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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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水守 流
と
本居 陽毬
の関係を簡単に説明するならばこの言葉しかないだろうと言うくらい、2人の間には食い気しかなかった。そう、2人の関係を一言で表す言葉、それは――『食い友』であった。
そしてバレンタインと来ればチョコレート、雑誌やフライヤーに踊る限定の文字を見逃す陽毬ではない。色々食べたい物はあれど、陽毬の心に響いたのはマリンパラダイスのカフェでしか飲めない限定のチョコレートドリンクだった。
「水守君!」
「お、どうした本居。腹でも減ったか?」
「お腹は確かにちょっと空いてるけど、違うよ! マリンパラダイスのカフェで限定チョコレートドリンクが出るらしいよ! これはチェックしなきゃだよ水守君!」
「限定……!」
限定という言葉にこくこくと頷く陽毬に、流もその眠たげな目をすっと細める。一瞬、情熱的に絡み合った視線は、周囲から見ればまるで激しい恋に落ちる瞬間のようにも見えた。
「行くか」
「そうこなくっちゃ!」
実際の所、その交錯した熱い視線は限定品を食しに行く約束が決まった瞬間だったのだけれど。
そして本日バレンタイン当日、流と陽毬はマリンパラダイスへとやって来ていた。陽毬はちゃっかりとシェルチョコレートを狙って、大小の泡が幾つか連なったように見えるコットンパールにティアドロップの形をした石が付いたネックレスを付けている。
「いやぁ、冬はクリスマスにお正月、バレンタインにホワイトデーと、美味しいイベント盛りだくさんで楽しいねぇ」
ケーキにお餅にチョコレート、それにクッキーやマシュマロ♪ と歌い出しそうな勢いでそれらに思いを馳せつつ、流の腕を引っ張って歩く。
「しかし、本居が奢ってくれるなんて、明日は雪が降るんじゃないだろうな?」
雲行きが怪しい空を眺めながら、流が引っ張られつつも冗談交じりに陽毬に話し掛ける。
「まぁ、一応バレンタインだしね!」
なんとなく、バレンタインの部分が強調されていたような気がしたけれど、流はきっと特製チョコレートドリンクの事でも考えているのだろうと気にしなかった。せっかくの陽毬の好意なのだから、お言葉に甘えてチョコドリは奢ってもらおうと考えつつゲートを潜る。
「あ、でもね! 限定品もそりゃ楽しみだけども、水族館も楽しみにしてるんだからね」
「そうだなー、水族館って誰かに誘われないと俺も行かないしな」
前に来たのはいつだったか、と考えながら館内へと入った。水族館という特殊な空間の中で、泳ぐ魚や可愛らしい仕草を見せるイルカは癒しそのもの。
「イルカとかも可愛いんだけど、私、ペンギン好きなんだよね。あとエイとか。マンボウいるかな! 探してみようー」
食べる方向ではなく愛でる方向に意識が向いている陽毬は、楽しそうに館内を進んでいく。ペンギンがいる水槽の前で立ち止まり、あの大きいのが皇帝ペンギンで頭に金色のトサカがあるのがマカロニペンギン、眉毛みたいなのがすごいのがイワトビペンギンだよ! と流にもわかりやすいように教えてくれた。
「可愛いねー、心が洗われるみたいだよ……。あっあっちにエイとかマンボウがいるみたいだよ! 行こう!」
流が返事をする前に、陽毬が彼の腕を引っ張って移動していく。見たかった生き物を見れてご機嫌な彼女に引っ張られながら、流が見つけたのは人魚姫のショーの看板。
「本居、あれ見てみろ」
「えー? 何々? あ、人魚姫のショーね! 時間は……もうちょっとで始まるみたい」
「特殊なパフォーマンスっぽいから、先にそれ見てこうぜ」
「うん、行こう行こう!」
いくつになったって水族館や動物園は子どもに返ったようになるのが魅力のひとつ。無邪気に笑いながら、2人は人魚姫のショーが行われる特設水槽へと向かった。始まる寸前と言うこともあって、前の方は人がいっぱいだったから立ち見で後ろの方へ。それでも十分に見応えのあるショーで、流も陽毬も瞬きを忘れる程に見入っていた。プロジェクションマッピングが映し出す美しい世界と現実に水槽の中で舞う様に泳ぐ人魚姫のチャーミングな笑顔に観客から歓声の声が上がる。
「すごいね、あんな動きができるなんて本当に人魚姫なのかもだよ、水守君!」
「あれ普通の人間がやってんだよな……そう考えるとすごいよな」
「もー、人魚姫だって!」
「いて、わかった、わかったって!」
ショーが終わって、そんな会話をしながら2人はカフェへと足を向けていた。
「おー、流石に結構混んでるな」
「ほんとだね、よーし私が買ってくるから水守君は席の確保を任せたよっ!」
「了解、任せとけ!」
さすがに色々な物を一緒に食べに行っているだけあって、こういう時の息はピッタリだ。流がすかさず空いている席を見つけて座り、陽毬がカウンターへと注文をしながら流の位置を確認する。これで注文した商品を受け取ってもテーブルが空いていないとうろうろする事もない。
「お待たせー、見て見て! すっごい美味しそうだよ!」
「うお、さすが限定ってだけあるな。思ったよりでかい」
陽毬がテーブルに置いたトレイの上には、ラージサイズのプラスチックカップが2つ。そのカップには底に刻まれたチョコレート、そこから3層になっているチョコレートドリンク、その上には生クリームとチョコレートソース、そしてハートの形をした薄いチョコレートプレートが載せられている。赤くて太いストローも見た目のアクセントとしてはばっちりだ。
「それじゃ限定のチョコドリンクを……うん、うまーい!」
「んんんんっ! さすが限定チョコレートドリンクうううう!」
生クリームとチョコレートドリンクの絶妙なハーモニーを口の中に感じながら2人は顔を見合わせる。そこには言葉は要らない、お前の言いたい事は俺が、私がわかってる……! と言わんばかりのお互いの顔があった。
「こりゃ……限定なのが勿体無い美味しさだな」
「わかるよ……でも限定だからこその美味しさがあるっていうか……! この3層になってるとこ、上からブラック・ビター・ミルクってなってるんだよっ! だから上の生クリームとすっごく合うっていうか、んん~美味しい……」
幸せを噛締めながら、といった表情で陽毬が溜息を吐く。
「五臓六腑に染み渡るぜ……本居、ゴチになります!」
「うむ、よきにはからえ! なんてね、だってバレンタインだもんね!」
上に載っていたハートのチョコプレートを齧りながら、陽毬がそうだと思い出して鞄を漁る。はい、と取り出したのはラッピングされた箱で、聞かずともチョコレートが入っているのだと分かる。
「ついでっていうとあれだけど、水守君にもあげるね」
「おお、これはシーサイドタウンでも有名なチョコレートショップの限定品じゃねぇか」
「さすが水守君、その通り!」
悪いな、と言いながら受け取ったのを確認して陽毬はにっこりと微笑んでこう言った。
「だって、バレンタインだもんね!!」
確実に強調されたその言葉に、さすがに流も気が付く。バレンタインと言えばチョコレート、受け取ったら? お返しだ、そう……ホワイトデーが待っているのだ。
「お、おう」
にこにことしていた陽毬の笑顔が、更に弾ける。そう、陽毬にとって運命の再会がまだない以上、バレンタインとは投資するイベントであり、これにしっかりとした投資をすることでホワイトデーには投資以上の何かが返ってくるという認識なのだ。そしてそれはあながち間違いではないのが実情だ。
「ホワイトデー、楽しみにしてるからね!」
その満面の笑みに、流は今からホワイトデー貯金しとくかねぇ、と思いながら限定チョコレートドリンクを味わう。ご機嫌な陽毬は、帰りに貰えるであろうシェルチョコレートに思いを馳せながら、生クリームを掬い取るのだった。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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