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風が吹けば、ののこが笑う
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「ちょうどいい天気になってきましたわね」
風が止んで、太陽の暖かさが感じられるようになった。
上下 左右
はシーサイドタウンにあるカフェテラスの一席に座ると、お茶をすることにした。
しばらくすると思った通り、日差しが身体を温めてくる。
「北風の次に太陽、でしょうか」
杖を近くに立てかけて、左右はしばらく綺麗な青になってきた空を見上げて過ごした。
次第に、眠くなってくる。
「隣、よろしいかしら?」
「ええ、どうぞ……」
夢うつつの中で、そう応えた。
「さて」
エレノア・エインズワース
は寝入った左右の隣の席に着くと、目前の誰もいない空間に視点を定めた。
ちょうど客入りの時間帯だったのか、他の席もどんどん埋まっていく。
「はぁ……結局外の席しか空いてないのね」
「デザートが美味しそうなのよなの!」
今もまた、全く関係のなさそうな二人がエレノアたちの空いた席に近づいてくる。
「あの、ここって空いてますか?」
「その席以外は大丈夫ですよ」
「あ、お連れさんがいるんですね」
丸美はエレノアの言葉に納得して、椅子に座る。
「じゃああたしはここなのよなの!」
明里が別の席に座った。
エレノアはそうした他人の行動に頓着せず、真剣にイメージを始めた。
『精神を体から切り離し、不滅の存在になる方法』
将来の夢をそう定めたエレノアは、室内で行なっている訓練をすべく、誰もいない空間に「もう一人の自分がいる」と意識する。
「さて、どこまで話したでしょうか」
「え、なんです?」
思わず丸美が聞き返す。
しかしすでに、エレノアは深い精神集中状態に入っていた。
「そうそう、精神を肉体から切り離すという目的に対し、最初に考えたアプローチはデジタル空間への人格の移植でした」
『そのために必要な知識がなにか、分かっていましたか?』
返ってきた疑問に、さもありなんとエレノアはうなずいた。
「私がプログラミングを勉強し始めたのもそのためです。人格のデータを分散管理すれば事実上の不老不死が達成できます」
「え……っと」
丸美は誰もいない場所に語りかける少女を前に、とてつもない居心地の悪さを感じていた。
そもそもここに来たのは、前を行く男性――亮である――を風除けがわりについていったら、当初とは全く違う進路となってしまっていて、戻る途中で歩き疲れてしまったからだ。
休憩しようと、この店に入ったのだが……
(どうしよう)
感覚的には一刻も早く出た方がいいと思う丸美。
だが、せっかくお金を払ったのだし、何よりも暖かくなった今をもう少し堪能したいし、足も疲れてるし――と、今すぐ出ていくのもそれはそれで苦難だ。
「それと並行し、四月に落神と神魂の概念を知ってから、オカルト的なアプローチも始めました」
エレノアは周りの視線を気にせず、真剣に語りかけていた。
正直、少し怖い。
見た目は海外の、クールな女性らしい雰囲気だったので、イメージとの落差もひとしおだ。
(他の人はどう思ってるんだろう……?)
ふと気になって、隣の少女――明里を見る。
不思議そうにエレノアを見ていた。
(うわぁ、すごく聞きたそうにウズウズしてる……!)
触らぬ神に祟りなし。
やめさせようかと丸美が思った時、先んじて明里が口を開いた。
「ねぇねぇ、誰に話してるのなの?」
「神魂がもれいびの魂と結びつく、ということは、魂は実体を持つということです。そこで魂を肉体から移し替えるための容れ物として『もう一人の自分』をイメージし、それに肉付けする作業に取り掛かりました」
『超常的な方法を目の当たりにし、「私」をその方法に沿う形で創造しようとしているのですね』
「その通りです。『貴女』に話しかけているのも、空想を現実化する作業の一環。そうしてできた『貴女』に神魂エネルギーを込めれば空想が実体化し、それ以降自由に魂の転移が可能になる。それが私の仮説です」
「ねぇねぇ、誰に話してるのなの?」
「――」
エレノアはそこで一旦、口を閉ざした。丸美がハラハラと見つめる中、彼女は視線を静かに、明里へと向ける。
「自分にしか見えないもうひとりの自分と会話をしています」
(言っちゃったよぉ……)
エレノアのアブナイ人宣言に、丸美が心の中で頭を抱えた。
「なんだ、そうだったのなの!」
(えぇ~!?)
にっこりと明里が笑って、むしろそちらに丸美は叫びそうになった。
(なんで普通の反応なの……!)
明里はそこで丸美へ振り向いた。
「知ってる? 天界はほんとにあるのなのよ?」
(こっちの人も何か言いだした!?)
というより、何故自分に話しかけたのか。
「だって、あかりはそこから来たのなの」
さっさと出て行けば良かった。
唐突なカミングアウトに、丸美は逃げ場もなく震えるようにうなずいた。
「そ、そう……」
「そうなの!」
にっこりと笑う明里。
エレノアは相変わらず何もない空間に語りかけている。
寝ている左右を羨ましく思いながら、丸美はいつ抜け出そうかと悩むのだった。
「――あら?」
いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。
左右が目を開けると、来た時と同様、ほとんどの客はいなくなっていた。
「私ったら、いったいどのくらい……?」
思わず立ち上がろうとしたら、柔らかな重みを膝の上で感じた。
猫が膝に乗っていた。
「まあ」
そして気づく。
周りの地面で、いつの間にかたくさんの猫が日を浴びていることに。
――いったい、いつの間に。
不思議に思ったが、嫌な気にはならない。予定もないので、左右はそのまま猫たちを日光を浴びることにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月18日
参加申し込みの期限
2016年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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