今日から自宅警備員になりました。｜リアクション

今日から自宅警備員になりました。

【サイドD：骨削瓢の罠】

　羽生碧南の後、瓢の部屋へ何人か足を運んだ者がいた。
　まず響タルトに誘導された神辺こゆみ。彼女は偶然合流した喪武輪木夜久（もぶわ・きやく）と共に、この部屋にやってきて真っ当に部屋を抜けようとした。
　しかし二度ビックリ箱を踏んだ挙句、なんとか突破というところで木夜久に巻き込まれて、振り出しに戻る、である。
　他にも串田美弥子がやってきた。彼女も二度ビックリ箱を踏み、どうにか突破するというところで瓢がスコップで不意打ち殴打、入り口へ。
　他の面々もあえなく脱落。

「……こんなもんかねぇ」

　瓢はこのシチュエーションを堪能したとは言い難いが、ただ地雷原を渡る人を眺めているのにも飽きていた。

「さて、そろそろボスに謁見といきますかい」

　瓢がのっそりと腰を上げて、部屋を去ろうとしたときだった。彼を引き止める者があった。

「お待ちください！」
「ちょっと待って！」

　目指すはリベンジ、こゆみと美弥子だ。
　最後の一興。瓢は乗っかることにした。

「参りますわ！」
「今度こそ！」

　と二人が勇んだのは、第一歩まで。
　それぞれ二回ずつビックリ箱を引き当て、ガクガクブルブルしながらどうにか出口の間際まで辿り着くが。

（このままだとマズイねぇ……）

　突破されそうだと踏んだ瓢がトラップとして用意した【偽の地図】。
　それを素直に信じたこゆみは「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にして、自ら地雷を踏んだのだった。

【神辺こゆみ、串田美弥子、リタイア】
【骨削瓢、ボスの間へ移動】