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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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この日は土曜日で、寝子島の学校は小・中・高共に午前中まで通常授業だった。午後からはバレンタインを楽しんでと言わんばかりに休みだ。ある者は浮かれて帰路に就き、ある者は失意の中帰路に就き、ある者はバレンタインなどどこ吹く風で……まさに十人十色といったところだろうか。
今日がバレンタインだと学校の教室での会話で思い出した、というくらいバレンタインに興味のなかった
葉利沢 倫理子
は何故かキャットロードのお菓子屋でチョコレートを手に会計を済ませていた。
「本当に、どうして……」
ありがとうございましたー! という店員の明るい声に押し出されるように店を出た倫理子がやや呆然とした体で呟いた。本来であれば、学校を終えたらそのまま桜花寮へ帰る予定だったのだが、それはキャットロードの近くに住んでいる同級生が病欠をした時点で狂ったと言っても過言ではなかった。
同級生が病欠をした、それだけなら倫理子には何も関係なかったのだが、帰り際に担任である
大橋 尚
にその日の授業のプリントを届けるように頼まれてしまったのだ。断るという選択肢も彼女の中にはあったのだが、おっとり上品な先生のよろしくねという声と共に手渡されたプリントを押し返す事は倫理子にはできなかった。
さっさと渡して帰るだけの事と割り切って、同級生の家を訪ねたその帰り。人混みの中を歩けば目に付くのはカップルの姿ばかりで、今の自分には縁の無いことだと倫理子は思う。
「手作りのチョコレートなんて」
送る相手だっていないのだ。もう何年位作っていないのだろう、なんて考えが過ぎる。
4年、4年だ。4年も、と言うべきなのだろうか、それともたったの4年と言うべきなのだろうか。4年前の自分はお菓子を作るのが好きで、自分でもチョコレートを作って友達や家族に送っていた。今となってはもう永遠に戻らない日々を思い出すのを止めたくて、倫理子は近くのお店に入ったのだ。
「いらっしゃいませー! 今日のオススメはこちらのチョコレートセットとなっております、おひとつ如何ですかー?」
流れるような店員の接客に試食のチョコを渡されて口にすれば、甘くて……どこかほろ苦くてほっと息を吐く。ほんの少しだけ安堵してしまった自分と、長々と続くセールストークに押されて気が付けばひとつ1500円というチョコレートのセットを手に会計を済ませ、店の外に出ていた……と言う訳だ。
「なんだかちょっと疲れたわ……」
この状態で人混みの中を歩くのは今の倫理子にとっては少し辛い事。目に付いた雑貨屋に入って、暫くの間だけ人混みを避ける事にした。
「いらっしゃいませー!」
元気のいい店員の声がして、ふっとそちらに目を向けると赤ずきんの格好をした店員がこちらに笑顔を向けていた。赤ずきん? と思ったけれど、どうやらこの雑貨屋では『赤ずきんとラッピング!』というイベントを行っているようで、店内のスペースに机と椅子が並べられいる。そこでは既に数名のお客さんが赤ずきんの姿をした店員さんにラッピングの仕方を教わっていた。
「ラッピング用品を店内で選んで頂いて、お会計を済ませた後にこちらに来て下されば一緒にラッピングができますよ。お客様もよかったらどうぞ!」
その声に押されて、ラッピング用品を眺めてみる。いい暇潰しになるかもしれないと、倫理子は目に付いたラッピング用品を手にレジへと足を運んだ。そのままラッピングコーナーに向かうと丁度出来上がったものを大事そうに手にして出て行く少女達と擦れ違う。開いた席へ案内されて、ラッピング用品と先程買ったチョコレートの包みを出すと、
「どんな風にラッピングしたいですか?」
と、店員が問い掛ける。どんな風に、ふっと頭をよぎるのはどこか暖かいイメージで。
「可愛くて……暖かい感じに」
漠然としたイメージだったけれど、店員のお姉さんが色々アドバイスをしてくれた。チョコレートをウッドボックスに入れて、丁寧に暖色系の赤やオレンジの包装紙で包む。それだけでどこか心が温かくなる気がして、倫理子はそれをマスキングテープやレースペーパーでうるさくならない程度に飾り付ける。そして最後に麻紐で結びリボンを飾れば――。
「素敵ですね!」
店員のお姉さんも出来栄えを褒めてくれる程のバレンタインデーのチョコの出来上がりだ。
誰に送られるでもないチョコレートだったけれど、倫理子の心にほんの少し温もりを灯してくれたような気がして、知らずの内に笑みが浮かぶ。それは口の中で溶けていくチョコレートのようにすぐに消えてしまったけれど、久しぶりに彼女が見せた柔らかな笑みだった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
その日、
朝鳥 さゆる
が目を覚ましたのは昼過ぎの事だった。自宅ではないどこか、最早自宅よりも慣れてしまったのではないかと思える、どこかのホテルの一室。行きずりの相手とお決まりの一夜を過ごし、自堕落な快楽に溺れた身体を引き摺りながらシャワールームへ向かう。
相手はご丁寧にメモに『支払いは済ませてある』とだけ書いて消えていた。それもそうだろう、相手は社会人らしい男だったし今日は土曜と言えど会社が休みとは限らない。
「……あたしはサボりだけれど」
つまらなさそうに呟いて、シャワーのコックを捻る。すぐに熱いお湯が冷えた身体を温めてくれた。けれど、彼女の冷え切った心まで温めてくれる訳ではない。
クリスマスの1件
から続く
先日の出来事
は、さゆるの心を更に追い詰めていた。精神的な疼痛に耐えかね、薬や行きずりの快楽にますます溺れていくのに、薬による眠りも快楽もその効果は薄れつつあった。それは同じ薬を続けて服用していけば、そのうち身体に耐性が付いてしまって効き目が薄くなってしまうのと同じ。
もっと強い薬でなければ駄目なのかもしれないと思うけれど、これ以上の薬を処方してもらえるとは限らなかったし、行きずりの相手に期待を掛けるほどさゆるは馬鹿ではない。溜息を吐いてシャワールームから出ると、のろのろと身支度を始めた。自宅ではないから、昨日着ていた物をそのまま気だるそうに身に付けていく。鏡に映るのは胸元が開いた黒のニットと赤いホットパンツ、ロングブーツを履いてボルドーのコートを着込むさゆるの姿。
何も考えずに外へ出れば、そこは星ヶ丘で特に当てもないままに歩く。すると、アリスの白兎めいたナニカを見掛け、追う必要もないはずなのに何故かさゆるはそれを追いかけ――落とし穴に落ちたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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