。人を助けるなんて、当たり前じゃないか」
「……だからって、浅山さんとそんな親しそうに」
ぼそり、と呟く。
「鬼崎、教科書の42ページを読むように」
「へ? は、はいぃ!」
桐島先生に当てられてしまう。あやめは思わず声がひっくり返ってしまった。立ち上がって教科書を開くが、あやめは外国語が壊滅的に苦手。簡単な単語ですらひらがなルビを振らないと読めなかった。
……どうしましょう。全く問題文が読めません。
数学はアルファベットや普段使わない記号が教科書に登場することが多い。事前にルビを振ってくるのを忘れてしまったため、顔を赤らめながら自信なさげに問題を読む。
「え、えっくす、にわいるーと……?」
問題文をゆっくりと読む。
……あやめの声が止まる。えっくすの右上にある2って、なんて読めばいいのだろう……?
答えられない。どうすればいいのかわからなくて、冷や汗をかいた。
「……それ、ジジョウ。エックスジジョウ。ルビ、ふっとくといいよ」
千唐がぽそりとアドバイスをする。あやめの顔がパッと明るくなった。
「えっくすじじょう、たす――」
「――そこまでで結構だ。座ってよし」
「はい……!」
桐島先生の許可が出て、あやめが席に腰を下ろす。
お兄ちゃん、ありがとう……!
千唐は小淋を教えていて目が合わなかったが、ずっとそっけなくされてばかりだったのでとても嬉しかった。
弓弦原 譲
は千唐とあやめのやりとりを眺めて、神経質そうに目を細めた。周りがうるさいとイライラするタイプなのだ。
先日、妹から届いた手紙もイライラの原因のひとつである。教科書に隠しながら眺める。まだ封は空けていないが予想はついた。
髪の毛や、使用済みティッシュをよこせと……大体そういう内容だろう。
使用済みって、何の使用済みだ。
よく、毎回飽きもせず……。
「……今は授業に集中だ」
心の声を打ち消すように小さくひとりごと。桐島先生の声に集中しようと試みる。が。
「うう、困りました……因数分解、全く持ってわかりません……」
涙目で教科書を眺めるクラスメイト・あやめのせいでイマイチ集中ができずにいた。冷たい性格と人に言われることが多い譲も、泣きかけの女性がそばにいれば気になる。
「おい。そこ、うるさいぞ」
眼鏡を持ち上げながら注意した。
「ひゃっ。す、すみません……!」
「真面目に授業を受ける気がないのなら出て行け」
「やる気はあります……でも、全然わからなくて」
途方に暮れたように譲を見るあやめ。先ほどの問題文すらろくに読めなかった彼女だ。表情にも嘘をついている気配はない。
「こんな簡単な問題も解けないのか。純粋培養の低能だな」
毒舌家の譲が、ついキツイことを言ってしまう。
ずき。と、あやめの心にガラスの破片が突き刺さった。自分でも、よく学校に受かったと思うほどだし……。あやめだって、自分のそういう部分が好きなはずがなかった。だから、言い返すこともできなかった。
「他人のことなどどうでもいいが、視界の端でうなられるのも授業妨害だ。少しだけ解き方を教えてやろう」
「え?」
「最初に宣言しておくが、俺はスパルタだ。やるといったら徹底的にやる。泣いてもわめいても許さんから覚悟しろ」
「は、はい!」
10分後、例えではなく本当に涙目になるのだが、あやめは譲の親切? が心から嬉しかった。譲は厳しいが、質問するとわかるまで教えてくれる。口の悪さは千唐で免疫があった。ようやく一問理解する。あやめにとって、10分で一問理解できるというのはすごいことだった。
「弓弦原さん、ありがとうございます! 私、わかりました!」
「ふん。俺が教えているんだ。当然だろう」
嬉しさのあまり笑顔で譲の手を握って感謝する。意識せず、あやめのろっこん・リリスの微笑みが発動した。彼女の能力は対象の体に5秒以上振れた状態で笑顔を見せると、笑顔を見せた対象を魅了するというものだ。効果のほどは、譲にしかわからない。あやめは補習ギリギリセーフ、いけるかどうかというところか。譲は全問正解だろう。
譲、あやめのやりとりを見ながら小淋はほのぼのした気持ちになっていた。千唐のあやめへの対応が気になっていたらしい。あの様子なら、あやめは大丈夫だろう。
『今日のテスト、補習の人が多そうですね』
「90点で合格だからね~」
『少しでも勉強の時間があったほうが、よさそうです』
プリントの例題を解く時間、小淋はすっと手をあげた。
「どうした。浅山」
桐島先生が気づいて近寄ってくる。筆談の彼女の考えを知るためだ。
『できるだけ、自習時間を設けていただけないでしょうか。苦手そうな方が多いので』
小淋の提案に桐島先生が首を横に振る。
「気持ちは分かるが小テストの時間配分は決まっている。元からの予定を変えるわけにはいかない」
『そう、ですか……』
「浅山。テストというのは理解度をはかるためのものだ。本来、補習だからと言って恥ずかしがる必要もない。むしろ、全員が理解できないような授業をする教師に責任がある」
ぱちくり。と、小淋がまばたきをする。
【本当に、授業熱心な先生です……】
補習というと、罰ゲームのような印象だったが……少なくとも、桐島先生にとっては違うことが分かった。小テスト、小淋は合格ラインぎりぎり。千唐は余裕で合格といったところか。補習の生徒が助けを求めるなら、学生支援部が動くかもしれない。
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
授業風景 ~1年2組の場合~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月16日
参加申し込みの期限
2013年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!