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⚫︎
最初は、目覚めた場所の地面に「展望台へ」と書かれていたのがきっかけだった。
それ以外、いいなには自分の名以外の情報はなかった。
「あのメッセージに従って展望台へ向かっているけど……なんでこんなのに追っかけられるかなー?」
途中、旧市街のお店で駄菓子を食べてのんびりしたのがいけなかったかなと、いいなは肩をすくめる。
「って、気を抜いたらダメよねっ」
鋭い呼気を放って跳躍する。影法師の横薙ぎにした爪をかわすと、道の脇に積まれていたビールケースを引き倒す。
ビール瓶が異形を巻き込んで盛大に割れていく。
「ほんっとにしつこい! ロープウェーに乗れないじゃない!」
影法師たちは次々と現れては追ってくる。
いいなは仕方なく、温泉街から急な山道へと分け入っていった。
「……はぁ、はぁ。か弱い乙女にはハードコースだったわ」
展望台が見えてきた。追っ手も今は姿が見えない。全身で息をするいいなのコートには、じわりと汗がにじんでいた。
「それで……展望台、着いたけど……何すればいいの?」
次のメッセージがあるのかと探すいいな。
コートの中で振動が起きたのはそんな時だった。
「スマホ? あ、スケジュール機能が作動してるの?」
ここまでのんびりするか追われ続けるかで見る暇も――見る気が、だろうか?――なかったスマホを開く。内容を確認した。
『コートを月に当てる』
「どういうこと?」
分からない。理由にも見当がつかない。
だが残された時間はないようだった。異形の気配が現れて、近づいてくる。
「もう逃げ場はない、か」
覚悟を決め、いいなはコートを脱ぐと空にかざした。
島で限りなく高いその場所からは、まだ日は没していないのがわかる。しかし月は、紫めいた空でひときわ明るく輝いていた。
「わ、もうこんなに暗くなってる」
手帳を読んでいるうちに、ユーリは時間を忘れてしまったらしい。
気付いた時には、辺りには闇の気配が濃くなっていた。
「結局大切なものがわからなかったけど……」
続きは明るいところで見ようかな、とベンチから立ち上がりかけたユーリは、闇の中で産声をあげる異形を見てしまった。
「うわぁ……」
気持ち悪いなー、なんだあれ?
呆然と見つめていると、影の異形はユーリの方へ頭を巡らすと、地面を蹴立てて迫ってきた。
「……どうしよ」
そう言った時には、ユーリは駆け出していた。
穏やかな表情からは想像もできない速さで、追ってくる影法師を突き放す。
「大丈夫か、な!?」
安心して前を向いたユーリから驚愕の声が上がった。前方からも影の異形が姿を見せたのだ。爪が振りかざされる。
「――!」
転瞬、思考よりも早くユーリの体は動いていた。
走りながらも、爪の軌道をギリギリでかわせるコースを選び、一気に駆け抜ける。そして振り返りざま、影法師に向かって回し蹴りを放った。
蹴りは、一拍遅れて振り返った影法師の頭を強打し、転倒させている。
「って、まだ来るの!?」
後方から最初の一体が、前方からも新手が出てくるのが見えて、ユーリは手近な木へと走った。幹を蹴って枝につかまり、パルクールのように一気に枝の上によじ登る。
そのまま、別の木の枝へと飛び移った。
公園の塀越しに伸びていたその枝は決して太くなかったが、なんとか折れる前に幹まで到着する。
地面を降りた時、影法師たちは、塀をよじ登ってこようとしていた。
「早く逃げないと」
ユーリは、本能的にまだ明るい方へと走り出した。途中にあった金網は飛び乗って、一気に越えようとする。
その途中で、引っかかった帽子が落ちた。
(あっ、やっべ)
ユーリの動きが止まった。影法師たちがこちらへ向かってきている。帽子を回収すれば襲われるかもしれなかった。
――いや、それは駄目だ。被っておかないと!
ユーリは即座に戻り、帽子を手にしてから再び金網を登った。影法師が体当たりしてきて地面に投げ出されるが、なんとか乗り越えることに成功している。
「あっぶねー」
帽子は無くさないようにしないといけなかった。
だって、怒られる。
「――え。誰に?」
疑問が湧いた。その瞬間、ユーリの中で泉が吹き出るかのように、答えがもたらされた。
「そうか、この帽子をくれたのは」
走り方。
戦い方。
世界の歩き方。
昔、最初に、全てを叩き込んでくれた人がくれたものだ!
ユーリの目が、見えてきた月へと向けられる。
被りかけた帽子をもう一度手にし、月へとかかげた。
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ブロンズシナリオ(100)
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2人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月12日
参加申し込みの期限
2016年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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