this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
冬の寝子島
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
八神 修
は愛犬のカーキーを連れて朝の散歩を楽しんでいた。足は自然と人混みを避ける。間もなくして星ヶ丘の海岸線の道に出た。
強い横風を受けて薄緑のパーカーの裾がはためく。
「カーキー、寒くないかい」
ワン、と横手から力強い声が返ってきた。
「逞しくなったもんだ」
愛犬の堂々とした歩みに表情が綻ぶ。
「俺も負けてはいられないな」
前に向き直り、少し足を速めた。右手のエノコロ岬灯台を何とはなしに眺めて道なりに進む。
「急にどうしたんだ?」
カーキーが修の前に出た。リード線で繋がった手を引くかのように先を急ぐ。
原因は右手の一面に広がっていた。
「あれは雪なのか?」
カーキーは興奮した様子で何度も吠えた。尻尾が勢いよく振られ、心情を隠そうともしない。
「わかったよ、溶けたら遊べないもんな」
カーキーの勢いに任せて走る。白い輝きの中に揃って突っ込んでいった。
「本物の雪だ」
足元の雪を手で掬って感触を確かめる。
「粉雪が降り積もったみたいだ。カーキーも、聞いてないか」
愛犬は夢中になって飛び跳ねる。雪の上に無数の足跡が出来ていた。リード線に繋がれているので自由の範囲は狭く、やや窮屈そうに見える。
「近くに人はいないみたいだし、大丈夫かな」
修はリードを外した。カーキーは全力で走り出す。雪を蹴散らし、真新しい足跡を付けて回る。
「はしゃぎ過ぎだよ」
微笑んでカーキーの姿を見守る。
――心が安らぐ。こんな日もたまにはいいな。
細めた目は海へと向かう。水平線の彼方に何を見たのか。一抹の寂しさが表情に過った。
その時、カーキーが袖を咥えた。誘うように顔を振った。
「そうだな。折角だし、一緒に遊ぼうか」
咥えていた袖を離して、ワン、と元気に吠えた。
修は笑って飛び出した。その足取りは重い。白い泥濘の中を足掻くようにして走った。
「こ、これは、相当に、キツイぞ」
周囲をカーキーが軽々と走り回る。修は速度を上げようとして足を取られ、もんどり打って倒れた。雪に塗れた主人の胸に透かさず、愛犬が飛び込んできた。
「そんなに雪が嬉しいのか」
カーキーの頭を撫でる。程なくして上体を起こした。側では続きを催促するように愛犬が尻尾を振っていた。
「走り足りないのか。仕方ないな」
修は傍らの雪で雪玉を作った。それをカーキーの鼻先に持っていく。
「これは白いボールだ」
言い聞かせて軽く投げた。
「カーキー、あのボールを取って来るんだ」
言葉を理解したかのように落下した地点に走っていく。雪の中にめり込んでいた雪玉を咥えて全力で戻ってきた。
「いいぞ、カーキー。ちょっと崩れているけど、仕方ないか」
修は新たな雪玉を別の方向に投げた。突然に女の子が現れて落ちる前に掴んだ。
「メリーさん、だよね?」
「今日は着物ではないの」
女の子は桃色のダウンジャケットに白いズボンを合わせていた。黒い艶やかな瞳をカーキーに向ける。
修は愛犬の背中を撫でながら紹介した。
「この子は柴犬のカーキー、俺の家族だよ」
「あたしはメリーさん」
女の子が軽く頭を下げる。カーキーは小刻みに鼻を動かしていた。修は愛犬の耳元で、大丈夫だよ、と囁いた。納得した様子でお座りの姿勢を取った。
「ツインテールがいないの」
「いつも一緒にいる訳じゃないよ」
「そうなの?
部屋には写真がいっぱい
で盗撮魔みたいだったの」
「メリーさんは手厳しいな。まあ、バレンタインデーの時には会うと思うけど」
修は苦笑で返す。女の子は少し顔を傾けた。
「バレンタインデーは何の日なの」
「本当の意味は置いといて。日本では女性が男性にチョコレートをあげる日になっているよ」
「女の子はチョコレートを貰えないの」
無表情のまま、少し視線を下げた。
「俺は男性だけど、あげるつもりでいるよ。メリーさんも友達としてなら、あげるけど」
「控え目の五リットルでいいの」
「リットルで要求されたのは初めてかもしれない。その日がきたら、プレゼントするよ」
「ありがとなの。その流れに乗って雪合戦をするの」
「そんな流れだったか?」
言葉を無視して女の子は雪玉を作り始める。目にした修も急いで手を動かす。カーキーはたくさんの雪玉を見て大いにはしゃいだ。
青い空の下、白い雪玉が飛び交った。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
冬の寝子島
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月22日
参加申し込みの期限
2016年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!