this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
<< もどる
1
…
19
20
21
22
23
…
40
つぎへ >>
「今日はチケット、ありがとうございますっ。とても楽しみにしていました」
フィリップ・ヨソナラ
が待ち合わせ場所のシーサイドタウン駅にやってきた
ミルカ・アハティアラ
に微笑みながら言うと、ミルカが可愛らしいポシェットをぽん、と軽く叩いて同じように微笑む。
「チケット、ちゃんと忘れないでもってきました!」
出かける前にも2回確認したのだと、ミルカが胸を張った。事の起こりは数日前、ミルカの祖父がマリンパラダイスのチケットが2枚手に入ったから、お友達と行っておいでとミルカにチケットをくれたのだ。
それなら、先月
誕生日のお祝い
をしてくれたフィリップを誘おうとミルカが声を掛けて、今日と言う訳だ。あの日フィリップがくれたバックチャームはミルカが肩から掛けているポシェットにさり気なく付けられている。
「では、行くですだよ」
迷子にならないように、とミルカの手を取って繋ぐとエスコートするかのようにフィリップが自分より年下で、身長も低いミルカに合わせた歩調を保ちながら歩き出した。
シーサイドタウン駅から歩く事10分少々、程なくして2人はマリンパラダイス前へとやって来ていた。
「マリンパラダイスです!」
「わああ、普段と違った飾り付けで、違う所にきた気分です!」
今日は人魚姫とのコラボレーションが行われるとあって、中々の盛況っぷりだ。
「水族館だからアイザックは留守番です。……ちょっと残念、です」
ミルカとも仲良しなフィリップの愛犬の名前が上がると、ミルカも少し残念そうな顔になったけれどいつもの柊モチーフの髪飾りとは違う虹色に煌くシェル型の髪飾りを揺らし、
「今度はアイザックも一緒にお出掛けするです」
と、微笑んだ。その答えに、チャロアイト色の瞳を優しく揺らしてフィリップは破顔する。
「はい、次のチャンスにです! ミルカさん、何が見たいです?」
「人魚姫のショーが見たいです。時間があったらイルカとかクラゲとか」
人魚姫のショーの時間を確認し、まだ時間があるからと2人はイルカが泳ぐ水槽へと向かった。広い水槽の中を楽しそうに泳ぎ回るイルカを見て、フィリップもミルカもとても楽しそうに微笑み合う。
「あ、イルカさんこっちにきました!」
ミルカの前を悠々と横切り、ぐるりと回ってきたかと思えば今度は水の中を切るように泳ぎ抜けていく。色々な表情を見せてくれたイルカに別れを告げて、2人は青く美しい世界を歩いた。ペンギンやラッコ等を見ているうちに、人魚姫のショーの時間が近付いて、特別水槽へと向かうと、そこには幻想的な世界が広がっていて思わず溜息が出そうになる。
「まだ始まっていないですけど、とても幻想的です」
「本当ですね! まるで海の底にいるみたいな気分になります」
手を繋いだまま空いている場所に腰を下ろすと、もらってきたパンフレットをフィリップが開いた。
「人魚姫のショー、時間によって内容が違うみたい、です」
「内容?」
「童話と同じストーリーだったり、オリジナルなストーリーだったり、演舞……ダンス? だったりするみたいですよ」
自分たちが見るのはどれだろうか、なんて話をしているといつの間にか上演時間となっていて、辺りが暗くなり音楽が鳴り出した。プロジェクションマッピングが鮮やかな世界を映し出すと、まるで自分達も登場人物になったような気持ちになる。
2人が見たのはどうやらオリジナルなストーリーのようで、少しドジだけれど一生懸命で何事も諦めない性格の人魚姫が王子様と恋に落ちるという内容だった。もちろん邪魔者も現れるけれど、機転を利かせたり海の魔物と戦ったりしながら最終的には2人の真摯な想いが認められて2人は末永く幸せに暮らしました……で終わるハッピーエンドだった。
ショーが終わると、余韻を残すかのように波音がBGMとして優しく響く。
「人魚姫、幸せになれて良かったです! 知っているお話は悲しいお話だったから、なんだか嬉しいです」
「僕も同じ気持ち、です。人魚姫さん、魚と仲良しですごいですね!」
興奮も冷めやらぬまま、2人は満ち足りた気持ちのまま順路に従って歩いていく。すると様々な魚達が泳いでいる水槽で、飼育員のお姉さんがダイビングスーツを着て魚達の様子を見たりコミュニケーションを取っているのが見れた。
「お姉さん、いつも魚を大切にしてるんですね」
まだ難しい日本語が苦手なフィリップは、飼育員という言葉が出てこないながらも楽しそうにコミュニケーションを取っている飼育員を見て目を細める。
「そうですね、魚もなんだか嬉しそうに見えます」
「そうです! それです! バレンタインはありがとうを伝える日です。魚もお姉さんにありがとう、伝えていると思います」
お互い好きという気持ちが溢れているのだとフィリップが嬉しそうにもう1度水槽を見ると、ミルカもその嬉しい気持ちを感じて自然と笑みが零れた。水槽を離れ、思う存分マリンパラダイスの館内を楽しんでから外へ出ると、サンマさんとマンボウくんがいるのを見て顔を見合わせるとそちらへと近寄っていった。暫くその場でふわりとした時間を楽しむと、帰る時間が近付いている事に気が付いて、また手を繋いで歩き出す。
マリンパラダイスを出る前に、係員のお姉さんがミルカにシェルチョコレートを渡してくれる。それは個包装になっていて、ミルカはフィリップへ半分どうぞと渡す。
「いいんですか?」
「はい、いいんです!」
外に出ると夕方で、辺りはイルミネーションに包まれていてミルカは表情を輝かせ、フィリップはそれを微笑ましく眺めながら隣を歩いた。ミルカの住む祖父の家まで来ると、ミルカがくるりとフィリップへと向き直る。
「フィリップさん、誕生日の時もだけれど今日も一緒に遊んでくれて本当にありがとうございました。それから、これを」
ミルカが渡したのはフィリップの瞳の色のように綺麗な青いリボンを結んだ、手作りのクッキーが入った透明な袋。よく見ると、中に入っているクッキーが可愛らしいドーベルマンの形をしているのが見えた。
「すごい! これ、アイザックですね! 優しい顔も、とてもそっくり!ミルカさん、手作り、すごいです!」
「フィリップさんの大切なお友達ですから、喜んで貰えて嬉しいです」
「アイザックにも、見せてあげます。アイザックもミルカさんのことが大好きですから、きっととっても喜びます!」
中に入ったアイザックの形をしたクッキーを嬉しそうに眺めて、はっとしたようにフィリップが鞄を探る。
「あ、いけない。とても喜んでしまいました。僕もあげることを、忘れるかもしれないところでした」
そう言いながら手にしたのは、潰れないように大切に取り出した可愛らしいミニブーケだった。チョコレートコスモスをメインにし、さりげなくヒイラギを入れたそれをミルカに渡す。
「僕、いつも、ミルカさんと一緒で、楽しいです。今日もとても! ありがとうの気持ちがたくさんです」
「わたしも、わたしもです、フィリップさん」
ミニブーケに挟まれたバレンタインのカードを見てミルカもこくこくと頷く。
「これだけだと、きっと、足りませんね。もっと伝えるから、また一緒してください」
「はい!これからも、なかよくしてくださいね!」
大好きな友達と、これからも仲良くできるのだと思うとミルカの笑顔が弾む。フィリップも同じように笑顔を弾けさせていつまでも見送って手を振るミルカに手を振りながら、帰路に就くのだった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「わあ……っすごく綺麗ですの……っ」
「ほんとだねぃ♪ こんなにすごいショーとは思ってなかったなぁ」
キャットロードでのラッピングイベントを終え、マリンパラダイスへやって来た
白草 朱乃
と
呉井 陽太
は人魚姫のショーを見ていた。目の前に広がる幻想的なショーに、思わず3Dか何かだろうかと思ってしまう程に美しかったけれど、水槽の中を泳ぎまわる人魚姫は確かに生きていてこちらに手を振ってきたりするのだ。プロジェクションマッピングとの効果も相まって、海の世界にたっぷりと浸れる事が出来た。
途中、人魚姫の動きを追う様に体の向きを変えようとした瞬間、朱乃の肩が陽太のそれへと触れる。陽太は気にしていない様で、朱乃は触れた肩の温かさに緊張しながらも、もう少し触れたままでいたいとそのまま視線だけで人魚姫の動きを追った。
ショーが終わっると、その内容の素晴らしさに暫くは話が尽きなかった。
「あのショー、3つくらいの違う内容があるみたいだねぃ」
「古典的な人魚姫のお話と、オリジナルの人魚姫と、ダンスイベント……私達が見たのはダンスイベントですね」
どれも気になるけれど、全部見ようと思うと時間が足りなくなってしまう。少し残念に思いながら、2人は特設水槽を離れて本日限定のチョコレートドリンクが売っているというカフェへ向かった。
「朱乃ちゃん、先に席の方取っといて貰ってもいいかなー?」
「はい、任せてください」
さりげなく朱乃を席に座らせると、陽太は特製チョコレートドリンクを2つ買って朱乃の待つ席へと戻る。お金を、と言われたけれど奢りだとやんわりと断って、これくらいは男として格好付けたいところだと陽太は笑った。
「ありがとうございます、頂きます」
まるでデートでもしているみたいなやり取りだと考えながら、朱乃はチョコレートドリンクを1口飲んだ。それから、陽太先輩はそうは思ってないから! と自分の考えにぶんぶんと首を振る。
「朱乃ちゃん、どしたのん? 口に合わなかったりした?」
「えっ違います! とっても美味しいですよ、これ!」
慌てて誤魔化しながら、もう1口。甘いのにどこかビターで、飽きのこない味は限定品というのも頷ける。
「そう? それならよかったぁ」
陽太も1口飲むと、これ美味しいねぃと笑顔を浮かべた。
暫くの間、美味しいチョコレートドリンクを楽しんでいると人がまばらになっている事に朱乃が気付く。もしかしたらどこかでイベントが始まっているのかもしれない、これはチョコレートを渡す絶好のチャンスです……! と心の中でぐっと拳を握ると、朱乃は覚悟を決めて鞄からチョコレートを取り出した。
「前に
羽が生えたチョコを捕まえた時
に、今度ちゃんとしたものを渡したいって言った事……覚えてますか?」
「うん、もちろん覚えてるよー」
「その、これ……呉井先輩、良かったら受け取って下さい」
緊張して、うまく喋れているかわからない。手だってみっともないくらいぷるぷると震えている。だけど、朱乃はさっき陽太と一緒にラッピングしたそれを陽太へと差し出した。
「やったー♪ ありがとー、朱乃ちゃん!」
本当に嬉しそうに笑いながら、陽太が受け取ってくれたのを見て朱乃がほっと胸を撫で下ろすと、今度は陽太が先程ラッピングした箱を朱乃へと差し出した。
「はい、オレからも」
「……いいんですか? 嬉しい、ありがとうございます!」
2人して微笑み合うと、さっそくラッピングを解きに掛かった。朱乃が開けた箱からは、ココアクッキーと貝殻と小瓶と人魚姫の飾りがついた手作りのバッグチャームが出てきて朱乃がチャームをそっと手に取る。
「先輩の手作りなんですの? 工作が得意なんて凄いです!」
「趣味みたいなもんだけどねぃ」
趣味で作った物とはいえ、それは精巧に出来ていたし何より朱乃からしてみれば宝物のようなチャームだ。さっそくポーチに付けて眺めてみたり、壊れないように触ってみたりしている。その様子を笑顔で見守りながら、陽太も箱を開けた。中にはハートや丸い1口サイズのボンボンショコラが綺麗に詰められていた。
「食べてみて下さい! 自信作です」
その声に促され、陽太はハートのチョコを1つ摘んで口の中へ……すると口の中にとろっとした感触が広がり、更に追い掛ける様に口一杯に味が広がり。一瞬、陽太の意識は遠い世界へファーラウェイした。
「んんっ!?」
意識を取り戻した陽太は再び飛びそうになる意識を必死で手繰り寄せ、自分の身に何が起きたのかを考える。一瞬だが、大鎌を持った黒いフードの人が手招きしていたような、綺麗なお花畑が広がっていたような……もしかして自分は今ちょっと死にかけていたのだろうか。
「はわわ、どどどうしましたかー!?」
様子のおかしい陽太を心配して、朱乃が慌てた様に声を掛ける。
「いや、なんでもないよー! 美味しいよぅ、ありがとー☆」
「よかった……! いっぱい食べて下さいね」
見た目はお店に並んでいてもおかしくない出来栄えの朱乃のチョコだが、昇天モノの味。けれど、朱乃が一生懸命自分の為に作ってくれたチョコレートだと、陽太は全部食べると心を無にしてボンボンチョコに手を伸ばすのだった。
<< もどる
1
…
19
20
21
22
23
…
40
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!