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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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「いやー、美味しかったね! 目の保養にもなったし、いいバレンタインだった……!」
既にアリスの衣装から着替えてしまった
来島 アカリ
を眺めつつ、
ロベルト・エメリヤノフ
が満足気にステッラ・デッラ・コリーナを後にして星ヶ丘を歩く。もちろん、ロベルトも隣を歩く
獅子目 悠月
も着替えを済ませて普段着で歩いているのだけれど、ロベルトは1人アカリのアリス姿を思い出しているのだ。
「あの衣装で歩いてくれてもよかったんだよ?」
「さ、さすがにそれはちょっと……!」
来る時に着ていた私服に、ロベルトにもらったマフラーを巻いたアカリが首を振る。
「似合っていたぞ?」
「うるさいっ!」
悠月が笑いながら言えば、即座にアカリが噛み付いた。そしてロベルトはそれを見て、可愛い子猫ちゃんがじゃれあっている! とまた満面の笑みを浮かべるのだ。すると、後ろから突然声を掛けられた。
「Mio destino! 特別な日に2度会えるなんて、これはやっぱ運命なんじゃない?」
その声に聞き覚えがあった悠月が振り向くと、
オルカ・ヴィヴァルディ
が白い薔薇を手にし悠月を見ていた。
「オルカ……」
「あれ、獅子目の知り合いかい?」
「ああ、一緒の人がいたんだね。Ciao~! そっちの人ははじめまして~、悠月と同じクラスのオルカです」
「僕はロベルト、獅子目の先輩だね!」
挨拶しあうオルカとロベルトを見つつ、アカリはロベルトの背中に隠れるようにして黙っている。
「そうそう、丁度悠月に渡したいものがあったんだ。ちょっと悠月借りてっていいかな~?」
「おい、オルカ」
失礼だろ、と続けようとした悠月の言葉は、
「そっかー……いいよ、いってらっしゃい。僕達は向こうで待ってるよ」
と、ロベルトが言った事によって紡がれる事はなかった。Grazie! というオルカの言葉を聞きながら、ロベルトとアカリは会話が聞こえないであろう距離まで移動した。
思わぬ出来事によって、アカリはロベルトと2人きりになった今がチャンスだとロベルトに声を掛ける。
「あの、ロベルト先輩」
振り向いたロベルトに向かって、鞄から取り出した
カップケーキ
を差し出した。それは綺麗にラッピングされた物で、口を縛るリボンはロベルトの髪色のような鮮やかな色。
「本当に作ってくれたんだね……!?ありがとう!」
「ま、まぁ、約束……しましたし、さっき先輩にももらったし……」
ごにょごにょ、と素直になれないアカリは赤くなった顔をマフラーで隠しながらそっぽを向いた。こんなんじゃ嫌われてしまうだろうか、とアカリの胸に疼く様な痛みが走る。底にメッセージが書かれたカップケーキ、そのメッセージにロベルトは気が付くだろうか? 気付いて欲しい、でも気が付かれたら今のバランスが壊れてしまうだろうか? それなら気付かないでいても、いい。アカリにとっては賭けの様な気持ちだった。
「それ」
「うん? このカップケーキかい?」
「帰ってから食べてくださいね」
「もちろん! ゆっくりと味わって食べるよ!」
なんたって来島の手作りだからね! とロベルトはアカリの真意に気が付いた様子は無い。それよりも喜んでいてくれるのが一番嬉しかった、マフラーで隠した口元に笑みが浮かぶ。けれど、どうしても素直になれないのは何故だろうか? どうしても意識してしまうのは――。
「くしょんっ!」
「大丈夫? ロベルト先輩」
どこかに到達しそうだった考えはロベルトのくしゃみによって吹き飛んでしまい、アカリはしょうがないなとハンカチを渡すのだった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「用があるなら早く言え。2人を待たせているのだからな」
「もちろん!」
そう言いながらも、悠月の頭に浮かぶのは
あの日、あの出来事
だ。それはオルカも同じ事で、思い出さない日はなかった。だから今、ここで悠月に会えたのは運命だと言ったのだ。
「あの夢みたいなステージで感じた興奮を、俺はどうしても忘れられない」
その言葉に、悠月も自分もだとゆっくりと頷く。
「君しかいないと思ったし、君を満足させるだけの自信もある。だから改めてもう一度言うよ」
手にした白いバラを1輪、悠月へと差し出して。
「悠月、俺と一緒にユニットを組もう」
そう言ったオルカの瞳はどこまでも真っ直ぐに悠月を見ていた。その視線を受けて、悠月も嘘偽りない自分の気持ちを言葉にしていく。
「確かにこれ以上ないほど高揚した、それは認める。ただ……それでも簡単にその手を取れるほど自分の環境は……」
言いよどんだ悠月の瞳が揺れる。家の事を引き合いにして断る事は簡単だった、けれど簡単に断れないくらいにあの時の高揚感は悠月を強く揺さぶったのだ。悠月が黙っている間も、オルカはじっと待つ。悠月自身が出す答えを待っているのだ。
「……選べ」
悩んだ末に、悠月は鞄から出したチョコを左手に載せ、何も載せていない右手と共にオルカへ差し出す。
「親愛の贈り物か、先の見えない未来か。実力以外の所での困難があるかもしれない、それでもいいのならお前が選べ、オルカ」
その言葉に、オルカは迷いなく悠月の右手を取った。
「どっちをとるかなんて、そんなの決まってるよね~? これからよろしく」
そう言って、取った右手に白薔薇を握らせた。白薔薇の花言葉は『尊敬』、『私はあなたにふさわしい』……そして1本という数にも意味があった。
「一目惚れだったって言ったら信じるかな~?」
「……信じよう、俺はお前が右手を取った瞬間からお前を信じる事にしたからな」
それは一度懐に入れた人間には甘い悠月らしい言葉で、オルカは晴れやかなまでに破顔したのだった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あ、戻ってきたみたいだ」
ロベルトがアカリに借りたハンカチを返しながら、悠月が戻ってきた事を知らせる。アカリも顔を上げてみれば、そこにはどこか晴れやかな自信に満ちた表情をした悠月が白い薔薇を持ってこちらに歩いてくるところだった。
「待たせてすまない」
「いやいや、話は済んだのかい?」
「ああ、ありがとう。用は済んだ」
ロベルトがひょいっと悠月が来た方向を見れば、オルカがひらひらと手を振っているのが見える。どちらの顔もなんだか晴れやかで、いい事があったんだろうとロベルトは納得する。
「獅子目」
「なんだ?」
「ほら、お前にもチョコやるよ」
ぶっきらぼうに渡されたチョコを受け取って、悠月がふっと笑みを浮かべる。
「ありがとう、来島」
「べつに、ただの俺のが美味いチョコ作れるって証明だし?」
悠月の素直な返事にアカリはつい憎まれ口を叩いてしまったけれど、悠月はそうだなと笑って返す。
きっと何かが、悠月を変えたのだとアカリは思う。多分、いい方向に。それを羨ましいとは思わなかったけれど、悠月に取っていい事ならばそれでいいとアカリは感じていた。
「さー、寒くなってきたし帰ろうか!」
アカリと悠月から受け取ったチョコにうっとりしながら頬擦りしていたロベルトが2人に声を掛ける。ほくほくの笑顔を浮かべるロベルトに頷いて、3人はまた一緒に歩き出したのだった。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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