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【バレンタイン】フェアリィテイルとチョコレート!
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イソラ・ガレッジャンテでの軽いランチの後、
神嶋 征一郎
と
結城 日和
はアリスのお茶会へ訪れていた。
「ガレッジャンテも素敵だったけど、こっちも素敵だね」
アリスの世界を意識したフロアに、日和が楽しげな声を上げる。席に着いて一息と外を眺めていた征一郎はその声にスイーツビュッフェのフロアを改めて眺める。赤と黒を基調とした調度品やトランプや薔薇、時計にキノコと細かい箇所までアリスを思わせる物ばかり。
「女子はメルヘンが好きだな」
ぽつりと漏らした言葉は日和には聞こえなかったようで、え? と聞き返される。それに何でもない、と答えてビュッフェの内容を見る為に立ち上がった。
ランチを控え目にしたとはいえ、それなりにお腹が満たされた状態で何を取ろうか少し迷う。元々甘すぎる物が好きではない征一郎は様々なスイーツが並ぶ中、甘さ控え目なチョコチップの入ったスコーンやクロテッドクリームが添えられたハートのプレーンスコーンを少量皿に取ると、テーブルを通りかかったバイト中の
一条 紗矢香
に珈琲を頼む。
「畏まりました、少々お待ち下さいませ」
軽やかに頭を下げてその場を離れると、待たせる事なく紗矢香は淹れ立ての珈琲を征一郎へと運び、違うテーブルの皿を下げに歩いていった。
落ち着いて珈琲を口にしていると、日和が真剣な顔をしながら皿にスイーツを載せて戻ってくる。
「どうした?」
「美味しそうなのが一杯あるんだけど、そんなに沢山食べれないから、どれにしようか迷っちゃって……!」
幸せな悩みを口にして、日和が席に座った。控え目に綺麗に盛り付けた皿には、小さなトランプ型のチョコレートや一口サイズのチョコレートケーキに苺のケーキが載っている。いただきます、と手を合わせてスイーツを口にすれば、その蕩けるような甘さに日和の顔が綻んだ。背伸びしてのレストランも良かったけれど、大人っぽくなるにはまだ少し時間が掛かりそうだと、アリスのお茶会の雰囲気に緊張を解して日和がチョコレートを口に放り込んだ。
「あっちにチョコレートファウンテンがあったの、神嶋くんも一緒にしない?」
「構わねぇが」
2人で席を立つと、流れる滝のようになっているチョコレートの小さな湖に向かった。征一郎はブラウニーを、日和はマシュマロや苺を潜らせて楽しんだ。甘い香りで満たされて席に戻ると珈琲のお代わりをもらう。時間はゆっくりと過ぎていく。
「……バレンタインにわざわざ付き合ってくれてありがとう」
穏やかな時間の中、すっと姿勢を正して日和が口を開いた。
「イベントをやってるからって誘ったけど……本当はバレンタインを神嶋くんと一緒に過ごしたかったんだ」
征一郎は喋らない。日和の言葉を静かに聞いている。
「これバレンタインのチョコレート。バイオリンの形のチョコなんだ。神嶋くんたぶん甘いの苦手だと思ってビターチョコ」
そっと差し出された包みは、赤い包み紙にチョコレート色のリボンで、きっと日和の想いの全てが包まれているのだろう。征一郎は差し出されたその包みを、何も言わないまま受け取る。周囲の音は、聞こえない。
「私の気持ちになんで? って思っちゃうかもしれないけど……今まで一緒に過ごして、いつもは大人っぽい神嶋くんの苦手なこととかしってそれで惹かれたんだ」
小さな欠片を拾い集めるように、日和が言葉を紡ぐ。
「文化祭の時の言葉も心強かった。私……神嶋くんが、好きだよ」
どうしても伝えたかったの、と彼女は唇を閉じた。そんな彼女から目を逸らさず、征一郎はふと、
一緒の電車に乗った時の事
を思い出していた。
自分の意見をちゃんと言える同級生であり、女の子であり。今日誘われて、よもやとは思ったけれど自分に好意を寄せてくれている事に、正直征一郎は驚いていた。一瞬目を閉じて、すっと開くと共に日和に向かって言葉を爪弾いた。
「結城の気持ちは純粋に……嬉しく思う。ただ結城の事をそういう風に見た事はなかった。……悪い、お前の気持ちには応えられない」
日和の長い睫毛が震えるのが見える。スカートをぎゅっと握った手の動きも。
「……その、もしも、できるなら……今からでいいから私のことを少し考えて欲しいなって思うのは、ダメかな……?」
声が震えているのは、胸が熱く、苦しいくらいに震えているから。
「変に期待を持たせたくはねぇが……尚自分を見続けてくれるなら何か変わるかもしれねぇ」
ずるい答え方だと、自分でも思う。けれど、”今の”自分を見てくれる……受け止めてくれる人なんて居る筈がないと思っていた征一郎の心から、するりと零れ落ちた言葉だった。今まで心から人を好きになった事がない自分など、誰が受け入れてくれるのだろうか。
でも、もしも。もしも受け入れてくれるなら、この気持ちも動くのだろうか。
「それって、ちょっとズルイ……期待しちゃうよ。でも――」
でも、と日和は伏せた目を開く。
「よろしくお願いします」
その瞳と言葉はどこまでも真っ直ぐに征一郎を射抜いた。それは甘い告白であり、彼女からの宣戦布告のようでもあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
76人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月19日
参加申し込みの期限
2016年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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