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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
【バレンタイン/スウィート】フェアリィテイルとチョコレート!
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バレンタインのチョコレートと言えば、やはり前日から作る者の方が多いのだろうか。それとも、失敗する事や予想以上に時間が掛かる事を見越して三日くらい前から作る者の方が多いのだろうか。多分きっと、前日に作る者の方が多いのではないかと考えながら
古苗木 美姫
も前者の通りバレンタインの前日、バイトが終わってから友チョコ・義理チョコ・いつもお世話になってますチョコを渡すべく、トリュフチョコレートを大量に作っていた。
量が多いと言うのもあったのだが、何より渡す人によってラッピングをそれぞれ変えていたのにも時間が掛かった要因と言えよう。
「でも、全部同じよりはせめてラッピングくらいその人に合った物にしたいですものね……」
トリュフを入れる箱は同じものだけれど、紙の色やリボンの色、シールの色なんかも変えてひとつひとつラッピングする。それは楽しい作業ではあったのだが、気が付けば外が明るくなっていたのである。
「やだ……目の下にクマができていないかしら……」
少しの仮眠をした後、ラッピングしたそれらを鞄に入れて鏡を覗き込めば、ほんのりと目の下の血行が良くない感じがして美姫は顔を洗った後、お手入れのついでにマッサージを行った。そうすると多少は血行の悪さも改善されて、あとはメイクでなんとか誤魔化せそうだ。
手早く身支度を済ませると、チョコレートを渡すべく部屋を出た。自分の部屋から近い順に渡す人を訪ねて手作りのチョコを渡していく。それからバイト先であるコンビニエンスストアの
『ネコンビ』
にチョコを届けに行った。
「ふう、あとは……澪乃さんの所ですね」
それで渡すチョコレートは最後だと、軽くなった鞄を持ち直して木天蓼大学へと向かう。最後となったチョコレートを渡す為、
澪乃 湊弥
を探して彼がよく居る場所を探すと運良く1つ目の場所で見つける事が出来た。
「澪乃先輩」
そう声を掛ければ、持っていた本に視線を落としていた湊弥が顔を上げる。
「やあ、古苗木さん」
そんな風に、和やかな雰囲気で彼と彼女の1日が始まろうとしていた。そこからどんな会話をしたのか、どういう行動を取ったのかは2人にしかわからなかったけれど、気が付けば何故か湊弥は美姫と共にシーサイドラウンのアウトレットで行われている『お菓子の家でお菓子の家作り!』に参加していた。
朴念仁呼ばわりされる事の多い湊弥でも、さすがにバレンタインに女の子と一緒にどこかへとなると緊張してしまってどうしたらと内心焦っていたのだが、お菓子の家を作るという工作めいた作業のお陰か平常心を取り戻しつつあった。
「思ったよりも本格的で、楽しいものですね、これ」
巨大なお菓子の家の外見と楽しそうな人々の声に惹かれて2人で入ったお菓子の家作り。予想していたよりもずっと色々な家が作れそうな形も豊富なクッキーと様々な種類のデコレーション材に美姫は楽しげに家の形を決めている。
「そうだね、作ってみると中々やり応えがあるよ」
対面に座る湊弥も意外と楽しいなあこれ、なんて思いながら組み立てようと壁にするクッキーを選んでいた。
「こういうの作ってると、ついこの家には誰が住んでいるのか考えてしまいますね」
「例えば、どんな人が?」
「ふふ、家族4人で……お父さんとお母さん、子どもが2人いますよ。犬と猫もいて、きっと温かいお家です♪」
なるほど、と湊弥は頷く。確かに美姫が作っているお菓子の家は標準的な4人家族が住んでいそうな家を模した物に見えた。
「住んでる人かあ。すっかり実家をそのまま作ろうとしてたよ。我ながら夢がなかったね」
「そんな事ないです、きっとそれが澪乃先輩の思う素敵なお家なんですね」
そう言われると、そうかもしれないと湊弥は思う。古かったけれど家族五人で住めるいい家だったのだ。思い出も沢山詰まった、湊弥にとっての大事な家だ。
「うん、そうだね。でも自分でも広くていい家を建ててみたい気はするね」
「広い家、いいですね。私は母を早くに病気で亡くしたので家族団欒できる家に住みたいです、ふふ」
それはきっと美姫の本心なのだろう、気負わすことのない柔らかな口調が少しだけ遠い未来に憧れを抱いているようで、湊弥はなんだか応援したくなるような気持ちになる。
「そういえば、今のお家って、間取りとかもお洒落なものが多いですよね」
情報誌なんかを眺めていると、よく新築建売だとか家を建てるなら、という特集が組まれている事がある。それを見るとアイランドキッチンだとかセミオープンキッチンといった対面型のキッチンが人気で見た目もお洒落な物が多いのだ。
「パントリーなんかがあったり、ウォークインクローゼットがあったり、昔より便利で洋風な印象のお家が多いですね」
「外見も洋風なものが多いしね。和風な家屋もいいと思うけど、利便性でいったら洋風なのかな?」
「どうでしょう、住む地域によって外観を合わせたりする所もあるでしょうけど……でも、お菓子の家として作るならやっぱり洋風かしら? わたしが作ってる家だと赤い屋根なんて似合いそうだなって思います」
喋りながらも手を動かしている2人の手元には、お菓子の家が出来つつあった。赤い屋根を作るならアイシングで模様を描くべきだろうかと美姫が頭を悩ましていて湊弥はそれを見ながら、美姫は純粋な気持ちで人を動かせる優しい人だなと考えていた。
子どもが出来た騒動
の時もそうだったけれど、一緒にいてもどこか自然体でいられるような、そんな気持ちを感じて湊弥は知らずのうちに笑みを浮かべる。
「澪乃先輩は妹さんがいらっしゃるんでしたっけ? ちょうどヘンゼルとグレーテルみたい、私もお兄さん欲しかったな……」
「寝子高に通ってる妹がいるんだ。ヘンゼルとグレーテル……お菓子が大好きな子だから、魔女のお菓子の家を食べ尽くしてしまうかもしれないよ?」
「そんなにお菓子が好きな妹さんなんです?」
「自分で作るのも好きみたいだからね。たまに俺にもくれたりするんだ」
「それなら、今日のお菓子の家をお土産にしたら喜びそうですね」
美姫の言葉に、思い付かなかったけれどそうすれば確かにあの子は喜ぶかもしれないなと湊弥は思う。そしてそんなさり気ない気遣いができる美姫を純粋にすごいなと思うのだった。
お菓子の家が出来上がりそうな頃、美姫はふと思い付く。前に湊弥と
空でデート
したことや、神魂のせいとはいえ一時的にでもパパママの関係になった事、そして今このお菓子と言えどマイホーム作りって、展開が急加速しすぎではないか、と。
「よし、できたね。それじゃ箱に入れてもらってそろそろ出ようか」
「あ、はい! そうですね、そうしましょう……!」
湊弥に声を掛けられ、美姫はふっと現実に引き戻されたけれど一度浮かんだ考えは中々脳内から消えはしなかった。自作のお菓子の家を壊れないように箱に入れて貰い、手に提げて巨大なお菓子の家を出ても、湊弥とバレンタインに染まったシーサイドタウンを歩いても、『もしかして』本当に自分の運命の人は、今隣を歩いている――思わず想像してしまった事に頭に血が上ってしまったせいか、顔を赤くした美姫がふらりとよろける。
ああ、寝不足のせいかしら……? なんて考えながら美姫はふっと意識を手放した。
「古苗木さん? 顔赤いけど、大丈夫……って、古苗木さん!?」
よろめいた美姫を抱きとめ、湊弥はなるべく身体を揺らさない様にと近くのベンチに寝かせる。冷たいベンチにそのまま顔を付けるのも憚られ、膝枕をして美姫の顔色を見た。よく見れば少し顔色もよくなくて、無理をさせてしまったのではないかと心配げに美姫の顔を覗きこむ。
「あ……わたし……?」
「すまない、体調が良くなかったのに気付けなくて。なしたか分からんかったけど、無理するんでないよ」
「いえ、こちらこそごめんなさ……あっ」
意識がしっかりと戻ってきたからか、自分が漸く膝枕されているという事に気が付いて、美姫は慌てて身体を起こす。
「無理しないで、まだ横になってた方が」
「いえ、本当にもう大丈夫ですから……!」
「でも、まだ顔が赤いよ?」
それは膝枕に気付いたからです、とも言えず美姫は平静を装いながらも湊弥に笑ってみせた。
「わかった、なら何か飲み物を買って持ってくるから」
暑さ寒さか、具合も悪かったべかと考えながら自販機へと湊弥が向かう。そして自販機で温かい紅茶を買いながら、咄嗟に触れた事に緊張したのは気のせいだ、そんな歳じゃあるまいに! と自問自答をしていたのは美姫には内緒の話。そして自分の頬触りながら、膝枕去れていた事に対してドキドキと煩い心臓をなんとか宥めようと美姫も必死になっていた。
「はい、これ飲んでね」
渡された紅茶をお礼を言って受け取り、そう言えばと美姫は自分の鞄を探る。そして見つけた当初の目的であるバレンタインのチョコを湊弥に差し出した。
「つい楽しくて忘れるところでした。澪乃先輩、最後になってしまいましたが、これを」
「い、いいのかい?ありがとう!」
差し出された綺麗にラッピングされた箱を受け取ると、湊弥の顔が思わず緩む。本当にいい子だな……! そう思いながらもう一度お礼を言うと、美姫の顔色がよくなったのを確認して部屋まで送る事にした。
お互いを意識しながら、もう少し。バレンタインに染まった街を2人で歩く。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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