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【ふぁんた爺ズのテカる罠】
「ここが先頭じゃな! 励め励め、若人よーっ!」
先頭を駆ける【松チーム】を追い越して、ふぁんた爺ズは激励の言葉を投げかけた。
「うおっ、なんか現れたぞ、祭りか!?」
チームワークを発揮して快走していた豪が目をむき、優は不敵に微笑んだ。
士だけは落ち着き払った様子で、後方から疾走してきた四人組を見つめている。
「道を進むということは、すなわち、何が起きるかわからないということ。毎度覚悟が必要だからな」
「いや、普通は目的地に着こうとして道を進むんだけどな」
「しかーっし! どんなトラブルにも負けるつもりはないのじゃー!」
「うわあ、いかにも怪しい、老人の登場だ!」
すばるも驚きをあらわにするが、すぐにチームメイトの二人に向かってウインクをとばした。
「ま、何があっても、ボクが盾になるから安心して。日本男児として、女のコはきっちり守るよ!」
男気を見せようとしたすばるに、ブリジットは首を振る。
「そんなことより、先へ進むわよ。エルダリーの相手をしている場合じゃないの」
海も、拳を握りしめて、道の先をゴーゴーと示す。
「見ると気になるから、無視して進んじゃうわよ」
「おっけーおっけーっ」
「よっしゃー! ここで激励のあのポーズじゃあっ」
爺レッドの号令で、四人はカブから降りて選手の進行方向に整列した。
「Cッ!」
「Aッ!」
「Tッ……!」
「ネコジマふぁんた爺ズ! ……見参ッ!!」
「……はぁ?」
Cの文字を表現しようとして、おじいちゃんが一人、小刻みに飛び跳ねているのがシュールだった。
まばらな拍手が観客からあがる。
自分たちの体で『CAT』の文字をきめたふんどし姿のおじいちゃんズは、どことなく満足げな顔をしている。
「意気込みは感じたぜ! じゃ、先を急がせてもらうからな」
豪は軽く挨拶をして、四人の横をすり抜けようとした。
「……何かが足らんのう」
ふぁんた爺ズがぽつりと漏らした。
「そりゃあアレじゃろう。せっかくのふんどし姿なんだから、もっと筋肉を美しく見せたいもんじゃ」
「それだあああー!」
「オイル、オイルじゃ!」
「オイルでボディビルダー真っ青の肉体美をテカらすのじゃー!」
四人は軽快なハイタッチをきめると、サンオイルの特大ボトルを取り出した。
「塗るぞ-、塗りたくるぞー!!」
「それっ、まずはグリーンから!」
爺ブルーがボトルのフタを開け、ぽいっと爺グリーンに投げて渡した。
「はわわわわっ……!」
癒しの腹部を持つ爺グリーンは、受け止めそこねて、ボトルを地面に転がした。
「あ――――っ!」
中身がびちゃーっと地面にこぼれて、どんどんどんどん広がっていく。
「うわわわわっ」
最初に転んだのは、最も近いところにいた【松チーム】だ。
「つるりんすってーん! ふおお、びびったぁ」
「おお、見事に滑ったな」
「不意打ちだぜこりゃ。怪我はないか?」
「大丈夫じゃ、隊長!」
「立つと転ぶな。まずはこのまま、危険地帯を抜けよう」
士が、前方の乾いた地面を指さす。
「了解っ」
「きゃっ」
「うわぁっ」
(滑るっ……!)
二番手でひた走っていた【竹チーム】も、後続のチームも、オイルの罠からは逃れられない。
一画に差しかかるたび、犠牲者は増えていく。
「……なんだろう、やけに滑るじゃないか、ここ」
ふぁんた爺ズに注目していなかった【竹チーム】は、滑る原因に気づいていない。
「とりあえず、いそいで落ちたカツラを拾って、先に進むわよ」
ブリジットも海も、転がるカツラを集めて、頭に乗せた。
「さあ、行くわ、よって、……きゃぁっ」
立ち上がった【竹チーム】の面々は、一歩踏み出すなり、またこけた。
「あーっ、またカツラがぁ……」
(しかも、さっきまでより、カツラもぬるぬるしてきたみたい?)
気づけば、海の手のひらもテカテカしている。
「なんなのよ、もうっ」
ブリジットが、文句を言った。
「ふわっくっしょ――っん!」
爺イエローがくしゃみをしたのをきっかけに、老人たちはいそいそとカブに乗り込んだ。
「こりゃ寒くてたまらんのう」
「たまらんの! どれ、次に向かうとするかの!」
「賛成じゃー!」
「次の区間の選手も、わしらの応援を心待ちにしているからのう!」
「そうじゃそうじゃー!」
どうやら二区の応援は果たしたつもりのようで、四人は大漁旗をはためかせ、そのまま街道を走っていった。
「寝子島ばんざあああ……っい!」
そんな声がこだました。
さて、そんな老人の立ち去った街道で、しっかりとオイルの流出範囲を見定めていた【松チーム】は、トラブルから抜け出すのも早かった。
「姿勢を保つのは任せてくれたまえー。邪衣くんと隊長は、引き続きカツラをたのむっ」
優が声をかければ、豪も力強くうなずく。
「地下帝国での温泉堀りを思い出せ! 崩落に比べればこんなのどうってことないぜ!」
「待ってくれ。みんな、紐がほどけてる」
「おっ、じゃあ慌てず結びなおそうぜ。ゴールはもう目前だからな」
「ほいさっさー!」
三人は、ほどけた紐を手早くなおした。
「よーっし、息を合わせていくぞ!」
「いち、に、いち、にっ……」
後続の選手が次々と罠にはまって転び続ける中、【松チーム】は単独で、二区のゴールを目指して走り出した。
「みなさん、どうして転んでいるのでしょうか」
「邪魔にならないように、端っこを通るのだ」
ようやく追いついた【梅チーム】は、周囲で転がる走者を避けて通ることにした。
「あれ、あれ!? みんなが転んでいるっていうことは、あたしたち順位が上がってるんじゃないかなぁ?」
前を走っていた全てのチームが、オイルの餌食になっている。
既に上位二つのチームはここを抜けだし前方を駆けていくが、瑠奈の数え間違えでなければ、彼女たちは現在三位だ。
「真央ちゃんたち、すごいのだーっ」
「この調子で頑張りましょう」
「そうだねっ、がんばろー!」
ようやく地面の色が濡れたように光っていることに気がついた海が、メモ帳を取り出した。
『あぶら?』
「なるほど!」
すばるとブリジットも、路面の具合を注視する。
「なんてことなの。こうしちゃいられないわ。抜け出すわよ」
「がってん!」
見ると、転がる一団を避けて、【梅チーム】の面々が走り去ろうとしているではないか。
「負けてられーんっ」
「追うわよ!」
おーっ! と、海もガッツポーズをきめて、立ち上がった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
9人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月04日
参加申し込みの期限
2013年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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