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授業風景 ~1年2組の場合~
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「では、小テストを始める。各自、教科書は机の中にしまうように」
桐島先生の涼しげな声が教室に響く。
――ミッションスタートだ。
PEC(桃色破廉恥小隊)の
初島 優
と、
山田 与太郎
の心の声が重なった。
本日のミッションは桐島先生をPECの顧問に勧誘すること。PEC隊長の希望を今こそ実現させるのだ!
優はシャーペンのノック音で簡単な意思疎通を図れる桃色暗号通信で、海の男(与太郎)にメッセージを送った。
カチカチ、カッチカチ……。
<<桐島先生 勧誘 するよ かゆ うま>>
すぐに同士・海の男から反応が来た。
カチリ、カチカチ、カッチカチ……。
<<おk 全力で プギャー>>
ファファファ……これでよし。
優のハートが初島という少年から、紙袋さんという一次元上の存在にメタモルフォーゼした。今から伝えることは桐島先生、優、与太郎、それと名前を言うと途端にすねるあの人の戦いの記録である。戦いは美しくないといけない。だから、多少大げさかもしれない。大げさだから、おおらかに受け止めてほしい。何が言いたいかというと……わかるね?
銀河 太陽を名乗る少年、
山田 花太郎
。自分には世界を変えるほどの大きな力を持つと信じている、よくいえば大きな夢を持つ、素直に言えば厨二病な少年だ。
花太郎はテスト用紙を大胆不敵な笑みを浮かべて受け取った。因数分解……俺の心に寄り添うような四文字熟語ではないか。全ての因数は俺の手によって分解される。そう、俺の手にかかれば宇宙を分解することさえ夢物語ではないのだからな。
「……なんだ、と」
花太郎は愕然とした。
数字、いや、スペルの羅列が俺様に騙りかけてこない。おのれ、拒むと言うのか? ダークマザーに力を封印されていなければ、この程度の封印術式簡単に分解できるものを……。
このままではテストの結果は虚無を表す数字『0』になってしまう。HO☆SHU☆U。やばい、ダークマザーもとい母ちゃんにばれたら殺されちゃう。実家の花屋の肥やしにされちゃう。
迫りくる死の足音に怯える花太郎。
しかし、突然ぴたりと動きを止める。
「……なんだ、この音は?」
耳に神経を集中させた。2組の教室の中に、ふたつおかしなノック音がする。まるで連絡を取り合っているような……ああくそ、連絡の内容までは分からない。
「この気配、組織のやつらか」
花太郎はやれやれとばかりに唇をゆがめた。事件の方が、俺様を放っておいてくれないのさ。
花太郎の存在を気にしていない与太郎と優の二人組は、暗号でやりとりをしながら桐島先生勧誘の準備を進めていた。
与太郎は意外にも、萌え系の参考書で勉強をしているせいか数学は得意。因数分解を解けるほどの賢者である。優も数学は得意……というか要領が良いようで、難しい応用問題は最初から捨てて、基本問題を確実に当てに来ていた。ふたりとも補習の可能性はなさそうだ。
<<海の男へ スカートめくり かくよ>>
<<紙袋キュンへ ボインボイン むっつり 開眼>>
どうやらPECは答案用紙に楽しいイラストを描いて、桐島先生を勧誘する作戦らしい。
優はビニール袋さんの勇姿を描いた。女性の衣装をひらりとめくったビニール袋と、その横でポーズを決める紙袋。失われた記憶よ……よみがえれ!
一方、与太郎は女性の豊かな胸元を描き始めた。できるだけ、丁寧に、濃密に、豊かに、扇情的に、消しゴムを使って陰影もつけて……。賢者は時として芸術を極める必要があった。
「……あっしたちの公式サイトのアドレスも書いて、と」
……よし。不器用なあっしでも、紙袋さんと手を組めば、先生のムッツリ魂を刺激できるはず。
与太郎はニヒルに微笑み、残りの時間を全て芸術につぎ込み始めた。
「むっ……!」
いかん。芸術題材を脳内でリアルに想像しすぎたせいか、第二の与太郎が元気になりすぎている。ろっこんの発動条件が……整って、しまった。
「あっし……不器用、ですから……!」
サングラスの奥の目がきらりと光る。あれ? 与太郎、もしかして泣いてる? 光りの粒が床に届くと同時に、ろっこん『ライジング・サン』が発動――。
「待つのだ、与太郎! 暗黒面に堕ちてはならぬ!」
立ち上がったのは花太郎だった。
「待てと言われて待つやつなんざ、聞いたことがないですぜ。俺の主砲は爆発寸前でさぁ」
「悲劇のフラグ……俺様がたたき折ってやる!」
花太郎は目をカッと見開いて与太郎に向かって手をかざす。
――セブンスシンフォニー。花太郎の能力は自身の想像したイメージを対象に見せる精神タイプの能力だった。
「破壊神・ダークマザー召喚!!」
「う、うわぁぁぁ。勘弁してくだせえ。部屋に帰ってきたら秘蔵のお宝が机の上に積まれているなんてイメージはやめてくだせえ! 鑑賞中のところをうっかり見られたなんてハプニングは勘弁してくだ……せ……え……」
「海の男もとい与太郎くーん!!!???」
へなへなとへたり込んだ与太郎。優は慌てて駆け寄ると、目に涙を浮かべながら与太郎のやつれた体をゆすった。
「紙袋、さん……あっしが倒れても、PECは、不滅、です、ぜ……」
「う、うわああああん!!」
骨と皮だけになった与太郎にすがりつき、むせび泣く優。そんなふたりを、花太郎は哀れさを込めた瞳で見つめていた。
「てめえらは、少しだけ間違っていただけだったんだ。それが、こんな悲劇につながっちまうなんてな」
どこで、間違っちまったんだろうな……。
悲しみから目を逸らそうとした花太郎の肩に、桐島先生の手が乗った。
「三人とも、廊下に立っていなさい」
「「「すみませんでした」」」
職員室で、こってりしぼられました。
同じくテスト中――。
窓側。前の方に座っている
桜庭 円
は肘をつきながらプリントに挑んでいた。因数分解はパターンを覚えての応用。難しく考えないで、今まで勉強していたものに飾りがついたと思えばいい。
気楽に冷静に構えて、問題をクリアしていた。
円にとっては、数学はパズルと近い存在なのかもしれない。
「……雨、ざーざーだなー」
集中力が切れたのか、円が窓を見ながらぽつりとつぶやく。今日はにゃーくんが初のお留守番。ひとりで寂しくないかな。
もー少ししたら帰れるからね。
視線を問題用紙にうつして、シャープペンシルをカチカチと鳴らした。
同時刻。円の後ろの席にいる
ブリジット・アーチャー
はあくびをしながら問題用紙に向かっていた。昨晩は遅くまで外国のドラマを見ていたらしい。
因数分解に苦手意識はないようだ。肩に当てはめるだけだから、推理する要素が無くて彼女には退屈。補習を受けることはまずないだろう。一通り解き終えて、でも見直しをするのは面倒くさい……。雨の音を聞きながら少しの間ボーっとする。
そういえば。まどか、今日は元気がなかったわね。
いつも無駄に元気な友人は、今日に限って妙に無口だった。そして、喋らない時に限って心配そうに外を眺めているのだった。
……ま、振り返って大きな声で話しかけられるよりはマシかもしれないけど。
『ぶりちゃん、聞いてよ!』と、授業中に大きな声を出されてとばっちりで怒られることは何度かあった。特に、厳しい桐島先生の授業では。
平和な一日ねえ。何か、事件でも起きないかしら。先生のズボンが破れるとか。
ミステリ研究会のリーダーは、ハプニングがお好きのようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月16日
参加申し込みの期限
2013年05月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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