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R&R Agency:File03:1999年からの使者
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● ワニの道:進展
そのころ、ワニの道の一行も、滅亡教の信者たちと交戦中であった。
みつび、武道、利平、さゆるの四人は水中の探索を続けており、ロベルトはその補佐に当たっている。こちらの戦力は夏夜、蛇那伊の二人。対して敵の数は四。
「はん、面白いじゃない」
蛇那伊は呼吸を整え気を練り上げると、練った気を全身に巡らせるイメージを作り、身体を戦闘モードに切り替える。一点を見ずに全体を見る。五感を研ぎ澄ませて感じ取る。僅かな筋肉の動き。重心の移動。視線や気配の先。普段ならそこから後の先を取る戦い方だが、今回は先手必勝、こちらから動く。
ある者はナイフを振り上げ、ある者はレーザーガンを抱えて、躍りかかってくる。動き自体は一応の訓練を受けたものであるようだが――。
「殺気、バレバレよ?」
最小限の体重移動で攻撃を躱すと、蛇那伊は手の甲でナイフを払い落とし、
「殺すつもりは無いけど」
といいながら、容赦のない拳を腹にぶち込む。
仲間の一人が倒れたのを見て、蛇那伊に向かって一斉にレーザー光線が放たれた。射線を察知し避けようとする蛇那伊の影から無慈悲な夏夜が飛び出す。自らにろっこんを掛けて軽くした上で、進化能力でねこシールを射出する。
「重くなれ!」
途端に、シールが張り付いたレーザーガンが、大岩のように重くなった。
「な、なんだとっ!?」
抱えていられなくなった男は、ごとりと武器を取り落す。その隙を見逃す蛇那伊ではない。
「悪いけど、大人しくしてて頂戴」
蛇那伊の痛烈な蹴りにより、男の身体は柱まで吹き飛び、ぶち当たって瓦礫の中に沈んだ。
しかしその間に、残りのふたりがロベルトに向かっていた。
「わ、こっち来ないでよ!」
ロベルトは自分にろっこん<Прекрасный мальчик>を掛けると、少年に変化して狭い物陰に逃げ込む。
黒装束のふたりは、逃げた子どもを追わなかった。その代わり、ロベルトが握っていたロープが水中に伸びているのを見つけると、床に転がっていたロベルトや夏夜の分の酸素ボンベを奪って、泉の中に飛び込んだ。
◇
一方、水中の一行は、みつびとさゆるを先頭に進んでいた。
細い通路に沿って、いくつかの部屋を行きすぎる。ここにも様々な像が眠るように沈んでいた。
(幾千年もの時が封じ込められてる。……『下層を開く仕掛け』はどの部屋にあるかしら)
さゆるは注意深く各部屋の水の流れに気を配る。すると、ある部屋の壁から、細かい泡が筋になって上っているのを見つけた。さゆるはみつびに身振り手振りで伝える。
(見て。ここ、わずかだけど水の流れがあるわ)
(叩いてみようか……あ、なんか軽い音)
みつびが、ちょいさー! とボヒナムキックで衝撃を与えると、壁の一部が扉のように開き、新たな道へと水が一気に流れ込む。
(あーあっちにつながってるんだ、ふむふむ)
みつびはライトで奥を照らし、地図に道を書き足す。
(アレ?)
女子二人が探索を進める最中、警戒に当たっていた武道は、ぽこぽこと吐き出す泡とともに、疑問符を浮かべる。
3分以上経過していると思われるのに、ロベルトからの合図がない。
いやな予感がした。それを利平も察したのだろう。腰に差していた警棒を抜く。
武道と利平は扉を挟んでその左右に身を潜めた。
そのとき、武道の手首に巻いてあるロープがくん、と引かれた。おかしいな、と首をかしげる。先の合図から三分が経ったとは思えなかったからだ。それに引き方が妙だ。約束していた引き方じゃない。まるで手繰り寄せるような……。
ごぼり。
目の前が泡立つ。
ナイフを手にした黒装束の滅亡教の男が二人。まだ利平と武道が潜んでいることには気づいていない。
(こっちから行かせてもらうぜ!)
利平が横から警棒を振り下ろし、ひとりのナイフを叩き落とした。そいつは腰のレーザーガンに手を伸ばすが、水中ではレーザーガンは撃てない。利平は魚が尾びれを振るうかのように男の足を水中で払い、続けてそいつの胸倉を掴むと渾身のパンチを腹に喰らわす。
武道がもう一方の男の腕目がけて手刀を繰り出す。相手はナイフでそれを防いだため、武道の小指側が細く傷つき血が流れた。あまり痛みは感じなかった。武道はもう一度手刀での攻撃を試み、今度は確実に<スイ・マー>を叩きこむことに成功した。腕の感覚がマヒした男はナイフを握っていられなくなり、狼狽えたように大きな泡をいくつも吐き出す。
だが、事はそこで終わらなかった。
ごりっ、ごりっ、と壁に巨体がぶつかるような異音がし、水の動きが慌ただしくなった。
水中魚雷のような細長い何かが高速で突撃してくる。
(ワニだ!)
血の匂いを嗅ぎつけたワニが、餌を求めて寄って来たのだ。
ワニは、麻痺した男に体当たりして通路の向こうまで吹き飛ばすと、身を翻し、もう一人の男に向かって大きく口を開けたまま突進してきた。
「う、うわああ!」
男は、ボンベを咥えていたことも忘れ、思わず叫び声をあげようとする。気泡と引き換えに、男の口に大量の水が流れ込んだ。苦し気に喉を押さえたのも束の間、次の瞬間には男の身体はワニの口に咥えられ、通路の向こうに運び去られる。
ごきり、と鈍い音がした。赤い筋が通路にゆるりと漂ってきて、武道は思わず目を伏せる。
だが、のんびり冥福を祈る暇はなかった。次は我が身だ。
さゆるが、早く! と手招きで、武道と利平を呼び寄せている。みつびがさらに奥の部屋を見つけたのだ。きちんと閉まる扉もある。今通路に戻ればワニの餌だ。そこに逃げ込むしかない。
◇
中に入るや扉を閉め、武道と利平が押さえつける。
どおん、どおん、と二回、扉にワニが体当たりする音がした。
息をひそめ、耳を澄ませる。なんて長い一分だったろう。念のためもう一分様子を見る。――静かだ。
危機を、脱したのだろうか。
そのとき、みつびがくいくい、と斜め上を指す。
淡い光が見えた。水面だ。
「ぷはあっ」
水から顔を出した四人がまずしたことは、大きく息を吸うことだった。
ここが最後の部屋のようだ。ライトで照らすと、水中から続く階段があり、その先の台座に細長い石像が横たわっている。みつびはつかつかと石像に近づいて、上下から左右からと、しげしげ観察した。
「あーそういうことね。これワニだわ、ワニの形」
ポン、と手を叩く。
「入口にあったワニのレリーフがヒントよ。きっとこれが探してた仕掛けよ。んー、目か心臓の位置が怪しいかなー。それとも視線が何かを示してる?」
みつびは、像にあちこち触れて調査する。
「台座。何かあるわ」
冷静に観察していたさゆるが言った。そこには、掌を乗せるほどの大きさの板がある。板には細かい文字や文様が描かれており、指先で触れると淡く光を放ち始めた。
『――現在、下層への扉はロックされています。解除しますか』
「うわ! 喋った! なんだか、古いSF映画に出てくるコンピュータみたいだNE☆」
武道が言ったそのとき、手首のロープが2度引かれた。武道はもう少し待って、と三度引き返す。
「通信機、使ったら?」
さゆるが言った。
「そっか! ここなら喋れるんだNE!」
武道は通信機を耳に当てる。
「ハロー? ロベルトくん無事? ――ん、こっちは大丈夫。そっちは? ――よかった。仕掛けっぽいの、見つけたよ――」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月01日
参加申し込みの期限
2016年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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