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洋菓子店『Raton』の日常
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【2】成績アップのお祝いに
椿 美咲紀
はまだ一年生だが、ときおり某予備校の全国模試を受けている。
友人の
八神 修
に「ライバルは全国にいる。一年のうちから全国の中で、自分がどのレベルにいるか知っているのは大事だ」と誘われてのことだ。
彼女自身も、修の言葉に納得するものがあった。
(得意な科目でも、全国レベルならたいしたことないかもしれないし。苦手な科目でも、全国順位で最下位より高かったら、もう少しがんばろうって気になっちゃうものね)
などとも思うのだ。
そんな模試の結果が昨日出たのだが、少し前回より順位が上がっていた。
「成績アップのお祝いに、ケーキを食べようなのです」
「そうだな。慰労会というのも、悪くないか。……どこへ行く?」
尋ねる修に、美咲紀が告げたのは『Raton』の名だった。
というわけで、『Raton』にやって来た二人だったが――。
店先で首をひねる景貴と、それを前に必死の形相の美幸を見て、美咲紀が声をかけた。
「こんにちわなのです。店長さんは、何を考え込んでいるのですか?」
「いらっしゃいませ。実は――」
すぐに笑顔で二人を出迎えた景貴が、少しホッとした顔で事情を説明する。
話を聞いて、美咲紀と修は思わず顔を見合わせた。
「ここのケーキはすごく美味しいから、どれか一つ食べてみたらどうかな? 世界が変わるわよん。美味しいケーキ食べたら、世界が広がるよ?」
少し考え、美咲紀が言うのへ、修もうなずく。
「そうだな。無理せず食べられそうなものから、味を覚えて作ってみればどうかな。『好きこそものの上手なれ』だよ」
「そういうもの……でしょうか……」
二人の言葉に、美幸は不安げに呟いた。
「上手く行かないこともあるけどね。……俺の友人にも、料理で悩む人がいるからわかるよ」
小さく笑って返す修の瞳が優しくなった。
それに気づいて、美幸は軽く目を見張る。
「その友人って……カノジョ……とか……ですか?」
「え? あ、いや、違うよ」
問われて修はかぶりをふって、幾分照れくさそうに笑った。
「俺の片思い、かな。彼女も想いは知っててくれてるけれど……」
言いかけて、彼はまた笑う。
「……って、話を戻そうか。和風ケーキとかどうだろう? 薄味どらやきにチョコクリームを挟むとか。どうしても洋菓子にしたいなら、作りやすいパウンドケーキもいいと思う」
「和風ケーキに、パウンドケーキ、ですか」
思わず目を見張った美幸だが、慌ててスマホを取り出すと、修が言った名称をメモした。
そんな彼女に、修は続ける。
「大切なのは、気持ちだよ。……なんなら、彼に事情も打ち明けてみたら? 力になってくれるかもしれないよ」
「それは……ちょっと……」
美幸には、恋人に全てを打ち明けることには、ためらいがあるようだ。
「男ってさ、自分の好きな人から頼られたら、すごくうれしいん……だよ」
好きな相手から頼られた時のことを想像して、少しばかり赤面しつつ言う修に、「はあ……」と美幸は今一つよくわからないらしい相槌を打つ。
そんな彼女に、美咲紀が横から言った。
「とにかくはっきりしているのは、美味しいケーキを食べたら、とっても幸せになれるってことなのです」
「そうですね。それはきっと、洋菓子でも和菓子でも、変わらないと思いますよ」
彼らのやりとりを黙って聞いていた景貴が、柔らかい笑みと共に口を挟む。
「そういう、ものでしょうか……」
呟いて考え込む美幸に笑いかけ、景貴は少し待つよう言ってから、美咲紀と修に注文を尋ねた。
二人はショーウインドーの方に歩み寄り、中を覗き込む。
「私は、二月限定のラヴルくんチョコと、四種のベリーベリータルトにするのです」
美咲紀は言って、笑った。
「ベリーベリーの響きが成績もっと上がりそうな気がするのです」
「単語スペルが違うけどな」
と突っ込む修に、「もちろんわかってるのです。でも、気分の問題なのです」と美咲紀は、はしゃいだ声で返す。
それへ苦笑しつつ、修は二月のオススメメニューのハートのチョコムースケーキとコーヒーをブラックで注文した。
そのあと二人は、空いている席の一つへ向かう。
「そういえば、シュー君の結果は、どうだったのですか?」
席に着いて、ふと美咲紀が尋ねた。
「俺の結果? これだよ」
向かいに腰を下ろして、修は結果を書いた紙を見せる。
それを見て、美咲紀は目を見張った。
かなり上位だったが、一位ではなかった。
「そんなに驚かなくてもいいだろ」
美咲紀の反応に苦笑して、修は言う。
「島の高校とは違うさ。だが、この結果は、上がいる戒めになる。全国での位置や弱点を知り、次に生かすこともできる。それで張り合いが出て、勉強がますます楽しくなるよ」
「ん~。勉強がますます楽しくなる……かどうかはわからないけど、模試で間違ったところを、コツコツ復習して行けば、弱点も克服して行けるとは、私も思うのです」
本当に楽しげな修に、軽く首をかしげたあと言って、美咲紀は笑顔になった。
「それに、わからないところは、シュー君に聞けば解決方法のヒントをもらえるのです」
「むろん、ヒントぐらいなら出してやるさ」
修も、笑って返す。
そこへ景貴が、二人が注文したケーキを飲み物と共に運んで来て、美咲紀が小さな歓声を上げる。
そのまま二人は、しばしの間、文字どおり甘い幸せを噛みしめることになるのだった。
一方。
店の入り口には、
花厳 望春
の姿があった。
「いらっしゃいませー」
元気よく言ってふり返った春彦は、彼の姿に破顔した。
「あ、楢木くん、こんにちわー。そういえば、ここでバイトしてるんだっけ?」
挨拶して問う望春にうなずき、春彦は気安く問い返す。
「今日は購入か? それともイートイン?」
「今日は……っていうか、今日も、かな。姉さんたちに頼まれてケーキ買いに来たんだ」
望春は苦笑と共に答えた。
そうなのだった。
姉たちの分まで買うのは面倒だとは思いつつ、「自分で買いに行け」とは言えない彼は、結局こうやってケーキを買いにやって来るのだった。
「そりゃ、お疲れさん。休憩がてら、ナンカ食ってくか?」
春彦はそれへ、空いてる席を示して問う。
「まずは、姉さんたちに買って帰る分を選ぶよ」
笑って返し、望春はショーウインドーの方へと歩み寄った。
「今月のオススメって、なんですか?」
ちょうどそこにいた景貴に尋ねる。
「ラヴルくんチョコとハートのチョコムースケーキの二種類です。ラヴルくんチョコは、二月限定商品ですよ」
「う~ん……。それじゃ、ラヴルくんチョコを四つと、シュークリームを四つ、あとは……」
景貴の説明に、幾分悩みながらも望春は菓子を選んで行くのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月21日
参加申し込みの期限
2016年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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