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⚫︎
「……ここは……アウトレット?」
彼女は自分のいる場所を見回して、そう呟いた。自らを落ち着けるための呟きだ。
茶色の瞳は最初は困惑していたが、すぐさま落ち着きを取り戻していく。
「不気味ね」
開店前でもないのにBGMだけが響く無人のモール。不安こそ覚えたが、今重要なのは自分が誰だか思い出すことだった。
「私の名前は……
椎井 莉鳥
、ね」
変な名前。
そうは思ったが、持っている生徒手帳にそう記してあるのだから、今はそういうことにしておく。
纏っているのは寝子高の夏制服。だから一応、高校生らしい。
近くの店の鏡を見れば確かに、高校生らしい年頃の少女がこちらを見返していた。
黒髪に茶の瞳。背は高めだ。目つきは気が強いとも、神経質とも見てとれる。小さく引き結んだ唇には、あまり笑った痕跡が見られなかった。
「これ以上のことは……解決できないわね」
自分としばらく見つめあった後、ため息にも似た声で莉鳥はそう断じた。
このままここにいても、意味はない。
とりあえずアウトレットを出よう――そう思った莉鳥が外に出た瞬間、夏野の日射しが襲いかかってきた。
「……っ」
思わず後ずさる。痛い。暑いというより、熱した鉄の箸の先端で容赦なく突かれているような、そんな感覚だ。
どうしようかさまよった莉鳥の視線が、アウトレットの中のあるもので止まった。
「ここは……大学……よね?」
アウトレットからほど近い、大学キャンパス。
城山 水樹
はその階段教室で目醒めていた。開けっ放しの窓でカーテンをなびかせるのは、心地よいとはとてもいえない熱風だ。そういえば省エネで空調を切るとかどうとか、いつだったか聞いた気がする。
――いつ聞いたっけ?
思わず自分の身体を見下ろす。カットソーとタンクトップの重ね着、下はスリムジーンズとシンプルに決めている。
「どう考えても夏……よね?」
起き抜けの頭で首をかしげる。ついこの間まで冬だった気がするが、確証はなかった。
「あら?」
そこで、握っていたメモに気づく。
目を通すうち、彼女の眉間にかすかなシワが寄った。テオとか宇宙人とか、頭の痛い内容だ。しかも書いた人間――おそらく自分だろうが、信じたくない――も、あまり状況を飲み込めていないらしかった。
ただ読み進めている内に、自分の記憶がないことがわかってきた。
「えっと……私は『
城山 水樹
』という人物ってわけね」
所持品から分かることは、でもそれだけだった。
メモを最後まで読み終えて、水樹は大切なものについてしばらく考える。
「確か……自宅は」
学生証の住所などから、旧市街だと分かる。旧市街の光景を思い浮かべた水樹は、ある景色が頭の中に強く浮かんできた。
「旧市街の古本屋、だよね……」
確証はないが、行くしかない。
――大切なもの……なんだろう……?
足早に進む水樹。そのまま大学の構内から街へと向かう。
「……ん?」
彼は顔を上げ、慌てて周囲を見た。誰もいない。相変わらず大学の構内には誰もおらず、一種平和な静けさがあった。
「いま、誰かいたのか?」
座っていたベンチのすぐ近くを通り過ぎた『気配』のようなものに、彼は首をかしげた。しばらく薄気味悪い表情をしていたが、やがて「風だな」と再び視線を落とす。
「とりあえず、俺は『
三谷 賢二
』で、学生だっていうことはわかったな」
自分の名を口にした後、一瞬、賢二は顔をしかめた。
なんだろう。
自分のことを賢二と呼んだ時に残る、この胸の痛みは……?
「……とりあえず、他の手がかりを探してみるか」
賢二は他の荷物を探る。
しかし、やがて出てきたのは『野菜や肉100グラム』と書かれた買い物メモで、首をかしげる羽目になった。
「俺、 いったい何を作る気でいたんだかな……」
もうしばらく持ち物を漁る。すると手帳から、少し焼けた写真とチケットが出てきた。
「なんだ、これ?」
場所はシーサイドタウンの公園内の一角、野外音楽堂みたいなところだ。
「チケットは同じ場所のか。夜だから……まだ時間があるな」
とはいえ、これだけ人の気配がないとなると、いつ行こうが意味はないが。
……と。
チケットを手にした賢二は次の瞬間、別の場所に立っていた。
「!」
たくさんの拍手が自分へと向けられ、賢二は目をみはる。
「今のは……」
気づくと、そこはやはり大学の中だった。
だが、胸で鳴り響く鼓動が賢二の意識を変えていた。
「そこに、何かがあるんだな」
チケットに示された場所を目指して、彼は立ち上がった。
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2人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月12日
参加申し込みの期限
2016年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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