this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
40
つぎへ >>
「バレンタインか……」
特に渡したい相手がいるわけでもないし、と考えていなかったけれど星ヶ丘にあるマンションの自室、ベッドの上に寝転がりながら
深林 真瞭
は呟いた。そもそも、現在真瞭は『
家出中
』の身。所属する交響楽団の権力争い、闘争と呼べる程にまで発展したそれに嫌気が差して寝子島に身を隠している最中なのだ。そしてそれは、親友である
深倉 理紗子
にも伏せている状態だ。
「でも、会いたいな……」
今日は土曜日で、理沙子が休みなのも知っている。なら、メールのひとつも送れば彼女は会ってくれるだろう。……ただ、一番嘘を吐きたくない相手に嘘を吐いているという後ろめたさが真瞭の行動を鈍らせていた。今回だけではないのだ、ついこの前もいささか
特殊な状況下
で会った時だって、仕方ないとはいえ嘘を重ねてしまった。
「でも……ううん、やっぱり会いたいもの」
迷う事なんてない、真瞭は液晶画面に打ち込まれていた文面を確認すると宛先が間違っていない事を確認して送信ボタンを押した。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あら、メール」
誰からだろうと思う間もなく、その着信音は親友である真瞭からの物だと告げていた。理沙子はその内容にさっと目を走らせる。内容はと言えば、今年のバレンタインデイ、おひとり様同士でどう? という、要は一緒に過ごしましょうというバレンタインのお誘いだった。
「今日は休みだから……急患や受け持ち患者の容態が急変しない限り呼び出しは喰らわないはず……うん、久しぶりだもの」
理沙子は迷わず真瞭へと返事を打った。真瞭と会うのは約1ヵ月半ぶりになるだろうか、大晦日から正月三箇日にかけて
一緒に過ごして
以来だ。
待ち合わせ場所と時間を決めると、理沙子は何を着ていこうかとクローゼットと鏡の前を行き来する。何せ今から会う相手は綺麗でお洒落な親友なのだ、なるべくなら自分も隣に居て恥ずかしくない格好でいたいと思うもの。色々悩んだ末に、シンプルな形だけれど上品なモスグリーンのワンピースに黒いジャケットコートを羽織る。それに形の綺麗な黒いヒールと鞄を合わせ、いつも通りのお化粧をすれば完成だ。
「ん、待ち合わせの時間には間に合うわね」
メールを送ってくる前から既にこちらに向かってきているという真瞭が着く頃にはシーサイドタウン駅前に着けるだろう。理沙子は楽しみに思う気持ちを抑えられないまま、ヒールを鳴らして部屋を出た。
「りさちん!」
理沙子が待ち合わせ場所に着いて、辺りをきょろきょろと見回していると真瞭の声が聞こえて理沙子は顔をそちらへ向ける。いつもと変わらない様子の美しい親友の姿を見て笑顔が浮かぶ。それは真瞭も同じ事で、理沙子がいつもと変わらない様子であることに心底ほっとして歩調を速めて駆け寄った。
「久しぶり、まーちゃん」
「久しぶり、りさちん」
本当はついこの前も会っているのだけれど、それは胸に閉まって理沙子の隣に立つ真瞭は身体のラインにそった作りの赤と黒のバイカラーワンピースにファーコートという出で立ちで、男性の視線を集めていた。
「まーちゃん、どこに行こうか?」
「何も考えてなかったわね……アウトレットの方にいってみましょうか?」
バレンタインという特別な日に浮かれるような街並みの中を、理沙子と真瞭という対照的な美人が連れ立って歩いていればナンパ目的のお誘いが掛かるのも当然なのだが、その悉くを真瞭がブロックしてくれるのを見て理沙子がふふっと笑った。
「何笑ってるのよ」
「ううん、昔と変わらないなって思って。昔っから、まーちゃんがこういうお誘いは全部跳ね除けてくれてたでしょう?」
「あら、りさちんに任しておくとうっかり着いて行きかねないからよ?」
「わたしだってもう大人よ?」
なんて言いながらどちらからともなく笑い合う。ああ、こんな時間が自分達にとっての癒しであり必要な時間なのだと感じながら2人はアウトレットへと到着した。そこで見つけたお菓子の家で、童心に帰ろうとお菓子の家を作る事にした。
「童心に、とは言うけれどこれって意外と大人向けな気がするわ」
真瞭がそんな事をいいながらもぱっぱと感性の赴くままに材料を決めて手の平サイズのお菓子の家を組み立てていく。
「そうね、細かい作業があったりするものね」
頷いている理沙子はまるで手術でもしているかのように繊細な手付きで可愛らしい手の平サイズのお菓子の家を作っていた。屋根にはアイシングで模様を描き、アラザンで飾り付け、チョコペンシルを使っての文字等も美しい。
真瞭のお菓子の家も、感性のままに作っているとはいっても彼女の感性はさすがヴァイオリニストといったところで、クッキーで作った壁や屋根にチョコレートを上手く加えたお菓子の家の出来栄えは素晴らしい物だった。
「さすがまーちゃん、センスが光ってるって感じだよ」
「そう? ありがとう。りさちんのもお店に売ってそうなくらい細かくて可愛いわ」
箱に入れて、お互いが作ったお菓子の家をバレンタインの贈り物にしようと交換する。
「なんだかもったいなくて食べられなさそうね」
「そうだね、でも美味しく食べれる内に食べないとだね」
楽しそうに笑ってお菓子の家を出ると、お腹が空いたとどちらからともなく言い出して『イソラ・ガレッジャンテ』へ向かう事となった。
『イソラ・ガレッジャンテ』ではBeauty&the Beastフェアが行われていた。静かに2人だけで楽しみたいからと個室にしたのだが、そこにも美女と野獣をモチーフにした調度品や食器があって、2人にとって目にも楽しいランチタイムとなった。運ばれてくるランチコースに舌鼓を打ちながら、会っていなかった間にあった事を差支えがない程度に話し合う。
「そういえばね、院の送別会があったのだけど……二次会で
キャバクラ
に行くことになっちゃって」
「きゃ、キャバクラ!?」
キャバクラ、と聞いて真瞭の声が少し上擦る。理沙子はそれをキャバクラなんかに行ったの? という驚きに捉えてそのまま話を続ける。
「そうなの、驚くでしょう? どうしても断りきれなくて」
「そ、そうね、ちょっと吃驚しちゃったわ」
内心冷や汗が止まらないのだが、そこは務めて平常心、平常心、と真瞭は心の中で呟く。そんな真瞭の心を知ってか知らずか、理沙子は言葉を重ねた。
「そこでね、まーちゃんそっくりなキャバ嬢さんがいたの」
「へ、へー、私にそっくりな」
震える手を誤魔化しながら、水を飲む。大丈夫、バレてないはず、バレてないはず、と呪文の様に心の中で呟きながら。
「カレンさんって人なんだけど、お仕事とはいえわたしの話を丁寧に聞いてくれて返事もしてくれてね。なんだか心が軽くなった気がしたのよ」
真瞭に似ていたから気楽に喋ってしまったのかもしれないけれど、と理沙子は笑って言うけれど、それは真瞭本人ですとは口が裂けても言えない事だ。だから、少しだけ『真瞭』である私に話してくれない事を『カレン』である私に話してくれたのが変な話ではあるけれど自分に自分で嫉妬を覚えてしまって、
「……そう。なんだかカレンって人に嫉妬しちゃうな」
と、呟いた。それから慌てて、冗談よ! と付け加える。
「やだ、まーちゃんったら」
「でも、私に似てる人か……世の中には自分に似ている人が3人はいるっていうものね」
「そうね、他人の空似ってあるものよね。さて、まーちゃん。デザートはどれにしようか?」
「そうねえ、やっぱりチョコレート系のデザートがいいかしら?」
そんな風に誤魔化しながら、目の前の親友を改めて大切にしたいと真瞭は心から思うのだった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
40
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!