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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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メンソールの煙草を咥えながら、ジニー・劉はダーツの狙いを付ける。
「見てろよ?」
周囲の目を意識しながらが彼は言った。
「コツがあるんだ、こうやって手首にひねりを利かせて……」
ジニーが投じるの続けて、てるてる坊主のように白い布を被った少年が、彼と同じように構えて投げた。いつの間にかジニーが親しくなった相手だ。少年は人語を発さず、布の下から爬虫類のようなシュウシュウという呼吸音を漏らすだけだが、少なくとも一緒に遊ぶには楽しい相手だった。ただ、布をめくって素顔を見る気はあまりしない。
「そう、なかなか筋いいじゃんか」
せっかくなら何か賭けねぇか、と言いかけたとき、ジニーに声をかけてきた姿があった。
「おい、情報屋」
明るい髪色、涼しげな笑顔、けれども目はあまり笑っていない。
三夜雷一である。
「貸した金返せ」
なるほど、目が笑っていない理由はそれか――ジニーとしては笑うほかない。
「なんとも丁寧なゴアイサツで……こんな場所で会うたぁ奇遇だなあ。ネクラそうなあんたでも、遊技場に遊びに来ることがあるとはね」
「うるせー。もう一回言うぞ、貸した金、耳揃えて返せ」
てるてる坊主少年が鼻息あげて雷一につかみかかろうとしたのだが、ジニーはそっとその肩を押さえた。
「待て待て、こいつは話し合いだ。落ち着いて落ち着いて。……さて雷一よ、あいにくと今の俺には持ち合わせがなくてな。ダーツの勝負で片を付けないか?」
「ダーツ? だが持ち合わせってんならこっちも同じだ。全部子どもと弟妹へのクリスマスプレゼントに消えちまったし……」
と言いかけて雷一は、さっきスロットで大儲けたしたことを思いだした。とはいえ相手に賭けるものがないのなら同じことではないか。そこで彼は一計を案じた。
「んじゃこうしねえ? 俺様ちゃんが勝ったらお前が一日ドレイ、そっちが勝ったら俺様ちゃんが一日ドレイだ。手取り足取り腰取り、ベッドの中まで付き合ってやんよ」
「おいコラこっちにその趣味はねえ」
「すまんこれは、こういう場合の決まり文句だ」
ふん、とジニーは鼻を鳴らしたが、不敵な笑みを浮かべてもいた。
「ただ、負けたほうが相手の言うことをなんでも聞く、ってのは面白い」
「なら商談成立だ。後悔するなよ? 俺様ちゃんは手加減という言葉を知らないんだ」
「それはこっちの台詞だ。よし、ズルできないように」
と、白い布を被った少年を眼で示して言った。
「この子に審判してもらおう」
「いいとも」
一瞬、雷一は疑っていた。自分に招待状を出してきたのはジニーではないかと。彼になにか企みがあってことではないかと。
だがジニーの今の様子から考えるに、信用はしてよさそうだ。口調にこそ険があるものの、彼は姑息な悪事を仕掛けてくるタイプには思えない。
「先攻後攻はコイントスで決めるか?」
という雷一の提案は、届かなかった。
彼らの背後で突然、重いテーブルがどすんとひっくり返されたのだ。
ポーカーのテーブルだ。頭に鉄のプレートをはめた巨漢が、立ち上がって何か叫んでいる。
「おいおい……」
台無しだな、とジニーは思った。雷一も同様である。
たまにいるのだ、ああいう無粋なやつが。
ただ、その無粋なやつに続けて手下なのか目つきの悪いのが数人、黙って立ったところから見て面倒なことになるとの予想は付いた。
朝鳥さゆるもバーにいる。
裏社会の人間、怪異の者、その他有象無象が享楽にふけるこの空間に。
片手は冷えたグラス、カウンターのスツールに座って、くるりと椅子を回し店内を眺めた。
濃厚な酒と煙草の匂い、明らかに違法な薬物と、賭け事がもたらすアドレナリンの匂い、それらが醸す淀んだ空気には、ひっそりと死の匂いすら混ざっているではないか。
なぜだろう、と彼女は思う。
不思議に動揺しないのである。むしろ階上より、ここのほうがずっと落ち着く。
――もしかするとここで死ぬかもしれないが、それならそれでいい。
捨て鉢になったわけではなく、ごく自然にさゆるはそう考えた。
たしかにここは異様な場所だ。けれどどこか壊れた自分には、ふさわしい。
彼女の隣に座った男があった。
ちらと視線を流して、誇張ではなくさゆるの心臓は一瞬止まった。
見覚えのある顔だ。忘れられない、顔だ。
餓狼のような目つきの男。
彼が……片篠藍人がそこにいた。
さゆるの唇は震える。
「ねえ……藍人……あなた、生きていたの……?」
思わず口に出していた。
互いを激しく傷つけ犯し合う……それを愛だというのなら、ふたりにはその感情があった。何も言わなくても判る、としか言いようのない感情。第三者には決して理解できないふたりだけの感情。
だが藍人は何も言わない。
このとき、カウンターに並べられたボトルが爆竹のように次々とはじけた。椅子が飛んできて命中したのである。
何がきっかけか、騒動が起こったのだ。
藍人は黙ったままさゆるの手をとった。そして走り出した。階段に向かって。
けれど彼が彼女といた時間は、その数分に満たぬ時間に限られた。藍人はさゆるを突き飛ばすようにして階上に送ると、身を翻して騒乱のなかに姿を消したのだから。
そうして二度と、姿を見せなかった。
再び喪失の痛みを知り……さゆるは、声を上げて泣いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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