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R&R Agency:File03:1999年からの使者
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● ハヤブサの道:進展
交差しあう空中の回廊を進む。途切れたところはろっこんを使える者が先行してロープを張り、足場を作っていく戦法だ。瓦礫が邪魔なら梢がろっこんで蝶に変えて排除し、ロープを張れないほど崩れ落ちているときはサキリや刀が抱えて跳んだ。しかし、回廊は複雑で、近づくかと思えば遠ざかり、なかなか中央のドーム状の部屋にたどり着かない。
じりじりしているところにホールのアフマドと連絡が取れなくなったという報が入った。今更引き返すという選択肢はなく、そのまま進んでいると、今度はネコの道のメンバーが滅亡教の襲撃を受けたという連絡を受けた。通信機に耳を当てていた庚は皆に注意を促す。
「だとさ。まぁ、それぞれやるべき事をやればいい、俺もそうする」
庚の落ち着いた声に、通信機の向こうからも空中回廊を跳ぶ仲間たちからも、一様に了解、と落ち着いた声が返ってくる。
「さっすが我等Leidenschaftのリーダー! 頼もしい限りですね」
梢はやんやと庚を持ち上げたのち、ところでー、と話題を変えた。
「仕掛けですけど、きっと他と違うものが目印になってたりするんですよね。よくある話だと、石像とかのオブジェクトとか?」
ハヤブサの道の一行は、中央に浮かぶドーム状の部屋を目指しながら、一方で楓が言ったように見えない道か空中のドームを下すような仕掛けがないか気を配っていた。
「実はトリックアート、だまし絵の類とかかもー?」
そんなことを言いながら時折何もないところに足を踏み出そうとするトワ。そのたび肝を冷やす楓のことなんてお構いなしだ。
「そういえば入り口にハヤブサのレリーフが掛かっていたけどあれには意味があるのかな?」
とサキリが言った。
「ファルコン! そうよ、どこかにそういうレリーフがかかってたりとかー!」
トワはぴょんぴょん跳ねてみるが、そこから見える景色には限界があり、「崩れるから跳ねるな!」とまた楓をヒヤヒヤさせる羽目になった。
「ふむー、私、ちょっと探索してきます!」
梢は蝶になって舞い上がると、そのまま真上へ直進する。高所から見ればわかることもあるかもしれないと思ったのだ。
結果、梢は目的のものとは別のもの――五つの黒い敵影を見つけた。
奴らの死角になる位置に止まり、人間の姿に戻った梢は、通信機で庚に連絡を入れる。
『如月君、上から来ます、警戒してください。滅亡教さんですよー』
交差しあった回廊は、ちょうど頭上を斜めに横切っている。梢の通信とほぼ同時、上の回廊から飛び降りて襲ってくるワイヤーを握った黒装束の滅亡教徒たち。
「異端め!」「滅亡せよ!」
口々に叫び、飛びかかってくるナイフの男が二人。背中合わせに立ったサキリと刀が、ナイフと刃引き刀をそれぞれに抜き放ち、繰り出された敵の刃を同時に弾く。
「地球滅亡教ね……まさに世も末だな」
顔の前に翳したナイフを銀の稲妻のように煌めかせながら、サキリは苦笑した。
「このまま通して……は、くれないか」
刹那、サキリは<斬空赤刃>で敵の背後にいた。
「駄目なら強引に押し通るしかない。ごめんね」
サキリが意を決すると、刀身が赤く輝いた。まるで血を滴らせたかのように美しく真紅に。
この瞬間ナイフに超常的な破壊力が宿るも、サキリは敢えて峰打ちする。
滅亡教の男は声もなく気絶した。
残った方が躍りかかってきた。刀はその攻撃の軌道から身体を外すように動いて躱す。刀と入れ替わるように前に出たのは、にやりとして額の傷痕を指でなぞる庚だった。
「邪魔すんなら徹底的にぶちのめす!」
蒼く輝く拳がナイフの男の片方の顎を捉える。岩をも砕くと言われる庚の拳に打たれ、男の身体は空中にぶち上げられる。そこに、エヴァが扇を一閃。
「加勢するわ! 落っこちちゃいなさい!」
睨みつけられた男は、エヴァのろっこん<タービュランス>によって空中でピンポン玉みたいに弾かれ、その勢いのまま昏い底へと落ちていった。
これを見ていた残りの滅亡教の刺客たちは、一斉にレーザーガンを乱射した。
「残り三人なら悪くない!」
亮が自慢のコントロールで硬球を投げる。一球目はレーザーガンに打ち抜かれて破裂し、二球目は亮自身がレーザービームに当たりそうになって暴投した。
「敵をよく観察するんだ。視線の先に銃口が向くはずだから、視線から射線を読み取れる」
刀が<加速>で空間を蹴りながらアドバイスする。
「引き金を引く指の動きから撃つタイミングを予測し、射線から体を外すようにして避けるんだ」
いとも簡単そうに言うが、それが出来るのは刀の速度と熟練あってこそだ。
「冗談だろ。そんなことできっかよ!」
亮は舌を巻いたが、敵をよく観察するというアドバイスを実践してレーザービームを避けると、三球目を敵の顔面にクリーンヒットさせた。<鬼人の体(サード・フォース)>を発動させての球速はプロ野球選手のそれをも超えており、重たい打撃となって敵を打ちのめす。
「新田、ナイス」
「へへっ」
自慢げに鼻の下を擦る亮の身体を、物陰にいた楓が抱え込んで抑え込む。
「まだ二人いる。じっとするな。制圧射撃は距離があれば動いてりゃ当たらない」
楓はもれいびではなかったが、戦闘術はそれなりに齧っている。
レーザービームの合間に、フェイントで投げナイフが飛んでくる。
それを冷静に打ち落とし、楓はふんと鼻を鳴らす。
「敵さんは刃物と飛び道具か。ま、その手の道具しか持ってないなら素人にも程がある。無力化して話す位できるか?」
閃光弾で気絶させるか、スモークグレネードで煙幕を張るか。
(いや。あいつらに暴れさせとこう)
空中を駆ける刀や蒼い拳で戦う庚、瞬間移動のサキリを鑑み、楓は後方の敵を精密射撃することを選択した。
TU、TUTU。
楓のレーザーガンから放たれる光線は短い。だが的確だ。
投げナイフの男が倒れる。
「あと一人」
カウントしたとき、最後の男が手にしていたレーザーガンがぱっと蝶に変わって飛び散った。
「まったくー! 人が一枚岩になるのは、何万年もたって、ホモ・サピエンスじゃなくならないとむりなんですかねー」
「な、なんだこれは!」
男は動揺して、纏わりつく蝶を手で払う。花畑で出会えば美しい蝶も、戦いの中では不気味でしかない。
大げさに腕を振り回していた男は、その腕を急に掴まれ再び驚愕した。
男のすぐ背後に、菩薩のような笑みを浮かべた三つ編みの少女――梢がいたのだ。
「私って優しいですねー、まさに天使ですよね。折角なので、滅亡なんてやめて私を崇めてみません?」
「ふざけるな! 地球は滅亡する! それこそが神の定めなのだ!」
はぁ、と大げさにため息をつき、梢は首を横に振る。
「苦しい事が増えると、変な教えが蔓延るものですねー。気持ちは少しはわかりますがー」
「小娘に何が分かるというのだ!」
繰り出されたナイフを、梢は蝶になって避ける。
次の瞬間、いつの間にか至近距離まで近づいていた庚の拳が直線を描く。
「うちの屋敷野に手ェ出すのは百万年早ぇんだよ」
<青にして蒼穹>。青白い怒りの軌跡が、滅亡教の男を打ちのめした。
「危ない人はとりあえず亀甲縛り! ……はできないので、普通に縛っときましょー。如月君で練習しとけばよかったなー」
「あのな……」
うんざりと瞼を閉じる庚をしり目に、梢はにこやかな笑みで教徒たちをぐるぐる巻きにする。
その後、亮が容赦なく教徒たちの荷物を漁った。
「使えそうなものを奪っておくか。正義のためにな!」
ゲージ満タンのレーザーガンやロープ、干したビスケットのような保存食、それに滅亡教の教典と思しき書物が出てきた。干しビスケットをひと齧り。あまり美味くはない。次に書物を開いてみたが謎の文字で、何が書いてあるかさっぱりだ。
「ま、誰か読めるかもしれないし、とりあえず貰っとくか」
その間、庚と亀甲縛りについてあれやこれや話していた梢だったが、そういえば、と手を打ち鳴らす。
「上の方から見て気づいたんですけど。ハヤブサのモチーフ、ありましたよ!」
「どこに?」
エヴァが尋ねた。
「ほら、ところどころに鳥籠みたいに柱で囲われた踊り場があるじゃないですか。上から見るとそこにハヤブサの絵が描かれてるんです。その顔の向きを辿っていくと……」
梢が指さした先には太い柱があり、そこに入り口にあったのと同じハヤブサのレリーフがあった。
「トワが行くー!」
そう張り切るトワを抱え、サキリが『お姫様だっこ』してレリーフの前まで跳んだ。
トワは何の躊躇もせずにレリーフに触れる。
「あいつ……『調べる』コマンドくらい使ってくれ」
などと遠くから見守る楓が頭を抱えているのも知らず、トワはキラキラと目を輝かせる。
触れた途端、レリーフがぼんやりと光を宿したのだ。
と、次の瞬間、レリーフの脇の柱の一部が左右に割れて、ぽっかり四角い口を開けた。
「わ! 見てー! エレベータそっくりー!」
トワはサキリの手を引いて、すぐさまその入り口に飛び込んだ。
するとどこからか古めかしい雰囲気の不思議な声がした。
『――こちらはコンソールルーム直通です。まもなく扉が閉まります』
「まもなく扉が閉まるってー!」
「ばっ、トワ! 俺たちが行くまで待ってろ……」
楓の叫びは間に合わなかった。扉が閉まる。トワとサキリの姿が消える。それから光が柱を駆け抜け――途中から宙を横切って、中央のドーム状の部屋の中へと消えた。
ごくり、と喉を鳴らしたのは亮。楓も心なしか青ざめている。
「……いったい、どうなったの?」
さすがのエヴァも戸惑いを隠せない。
トワたちが異空間に呑まれてしまっていたら……。もう二度と会えなかったら……。
と、そのときだ。空間を切り裂いて、サキリが姿を現した。
「わあ! 急に現れないでよ!」
「ごめん。トワと僕が無事、あの部屋の中に着いたよ、と伝えようと思って」
「あのじゃじゃ馬……デイジーカッターも止めてくれよ」
楓はまたまたどっと疲れたような顔で言った。刀が慰めるように楓の肩を軽く叩く。
ごめんね、と肩を竦めるサキリ。
「そうそう。部屋のてっぺんに、下層への仕掛けらしい、ハヤブサの像もあったよ。みんなも早くあのエレベータみたいな乗り物に乗って来てよ」
言うなりサキリは来た時と同じように姿を消した。やれやれ、と庚が後ろ頭を掻く。
「……だそうだ。行くぞ」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月01日
参加申し込みの期限
2016年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月08日 11時00分
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