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空飛ぶチョコレイトハート
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●乙女よ、奇跡を待つな
「チョコレートを細かく刻んで中火で……うん。簡単だけど、それってどうなのかしら」
城山 水樹
は自宅のキッチンで調理用のヘラをくるくると回していた。
二月になると必ずと言っていいほど本屋の棚を席巻するチョコレート系のレシピ本を広げ、ページを一枚一枚めくっていく。
「彼に送るチョコ、なにがいいかしら……」
水樹も場数を踏んだ乙女である。よく言えば大胆な性格だとはいえ、板チョコ溶かして型にはめて固めるくらいのことはできるつもりだ。
とはいえ基礎を怠ると失敗するのは世の中万事共通である。本番前に一旦ハート型のアーモンドチョコくらい作っておくのは必要な工程だった。
チョコを溶かして固めるだけの物体と軽んじてはいけない。工業製品の全てがそうであるように溶かして固める作業の繊細さと『取り返しのつかなさ』は尋常ではない。肉野菜を刻んで炒めるのとはワケが違うのだ。
特に二月の乙女はチョコで日本刀でも錬成してるんだなと思って頂きたい。武器という意味では間違っていないし。
「でも見た目って重要よね。ガトーショコラとかチョコケーキとか……あ、彼って甘い物大丈夫だったかしら。180度転回して玉露がいいとか言わないわよね」
ただいずれにせよ、作るなら出来のいいチョコでありたい。
ダイレクトなハート型をした、それでいてつやつやで美味しそうな、ちょうど今目の前に浮いているこの……この……。
「ん、んっ?」
一旦レシピに目を戻してから二度見する水樹。
なんか、ハート型のチョコが羽を生やして浮いていた。
筆記体の英語で『愛を込めて』みたいな文字が掘られていた。
一旦鍋の火を止め、念のために蓋をして、レシピを閉じてもう一度振り返る。
丁度、チョコが窓を開けて外へ飛び出していくところだった。
なるほど勝手に生まれた上に自ら直送してくれるとは便利な……って。
「ちょ、ちょっと待って!」
水樹の追いかけっこが始まった。
所変わって寝子高前。
青物 といき
は指折りしながら空を行く雲を眺めていた。
「部活の男子たちにはどうしよっかにゃー」
バレンタインデーは一大イベントである。女子のウキウキもさることながら男子のソワソワも尋常ではない。義理チョコでもあげるあげないで随分違うものだ。見栄を張ってリターン多めにくれたりするし。
「でもま、男子にはニャロルチョコを配ればいいかにゃあ」
脳内でシミュレートしてみる。
部活の前くらいに、ラッピングした小さなチョコの袋を一人一人にハイハイあげていく自分。
左から右へ繰り返し、ラストにハイと渡したのは体育教師の浅井である。
「…………」
アリか?
義理の延長上ならアリじゃあないか?
それが多少大きかったり、なんなら手作り感があったとしてもアリじゃあ……いやいや。
ぽーっとしながら空を眺めるといき。
すると、といきの胸から無数のニャロルチョコ的なものがぽこぽこ飛び出してきた。
「うわっ!?」
不思議だらけの寝子島である。チョコが胸から飛び出したくらいで驚きはしないが、道ばたにチョコをばらまいた上に羽を生やして飛ばしたとあっては一大事である。
といきはババッと身なりを確認。
スパッツよし、スニーカーよし、ぐいぐいっと筋を伸ばして――。
「陸上部の身体能力をなめるな、にゃ!」
といきの追いかけっこが始まった。
またも所変わって
八神 修
の自宅。
自宅に帰ってきた修は私服に着替えると、姿見の前に立った。
たとえこの空間に自分しかいないとしてもみっともない格好をしたくはない。常に身ぎれいに、かつプライドをもってというのが八神修である。
「さて、復習でもするか」
鞄を開き、古文の教科書を取り出す。
期末テストも近い時期だ。あと一週間くらいで完璧にしておく必要がある。
そう思ってカレンダーを見ると、十四日のところにハートのマークがついていた。
「バレンタインデー……か」
想像するのは『彼女』のこと。大切な友人だが、絆が深まったりしたら嬉しい。
こんな気持ち、日本全国いや全人類の男子が一度は思ったことだろう。
「いや、今は古文だ」
しかしそこは八神修。ストイックに教科書を手に取る……と。
なんだか巨大なチョコレートの箱が浮いていた。
高級そうな箱に金色のリボンが結ばれている。白い翼なんて生やして、姿見の前でリボンの形を整えていた。
(……俺のチョコだ)
修は直感した。
チョコはわざわざメッセージカード(名前入り)をリボンに挟むと、クールに鏡に背を向けた。
「いや待て、そうはさせるか」
修は急いでチョコに飛びかかる――が、チョコは紙一重で回避。
分かっている。自分がチョコならそうする。自分で言ってておかしいが、そうする。
それならばと部屋の窓をやぶられないようにカーテンを引いて回ろうとする……が、チョコはチョコで玄関のドアを開けてフツーに出て行った。
行ってきますとでも言うように一度だけ振り返ったチョコを数秒見つめ。
「いや、ダメだろう!」
修の追いかけっこが始まった。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月29日
参加申し込みの期限
2016年09月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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